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保険料が苦しい時〜解約する以外の選択とは?!〜

本日は生命保険のご契約を長年続けている方で
あれば、一度は思ったこともがあるかもしれない

「保険料が苦しい…」

このような時に使える制度をいくつかご紹介
したいと思います。

今回の新型コロナウイルスでも、多くのお客様
からお申し出がありました。

お給料やボーナスがカットになったり、
そもそも働き口がなくなったりと、精神的な
苦痛だけでなく、金銭的な面でも厳しい状況に
なられた方もいらっしゃったかと思います。

今までコツコツ続けていた生命保険の保険料
支払いも厳しくて、解約してしまったという
方もいらっしゃるかもしれません。

生命保険はご家族やご自身のために、いつ起こる
かわからないリスクに備えて、ご加入されている
ものですので、解約された次の日に死亡されたり
ご病気になられたりしたら、今まで何のために
加入していたのかわかりません。

そのため、このような新型コロナウイルスだけ
ではなく、人生における突発的な金銭面がきつい
という状況で「解約」という選択肢を選ばず、
しっかり現状ご加入されているご契約の保障を
「継続」できる手段を知っておいていただきたい
と思います。

本日は、6つの手段をお伝えします。
1つ1つ説明していきます。

①契約者貸付

これはいわゆる「借金」です。

ご契約中の保険に「解約返戻金」と呼ばれる
解約したら戻ってくるお金があるタイプのご契約
であればご活用いただける場合があります。

その時点での解約返戻金の一定範囲内であれば、
そのお金からいくらか借りることができます。

保険種類にもよりますが、70%くらいは借りれる
ため、100万円の解約返戻金があれば70万円近く
契約者貸付として、お金を保険会社から借りる
ことができます。

しかし、これは返済しなければどんどんと利息
がついてしまいますので、借りた場合はできる
だけ早く保険会社に返済するようにしましょう。

また、そのままに返済せず、いざ解約をすると
なった場合、貸付金とその利息を差し引いた額
しか戻ってこないということになります。

「ご利用は計画的に」という消費者金融よりは
優しいですが、借りっぱなしはNGです。

しかし、「どうしてもいまお金がいる」という
場合には役立つ制度です。

②自動振替貸付

これも借金に近い制度ですが、

保険料が2ヶ月連続で支払えないような場合、
その時点での解約返戻金から保険料に充てる
ことができる制度です。

例えば、月々1万円の保険料で2ヶ月分未納
となった場合、
解約返戻金が10万円あったとすると、
その10万円から2万円を取り崩して保険料に
充てることができます。

しかし、これもまた保険会社にその取り崩した
2万円は返済しなければなりません。
返済しなければ利息がついてしまいます。

しかし、保険料が払えず保険が失効してしまう
といった、保険が効力を失うような事態を避ける
ことができます。

③払済保険

払済保険とは、今後の保険料の払い込みをなくす
代わりに、本来の保険金額よりは下がりますが、
保障を確保できるという制度です。

例えば、保険金額500万円のご契約を途中で
払うことが厳しくなった場合、
保険金額は200万円に下げますけど、今後の
保険料支払いはなくしますねといったものです。

保険料の支払いは無くし、決めていた保険期間
は変わらず、少し下がりはしますが保障を残す
ことができます。

保険料の厳しい場合などに活用できますが、
払済保険にすると、本来準備すべき必要な
保険金額よりも目減りした金額になってしまう
ため、亡くなった場合などに、その保険金額で
ご家族に安心があるのかどうかは、その他の
資産なども併せて確認が必要です。

もし、保障として足りなくなってしまうので
あれば、選択すべきではない手段です。

④延長定期保険

これは、払済保険とは逆パターンです。
今後の保険料がいらなくなるという点では同じ
ですが、
払済保険は保険期間は変えずに「保険金額」を
変えていたのに対し、
延長定期保険は保険金額は変えずに、「保障期間」
を変えます。

例えば、保険金額500万円の80歳までの保険に
ご加入していたとすると、
今後の保険料はいらなくする代わりに、保険金額
500万円は確保するけども、保険期間を60歳まで
短くしますねといったものです。

これもまた本来必要な「保障期間」ではなくなって
しまいますので、保障期間が変わってもご家族の
安心に問題がないのかどうか確認をしましょう。

⑤減額、特約解約

これは名前の通り、

保険金額を減らすこと
特約を解約すること

です。

その減らした保険金額や特約分の保険料を
浮かせることができるため、保険料を安く
することに繋がります。

しかし、これまた必要な保障が目減りしてしまう
ことになるので、減らしてしまっていいのか
どうかは確認が必要です。


⑥保険期間短縮

これも名前の通り、

保険期間を短くすること

です。

保険契約は決めた「保険期間」に何かあっても
決めていた「保険金額」をお支払いできるよう、
ご契約1つ1つに対して、「責任準備金」という
お金を保険会社が積み立てています。

そのため、例えば保険期間を80歳から60歳に
変えるとすると、80歳までの責任を負うために
積み立てていた金額から、60歳までの責任を
負うための金額に変わります。

よって、余分にもらったことになった責任準備金
を返金することができます。

そのため、その返金されたお金で緊急時を乗り
切ることができます。

これも耳タコですが、必要な保険期間が変わって
しまいますので、ご注意ください。


いかがでしたでしょうか。

保険料がきついから〜ということで、
ズバッ!っと保険を解約してしまう以外にも、
緊急時を乗り越える制度がいくつかあることを
ご認識いただけましたでしょうか。

しかし、当初必要と考えてご加入いただいた保障
が目減りしたり、期間が変わってしまったり、
というデメリットもあります。

そのため、保険料が厳しくなったなどの際は、
まず「解約」という選択をご自身で勝手に
進めてしまうのではなく、ご加入元の取扱者
である保険プランナーの方にご相談をしてみて
ください。

解約ではない必要な保障を上手く継続する
方法を教えてくれるはずです。

大前提としては、必要な保障に対して、
それにかかる保険料はちゃんと捻出できるよう
日々のお金の管理を適切に行うことです。

それでも、緊急事態だ!という場合は、
上記のような方法をぜひ活用してみるのも
いいかもしれません。

また、上記には載せていませんが、
「そもそもの保険を見直す」という選択も
あります。

今現在お悩みを抱えていらっしゃる方は
いつでもご相談ください。

それでは。

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