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旅先と日常の思考・体験の記録/カメラを持ってるからこそ感じることのできる日常の美しい瞬…

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旅先と日常の思考・体験の記録/カメラを持ってるからこそ感じることのできる日常の美しい瞬間や旅先の写真を撮ってます

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栞(しおり)をはさんでいくように写真を撮っていきたい

写真を撮るとき、どのようなことを考えながら写真を撮っていますか。 私も様々な気持ちから写真を撮っているのですが、写真を撮るうえでのひとつのテーマとして、 「栞(しおり)をはさんでいくように写真を撮っていきたい」という思いで写真を撮っています。 以前、「何のために写真を撮っているのか」というタイトルで、自分が写真を撮る理由について考えてみました。 そこで私は、「かけがえのない瞬間を記録するために写真を撮る」と一旦結論づけました。 そしてこの記事の最後に「私はこれからも写

    • その土地で味わう-韓国・ソウル旅-

      韓国ーお隣だがこれまで行ったことのない国ー 海外に行くときは何ヶ月も前から予定を立てることが多いが、夏季休暇でまとまった休みがとれることがわかったので、せっかくなら海外旅行をと3週間前に航空券を予約した。 関西空港から約2時間。2泊3日で。思いつきで行くにはちょうどいい。 海外に行くと現地で使える交通カードを買ってしまう。カードを持っていると地下鉄やバスなどの公共交通機関で使えるだけでなく、買い物の決済にも利用できるので、ほんの少しだけ現地の生活者気分を味わえるからだ。 す

      • The Road Photos to YUHU & ASO-由布院・阿蘇旅-

        今年のGWは、由布院に温泉地巡りをして、阿蘇方面に行きました。 博多から特急電車で由布院に入り、由布院でレンタカーを借りて阿蘇までドライブして、熊本へ。熊本から新幹線で帰路へというルートでした。

        • 現地に行くからこそ見えるもの-マカオ・香港旅-

          今年の年始はマカオ・香港へ旅行した。 4年ぶりの海外旅行だ。 ここ2,3年は国内旅行で満足していたが、周りでも海外旅行に行く人が増えてきて自分も行きたくなった。 行き先はどこでもよかったが、あまり遠すぎず、でも異国の文化を存分に感じられるような場所がよかった。 マカオ・香港ーそこは日本から直行便で4時間ほどだが、東洋と西洋の文化が交わるところ。また私の好きな沢木耕太郎さんの「深夜特急」でもバックパッカーとして初めに訪れる場所だ。ー久しぶりに旅を始めるには、そこがうってつけの

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          2023年写真で振り返り

          年末にその年1年で撮った写真を振り返る。 何気なく毎年恒例になっているが、 いろいろな思い出が蘇ってきて、改めて楽しかったなと感じることができるので、写真を見返すこの機会を大切にしたい。

          2023年写真で振り返り

          2つの世界への接点-写真と読書/肯定性と否定性-

          私には2つの接点を通じた世界がある。いずれもこれまでの自分の世界を広げてくれる大切なものだ。 1つは、目の前の現実のなかで自分の好きなものに気づかせてくれる、写真を通じた世界、 もう1つは、今までの自分の知識や価値観を変えるきっかけとなる、読書を通じた世界だ。 写真を通じた世界写真を撮るとはどういうことか。それは、自分が好きなものを記録という形で集めることで、それを他の人と共有したり、さらには自分自身に対して自分のそのときの感情を伝えるものだと思う。 日々の慌ただしさに

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          旅・記録・創作-自己更新としての旅行-

          私は20代前半の頃から旅行をするのが好きだ。 グループ旅行や家族旅行だけでなく、国内外問わず一人旅もする。 また旅行をするだけでなく、旅先の風景を写真に撮って記録している。最近は、旅先の体験をできるだけ文章にまとめるとともに、動画としても残すようにしている。 ふと考えることがある。私はなぜ旅をするのだろうか。また自分は旅から何かを得ているのか、あるいは旅先での体験は自分に何をもたらしてくれているのか、と。 自己更新としての旅行もともと旅行をしていたのは、憧れの場所に行き

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          東北街歩き-私的都市の歩き方-

          この夏は、東北へ夏祭りめぐりをした。 夏祭りめぐり以外にも、いろいろな街に立ち寄った。 知らない街を自分の足で歩くのが好きだ。 ひとつの街の中を移動するには、個人的には自動車よりも、路面電車やバス、できれば歩くのが一番楽しい。遠くまでは行けないけれど、その方が小回りがきいて、気になったところにすぐに入れる。また写真もゆっくり撮れるからだ。 特に旅先の中心都市を歩くことは、旅の醍醐味だ。歩ける範囲にその街ならではのものがたくさん詰まっている。 ■弘前市ねぶた祭期間は、青森市

          東北街歩き-私的都市の歩き方-

          人智を超えた祈りと妙技-秋田竿燈まつりへ-

          この夏は、東北地方に夏祭りめぐりをすることにした。 青森ねぶた祭の熱気を存分に味わったあとは、秋田竿燈まつりをめざして、秋田県秋田市に向かった。 秋田竿燈まつりは、毎年8月3日から6日までの4日間かけて開催される。 8月4日に青森を出発し、5日土曜日に秋田を訪れた。 秋田竿燈まつりは夜の本番のほかにも、竿燈妙技大会が開催される。大会では計46個の提灯を吊るした竿燈(かんとう)を手のひら、肩、額、腰などに移しかえる妙技の美しさや囃子方のリズムなどを競い、審査により毎年優勝

