優良社員の私が急に職場に足を運べなくなった訳。
昨年11/3から始めた百貨店の経理アルバイト。
無遅刻はもちろん、同店で流行っていた細菌性胃腸炎を移された時以外は無欠席を5ヶ月間ノンストレスでこなしていた私だったが、今月中旬、あることをキッカケに急に足が重くなりバイトを欠席するようになった。
精神的にしんどいと上司に電話で伝えてから今日でちょうど一週間になる。
直接的な原因は、電話応対で別部門への引き継ぎで私が些細なミスをしたとき(詳しくは書かないが本当にどうでもいい枝葉末節な話である)に、電話相手のパートのおばさんに罵倒されたことと、
また別の上司っぽい別部門のパートのおばさんにクソ細かい電話引き継ぎの助言という名の注意を受けたことが引き金となっている。
これが時給1,500円以上なら余裕で流せるが、いかんせん最低時給だからタチが悪い。
研修2ヶ月は最低時給という話は面接で聞いてたから全然構わない。
しかし一ヶ月で仕事マスターしたうえに来月末で入社してから半年になるというのに今後の話や時給の話が全くされないどころか、仕事量だけ一丁前に増えていくのは予想外だった。
もちろん最低時給でも構わないのだが、それならば、それなりの扱いで接して欲しい。まるで将来を切望されたルーキーのように扱われることは、正直心の底から苦しいのだ。
同情するなら金をくれでは無いが、せめて今後の話くらいは5分でいいから、研修二ヶ月終わったタイミングで面談する機会を与えて欲しかった。
(同店である程度キャリアを積むか、あるいはいつ頃から別会社の正社員の就活をするのか)
It's none of your business.そう言われたらそれまでだが、しかし一方で上司たちの人柄の良さかあるいは親切心からかこれ以上ないほどに暖かく接してもらってるだけに、文句ひとつ言えないし(こうしてnoteに書くくらいが限界である)
やめるにやめれない状態が本当にしんどい。そんなつもりは全くないのは重々承知だが、真綿で首を絞められてるような感覚だ。
職場に足を運べなくなった直接的な原因は以上で、もうひとつ、間接的な原因がある。
一言でいうと「超陽キャ哲学」という本を読んだことが引き金となっているのだが、そこに至るまでに話しておくべきことがある。
そもそも、元々私が経理のアルバイトを始めたきっかけは、復職するためのリハビリがしたいと思ったからだ。
一年半前、物流関係の上場企業の子会社で経理の正社員をしていた。
私含むホワイトカラーの生産性の低さと、実質的に生産性を作り出しているブルーカラーが搾取され続けている現実に面食らって、生まれて初めてちゃんと鬱になり、一年近くロクな活動が出来なかった。
他にも子会社経理で鬱になった理由はたくさんあって、
例えば同じく電話応対でクソみたいな注意をされたり、朝10分の掃除で細かい文句を言われたりした。これは直接的な原因の話でもあったが、結局叱られている内容というより、女性特有の感情的な訴えが心底苦手なのかもしれない。
確かに私はハロプロが好きでライブ動画をYouTubeでよく見るが、彼女たちのラジオ番組を始めとしたトークは一回もまともに聞いたことがない。今書いていて初めて気付いたが、これは単に私の大きな欠点なのかもしれない。
それともうひとつの大きな原因。入社時、同子会社の社長が私に言った。
「君もうまくやれば年収一千万狙えるよ」
激励のつもりで助言してくれたのだろうが、当時の私は
「いつか経理システムを一元化してホワイトカラーまとめて撲滅させてやる」
内心そう息巻いていたので、"うまくやる"なんてことはもってのほかだった。
今思えば、
サラリーマンは所詮、他人を搾取することで初めて自分の生活が潤う資本主義経済の歯車なだけである
