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本当の自分もわからない。こんな僕
なのに運命なんて思って
永遠を誓ったりってあるのかな。
その瞬間の気持ちに嘘はなくてって
永遠でってわかる。
でも永遠なんてきっとないよ。どこ…
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#ラノベ
常識と良識と病識と夢の季節#06
統合失調症の疑い。そう記された書類を見てから
気がつけば僕には病名が付けられていた。
統合失調感情障害。
僕は恥ずかしい事にそれまで精神病なる病気の概念も
何もかも知らなかった。
それからネットで調べたり、誰が何年にこの概念を発見し、なんて知らなくてもいいような事まで頭に叩き込んだ。やれと言われていたらここまでやらなかっただろう。
ユキのサポートもなかったら、関連疾患についてまで知れば知るほどに
36.7℃の心が傍にあるから#04
昏睡から目覚めてから
世界を憎んで呪っているそんな自分に初めて出会った。
その時の気分は、ちゃんと黒い自分が
存在したんだな。という、不思議な感想。
雪みたいに融けちゃいそう。
雲みたいに掴めない。
そんなふうに言われることがよくあった。
目を覚ましてから、次第に深まる家族の溝は
思えば僕がどんどん掘っていってしまったものだった。
なのに僕は周囲のせいにしていた。
話を聞いてなかったあいつが悪い、