          人智を超えた祈りと妙技-秋田竿燈まつりへ-

          祝祭がもたらす熱量-青森ねぶた祭へ-

          この夏は、東北地方に夏祭りめぐりをすることにした。 なかでも一番の目的は、青森県の青森ねぶた祭だ。 8月3日木曜日の15時頃、ねぶた祭会場に到着。 青森ねぶた祭は、毎年8月2日~7日の会期で開催される。 この日は子どもねぶたと大型ねぶたあわせて25台ほどが順に運行する。 街には既に屋台が立ち並び、ねぶたと踊り歩く跳人(はねと)姿の人たちも見える。 ねぶた祭の会場の雰囲気を目にして、気持ちが高揚してくる。 とはいえ、時刻は平日の昼間だけあって、街中の人影はまだまばら。 青

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          無計画的散歩のススメ-京都ぶらり歩き-

          京都に観光に行く。そんなとき多くの場合、どこか目的地を決めて、できればそこまで効率的に行けるように計画を立てることが多いと思います。 しかし、何も目的を持たず計画も立てずに京都を歩くのは、それと同じくらいその街を楽しめる。 そんなふうに先日京都をぶらりと散歩して感じました。せっかくなので写真とともに振り返ります。 休日に京都市内で用事を済ませたあと、まっすぐ地下鉄に乗って帰ってもよかったのですが、予定もなかったので、のんびり歩いて帰ることにしました。 御池通は京都市内を東

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          唐津へ-旅と日常の接続点としてのやきもん巡り-(西九州旅行②)

          「西九州新幹線に乗って西九州に行きたい。」 新しい新幹線に乗ることをよい口実に、西九州の長崎県・佐賀県に行くことにした。 長崎駅から佐賀県・嬉野温泉駅を旅行した後、西九州旅行後半はさらに北に向かって佐賀県唐津市をめざす。 西九州旅行前編はこちら↓ 西九州新幹線・嬉野温泉駅から博多方面の新幹線に乗り、佐賀県側の終点、武雄温泉駅に到着した。これで西九州新幹線は全踏破だ。 といいつつ武雄温泉駅では息つく間もなく、向かいのホームで待っている特急列車に乗り換えをする。 はじめて

          唐津へ-旅と日常の接続点としてのやきもん巡り-(西九州旅行②)

          嬉野温泉へ-日常と旅の交差点-(西九州旅行①)

          「西九州新幹線に乗って西九州に行きたい。」 普段使っているJRの駅で、開業したばかりの西九州新幹線や、新幹線が開通した西九州地区のプロモーションを見るうちに、そう思うようになっていた。 関西在住民にとっては、博多以西の九州は、ふらっと行くには少し距離があり、何か理由がないとなかなかいけない場所である。 そこで新しい新幹線に乗ることをよい口実に、西九州の長崎県・佐賀県に行くことにした。 西九州新幹線とは2022年9月に開通した、佐賀県・武雄温泉駅と長崎県・長崎駅を結ぶ新幹線

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          これまでに読んだ自分の人生を豊かにしてくれた本(9冊)

          小学生の頃は、図書室で「ファーブル昆虫記」や「日本の歴史」を読むのが好きだった。しかし、中高生のときは部活動中心の生活を過ごしていたこともあり、学校の授業以外で本を読むことはほとんどなかった。 そんな私が再び本を読むようになったきっかけは、大学への進学に伴い、自宅から1時間以上かけて通学するようになったことだ。 そのなかには40分以上快速電車に乗り放しの区間もあった。 毎日の電車内でどのように時間を過ごそうかと考えたときに、SNSなども今ほどはなかったので、手にとったのが本

          これまでに読んだ自分の人生を豊かにしてくれた本(9冊)

          雪の日の朝-馴染みのものに馴染みでない瞬間を-

          2023年1月下旬、前日から続く大雪により、私の住む街にも珍しく雪が積もりました。 家を出た瞬間から、ジャケットの胸ポケットに入れてあるコンデジ・GRⅢを取り出し、駅へ向かいます。 電車に乗り込むと、窓の外ではいつもの風景が白く染まり、見慣れぬ衣装を身にまとっています。 何駅か先の駅の乗り降りのタイミングで、窓際のスペースが空いたので、窓にはりつくように車窓を流れる景色を眺めます。 お馴染みのもののお馴染みでない瞬間。 地元の電車からの風景を、いつもは食い入るように見ま

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          移動そのものを楽しむ旅-寝台特急・サンライズ出雲に乗って-

          先日、東京へ行く予定があった。 地元・関西から東京に行くには、新幹線で行くのが一番メジャーではないだろうか。 場合によっては、飛行機や夜行バスを利用することも多いかと思う。 しかし、今回は初めて寝台特急・サンライズ出雲に乗って東京に行ってきた。 寝台特急に乗ることで、移動という快楽を改めて考えるきっかけとなった。 寝台特急・サンライズ出雲で東京へ サンライズ出雲は、東京駅と出雲大社で有名な島根県出雲市の出雲市駅を約12時間かけて走る寝台特急で、主に首都圏と岡山県・鳥取県、

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