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「老後に後悔する人」が知らない“お金より”ずっと大切なもの

人生は後悔の連続と言いますが、できれば後悔したくないものです。「後悔先に立たず」という言葉は、小学生の時に、私が初めて覚えた人生教訓かもしれません。

老後に後悔するということは、人生の終盤になっての後悔ですから、もう取り戻すことのできない後悔とも言えるでしょう。

今回の記事では、借金してでもヨーロッパ旅行に出かけておくべきだったと後悔する青年を例に、「借金してでも経験を積め」という話などが書いてあります。

旅行は人生経験を豊かにすることはよく知られています。長期旅行に比べれば、日帰り旅行なんて比較にもならないと考えるのは普通でしょう。しかし人生を大きく変える出来事なんて、ほんの一瞬でもあり得る話です。

合計された経験の豊かさが大切


人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。

これは正論です。確かに経験はたくさんした方が良いに決まっています。ただ、どれだけの想い入れがあったかによって、単純な足し算にならないと考えるのが普通でしょう。

この文章の中で、「合計された経験の豊かさ」という言葉がポイントになってきます。「経験の数」ではなく「経験の豊かさ」と書かれていることに注目しなければなりません。

だからこそ、著者も「単なる足し算」ではなく、「豊かさの合計」だと言っているわけです。そこのところを読み間違えると、受け取り方が変わってしまいます。

できるだけ早く経験に十分な投資しよう!


老後の安定を望む人はとても多いです。老後を考えすぎるあまり、今をなおざりにしてはいけません。著者が言いたいのは、そこではないかと私は考えます。

もちろん、老後の備えは必要だ。だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。だから私はあなたに、できるだけ早く経験に十分な投資をしてほしいと考えている。

「思い出作り」と言われれば、行動しやすくなると思いませんか? 旅行には行けないけど、近所の公園へ出かけるというだけでも、一日の思い出作りになる可能性があります。そこにはどんな思い入れがあるかが大切でしょう。あるいは、期待感なんてなくても、行った先で何を感じるかが大切だと思います。

お金がなければ、いい経験ができない、と思い込んでいる人は多い。「金をかけずに楽しめる機会を十分に活用している人は少ない」と著者も書く。面白いことは、案外すぐそばに、あるのである。

まさしく、これです!

お金をかけずにどんな経験をするか、どんな楽しいことができるか、どんな感動を得ることができるか、それらは「考えるより、まず行動すること」から始まります。そのためにはまず、お気に入りのシューズを一足買ってみてはいかがですか? 外へ出かける楽しみが増えますよ。

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール/ビル・パーキンス (著), 児島 修 (翻訳)


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