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詩的日本酒論考

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酒の味及び酒レビューについて探求するマガジン。不透明
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#酒

「いい気のせい」の風に吹かれて味わう、酒と詩。

「いい気のせい」の風に吹かれて味わう、酒と詩。

さっき、こんなツイートをした。

自分のつぶやきを引用してあれこれ語るのは確かに寒い。
でもちょっと大切なことに気がついたので書いておく。

上記ツイートの僕の気のせいは、おそらく気のせいだ。
混じりっけなしの気のせいだ。

何の根拠もなく、地に足がついていない。感想、妄想、その類だと思う。
明日の僕でさえそんな感覚を理解できるかはわからない、

けれども、ここが重要なんだが、誰かに証明しろと言っ

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大嘘つきになりたい夜に、片手には酒。

大嘘つきになりたい夜に、片手には酒。

一瞬だけ、この一瞬だけ誰かと分かり合いたい。そんな切実な思いを抱く夜がある。酒を飲んでいるときは、特に。

どうもこんばんは、りょーさけです。
そろそろ元号にも飽きてきましたね。これ昔だったらしばらく続いたんだろうな。一つのネタの消費されるのが早い。令和的なスピードは一体どんなものになるのでしょうね。僕はスローダウンを希望です。僕はトロいのよん。

本日は嘘の日にちなんで嘘の話をします。気楽に読ん

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『詩的日本酒論考』#1

『詩的日本酒論考』#1

明けてゆく。

暗かった恵比寿の空が白んでゆく。さっきまで身体を覆っていた熱が消えてゆくのを感じる。たぶん街の風に溶けて、もうどこかへ運ばれてしまったのだろう。熱は消えたのだが、その代わりに腹の底にある思いが湧いてくる。身体を巡ってゆく。それが言葉になり、脳裏に浮かぶ。

「日本酒が、酒が見せてくれる世界の表現はもっと大きなものでいいはずだ。」この数か月間、自分の頭の中を占めていた疑問が氷解した瞬

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