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以前にも書いたけど、「大人は遊んでいない」ことが老化を進める大きな原因だと私は思う。数人の高齢者に「大人になってから遊んだ記憶はありますか?」と尋ねると、全員「ない」と答えた。

あなたはどうだろう?

男性は「仕事仕事で遊ぶヒマなんてないよ」とよく言う。女性は「家事と育児で忙しくて遊ぶヒマなんてないよ」とよく言う。

私はこの「遊ぶヒマ」という言葉にいつも引っかかって、「遊ぶ=暇つぶし」という印象を受ける。その反面「遊ぶために働いている」という人もいる。日本ではかなり少数だけど、欧米諸国ではこの考え方が大多数だと聞いたことがある。

国民性の違いと言えばそれまでだし、個人差の問題だと言われてもしょうがない。でも本当は「遊んで暮らしたい」と思っている人はたくさんいるはずだ。

20代の頃、「もし宝くじ当たったらどうする?」という話で盛り上がったことがある。たぶん一等が1億円になった時だと思うけど、今なら最高額は10億円だよね。もし10億円当たったら、あなたならどうする?

年齢にもよるけど、仕事せず遊んで暮らせる可能性はあるよね。遊んで暮らすと決めた場合、その遊びっていったい何をするだろう?

これは私の想像に過ぎないけど、ほとんどの場合、ギャンブルか、もしくはつまらないことに使って終わってしまうだろうと考える。

計画立てて、意義のある遊びに使っていくことができるだろうか? あるいは一緒に遊んでくれる友人がいるだろうか? 同じ遊びをしようとすると、同じ金額を持っている友人が必要になる。

それこそ「遊びという暇つぶし」になってしまって、意義のまったくない遊びになる気がする。要するにたくさんお金を持ったとしても、結局は無駄使いするのではないかと思うのだ。それならすぐ無くなって将来困ることになるよね。

遊びって、時間がなくてお金がない中で遊ぶから、その瞬間がとても有意義で楽しい時間を送れるのではないだろうか。苦労して生み出したお金と隙間の時間だからこそ、めいいっぱい楽しみたい気持ちになるのは当然だろう。

それを「遊びヒマがない」と言う人は、「人生の遊び方を知らない」と言っているようなものだと私は思う。遊ぶというのは子供がすることで、大人がすると良くないことのような印象を持っている人がたくさんいる。しかし、忙しいからこそ、遊びに集中できるのも事実だ。

「ONとOFF」という言葉もあるように、切り替えができる人は遊び上手だと言われる。しかしこれは労働者の考え方だと思う。

私は18才~27才まで一つの企業で働いた。その後、いったん独立するが、29才でまたサラリーマンになり、30才でまたまた独立開業する経緯を持っている。その後、会社を立ち上げ、店を開業したり、いろんな仕事を経て現在の整体師になっている。今は一人で自宅開業する身だ。

自宅開業すると、ONとOFFの境目を作るのはとても難しくなる。というより、そもそもONとOFFという意識そのものが無くなり、24時間すべての時間が自分の時間であるという考え方になる。だから言い方を変えれば、すべてがONであり、すべてがOFFなのだ。

この話はサラリーマンにはまったく通用しない。「働く」がONで「遊ぶ」がOFFだという固定観念があるからだ。しかし私のような自営業者は、「働きながらONとOFFがあり、遊びながらONとOFFが存在する」のだ。こんな話をすると、「しんどいね」とか「いつも仕事しているみたい」と言われる。それがもう考え方の違いそのものの表れなのだ。

仕事しながら遊びのこと考えているし、遊びながらも仕事に行かせるヒントがあれば反応する脳を持っている。すべてが自分の時間だから、わざわざ分けることなく、自分の采配でミックスした生活の考え方が自然と出来上がっていくのだ。それができない人は、自営業者に向かない人ということになる。

見るもの聞くものすべてが仕事のヒントであり、遊びのヒントでもある。人はみなアイデア次第で自分の人生を演出できるはずなのだ。会社で働いていると、まずその会社の流れには最小限乗っておく必要があるよね。要するに歯車になることができるかどうかなんだけど、できない人は弾き出されるのは当たり前のことだ。

私は「大人はもっと遊ぶべき」といつも考えている。遊ぶことで脳が刺激され、豊かな人生形成になり、それが老化防止にもなるはずだ。年を取ることは誰も避けられない。しかしその速度は自分次第で変えることができるのではないだろうか? その基本が「遊ぶこと」にあると私は考えている。あなたは今、遊んでる?

サポートしたいと思われるくらいまで頑張って書きますので、今はシェアかコメントをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。