ということをマトモに認識してなかった、青二才な私が100%間違っていたのだが、一年半前の私は経理をしながら本気で、人生をかけて世の中の一端を変えるつもりだった。
当たり前だが、会社ではそんなことは求められていない。単に与えられたことを、"のうし"でやればいいのだ。そう、"のうたりん"くらいがちょうどいい。
ブルーワーカーが搾取されてるとか、ホワイトカラーの生産性がAI未満のゴミであることは無視したらいい。私が目をつぶっても月は存在するし、雨はただ降るのだから。
どの時期になにがキッカケでその結論に至ったのか忘れたが、そう思ったら不思議と気持ちが楽になり、ジム入会してBIG3やり始めたら完全に元気になって、また復職したいと思うようになった。
求人を色々漁ったが、結局一番ラクに受かるし仕事もそつなくこなせるだろう経理を再び選び、今働いている百貨店の経理メイト社員になった。
しばらくは良いリハビリになった。何のストレスもなく仕事をそつなくこなす、超優良アルバイターだと皆にやたらめったら褒められる日々を過ごしていた。
しかし2月中旬に、数年前から一応認識だけはしていた哲学系YouTuberぱくもと氏の著書「超陽キャ哲学」をキッカケに発信活動を始めて、さらにある日、古田更一氏からお誘いをいただいた時を境に、仕事と友人の付き合い以外の全ての時間を頭を使う作業に没頭するようになった。
そのせいか、無駄に頭の回転が早くなって(あるいは元に戻ったか)急に雑務含む事務作業がしんどくなってしまった。
これが正社員でまともな給料を貰えてたら全然いいのだが、いかんせん最低時給だ。
今働いている会社の上司たちは、一年は頑張って働いてくれるだろうという期待と、一方で、私がメンタルやられがちであることと、復職を目的として働いていることを分かった上で採用してくれた。
だから本来は一年頑張ったのち、別会社で正社員採用を貰った段階でやめるというのが"義理人情"というやつだろう。そう思ってた。
しかし"サクセスストーリーださい"とぱくもと氏に揶揄されて、ハッとした。
私の知人にアラフィフ生活保護シングルマザーがいるのだが、彼女はことあるごとにグループライン、X等で鼻息荒くこうアピールしてくる。
「彼氏が欲しい」「デートしたい」「旅行したい」
しかしそういうことは、自分から積極的に声をかけて建設的なアプローチを通して、気になる男性と出会い、ある程度の関係性を築いた段階で知人に話すべきであって、
まだ何も始めてないのに「彼氏とデート、旅行したい」と声高に訴えられても、気色悪いからやめてくれとしか返しようがない。
最近になって、私も実は彼女と同じではないかと思うようになった。私もまた、正社員という名の彼女が欲しいだけの気色悪い陰キャ弱者男性だ。極めて反省しなければならないし、気付かせてくれたぱくもと氏とカオスフォレスト界隈には感謝しかない。
今はそういう義理人情とサクセスストーリ的な感覚は全くなくて、純粋にやりたいこと、学びたいことがたくさんある。時間が足りないくらいだ。そして最低限一人暮らしできる程度の給料も欲しい。
無謀にも一人でxcodeでアプリ開発しようと試みて無駄に挫折した25才のある日、大学周りを散歩しながら永遠に聴き続けていた"あの曲"を思い出す。
金澤朋子『黄色い線の内側で並んでお待ちください』
私と同い年の元ハロプロ所属アイドル。ソロデビューを果たすも持病の悪化が要因か、一昨年5月末に完全引退された。私にとって、彼女の歌声は全歌手の中で一番好きといっても過言ではない。
別の都道府県のどこかで、結局また経理をやるかもしれないが(そう簡単に需要には逆らえない)、どんな仕事にせよ今度は自分名義でもう一度社会と勝負がしたい。メンタルはともかく、身体は極めて健康体である私は、彼女の分まで命を燃やして生きていく使命があるのではないかと勝手に思っている。
また大きな進展があったら記事にしたい。ではまた。