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この本のタイトルからだいたいの所は、想像できると思います。夫より妻の方が強い、男より女の方がしたたかであるということでしょう。

健康で長生きであるために必要な一つが「社会とのつながり」です。会社を定年退職した男性は、晩年をのんびり暮らしたいと考える人が多いです。それがゆえに、毎日何をすることもなく家でゴロゴロしていると、妻からソッポ向かれることになってしまいます。

熟年離婚も最近は当たり前のように聞くようになりました。離婚すれば、妻はイキイキと活発化するそうです。夫の役目ってなんなのでしょうね?

男性の場合、死別や離婚によって独身状態にあると、既婚者に比べて約1.3倍、約1.5倍に総死亡リスクが跳ね上がるが、女性は相手と死別・離婚しても総死亡リスクに変化は見られない。これは、男性は定年退職を機に社会的なつながりが一気に薄まって、妻を頼る傾向があるのに対し、女性は友人や地縁が比較的あり、夫との別れによる精神的ダメージを軽減できていることを示している。

夫が会社で頑張って働いている間に、妻はサークルや地域活動などの社会的な絆を作っています。退社後、夫婦二人で旅行に行きたいと考えるのは夫だけです。妻は「なぜ夫と二人で行かなければならないの?」と言うくらい、夫との絆はすでに失われています。それを知った夫はきっと愕然とすることでしょう。それが現実です。

仕事が大事だと威張って働いても、退職したらその砦が崩れます。その時にようやく気付くのが夫婦間の溝でしょう。そうならないためにも、一日も早く夫婦間の絆を固く結んでおく必要があるということです。

退職後、夫婦別行動ということは珍しくありません。むしろ一緒に行動することの方が少ないのかもしれません。あなたのところは大丈夫ですか?

「つながり」と健康格差: なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか/村山 洋史 (著)


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