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いつかのための詩集

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どこかで酒と出会うための詩集。
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2018年8月の記事一覧

初秋のデッサン 新政

初秋のデッサン 新政

【今日の投稿の3文まとめ】
①新政酒造のcolorsエクリュというお酒を詩にします
②ビビってます
③要は、酒を飲みながら「おれはこれを高校時代に飲みたかった」と言っています

酒を、その酒をその酒にあった形で表すためには詩で表すのがベストだ、と。

はい、私はそう思ってます。

それゆえなぜそう考えたかを『やわらかな日本酒リテラシーを求めて…』で書いてから実践しようと思ったのですが、書きたいので

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夢の続きの夢の続き

夢の続きの夢の続き

【今日の投稿の3文まとめ】
①酒飲んでるときの気分を詩にしました
②どこまでも想像力が高く飛んでいくときの感じを表そうとしてます
③要するに、ハイです

どもです。

酒飲むと詩を書きたくなりますが、酒飲んでる時を詩にするのは初めてです。

とりあえず書きます。

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グラスを傾けて流れるものがない

と気づいている

これを正気という

…そうだよ 隣のおっさん

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熱帯夜なんやかんや

熱帯夜なんやかんや

【今日の投稿の3文まとめ】
①ムシムシした夜、寝る前3分の情景を詩にしました。
②性別は想定してません。歳は多分24くらいです。
③空想です。

では、書いていきます。

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熱帯夜なんやかんや

指先からあふれる今日の余りの熱

冷えた足の先にある

明日の気配を少し感じる

熱帯夜なんやかんや

花火みたいにくしゃみがとんでく

飛沫が窓の障子越しの街灯に照らされて

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なつのよるなつのよる

なつのよるなつのよる

アリは憧れるだろうか

ハトに憧れるだろうか

アリは憧れるだろうか

フナに憧れるだろうか

アリは憧れるだろうか

サイに憧れるだろうか

アリは憧れるだろうか

ヒトに憧れるだろうか

ヒトは全てに憧れる

全てはヒトに憧れることはない



いがいにも壮大な

片思いの歴史を少し読み解いて

ぽん

とふくらむ妻の腹にそっと

手を添えたことがあった

なつのよる なつのよる

あるいていました

あるいていました

ちいさなこが あるいていました

手に何かを握って あるいていました

おにいさんが あるいていました

手は開かれて 高々とかざされて

おじさんが あるいていました

手のひらを隠すよう ちらりとこちらを見て

おじいさんが あるいていました

手を握る余力もなく ぼーっと前を見て

あるいていました

あるいていました

みんな確かに あるいていました

まっすぐまっすぐ

あるいてゆきまし

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