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仕事のこと

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2021年5月の記事一覧

同じ話は喜んで聴こう

同じ話は喜んで聴こう

「何回も同じ話をしてすみません」、そう言いながら話を始める利用者がいます。きっと長い人生経験の中で、「何度も同じこと言わないの」、そういわれ続けて来たのだと思います。何回も同じ話をするということは、ご本人にとってはそれだけ重要な案件です。そう思いながら話を聴くことにしています。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。今は、あまり利用者の皆さんと一緒に活動をすることがありませ

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笑えるハプニングはやがて宝になるよ

笑えるハプニングはやがて宝になるよ

派遣会社から紹介された支援者が来ます。初めての試みです。今は、慢性的な支援者不足です。それに加えて、支援者が感染、もしくは濃厚接触者になると、事業所が回らなくなるという心配があります。そこで、少しでも多くの援者を確保する必要があり、派遣会社にお願いをしたところです。

従業員の生活が変わったことによる雇用私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。現場の支援者から理事長になり15年

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食べ物を一口大にする/お箸があるじゃないか!

食べ物を一口大にする/お箸があるじゃないか!

利用者の嚥下能力の低下に伴い、食べ物の大きさを小さくしなければいけないことがあります。ただし、小さくするときも配慮しなければいけないことがあります。

事業所で提供するご飯私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人が経営する事業所では、食事の提供があります。その際、利用者によっては食べ物の大きさを小さくしなければいけません。

生活を支援するグループホームでは、朝ご飯と夕ご飯

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かなえられない小さな願い

かなえられない小さな願い

支援に「絶対」はありません。常に「これでいいかなぁ」、そう思いながらふりかえることがだいじです。利用者の好みは変わります。この前、好きだと言っていたことが今年も、来年も好きとはかぎりません。そこの確認もしながら支援をします。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。この仕事について30年以上が経ちます。しかし、30年経った今でも現場に立つと「これで良かったかなぁ…」と思うこと

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輝かしい人生を伝える

輝かしい人生を伝える

経験のある支援者が、経験の浅い支援者に教えることは、利用者に対してこうしなさい、ということが中心になりがちです。しかし、それらは経験の浅い支援者が自ら見つけていくことです。経験のある支援者が伝えることは、その利用者がどんなに素晴らしい人生を歩んできたかということです。

何を伝える?私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。18歳から60代後半まで幅広い層の利用者がいます。長い人

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想像を超えた言葉、質問、会話、その裏側

想像を超えた言葉、質問、会話、その裏側

「りょうじゅさん(私)って、不倫したことある?」
昼食を食べているときに女性の利用者に質問されました。もちろんありません。しかし、突然聞かれてドキドキしてしまいました。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。利用されている人たちは、おもに知的な障がいのある人たちです。また、法人の本部は、事業所の中にあります。そのためお昼ご飯は利用者の皆さんと一緒に食べます。

昼どきの会話

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昭和:24時間働けますか、令和:働き方改革

昭和:24時間働けますか、令和:働き方改革

私の職場では、社労士と顧問契約を結び、働き方改革推進にむけて動き始めました。

法人の成立ち私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人には、小さな事業所が8つあります。事業所の中には、管理者1名、専門支援員1名だけという事業所があります。他にもこれ以上、小さくすることができない規模の事業所ばかりです。

私の法人は、複数の小規模作業所が集まってできた社会福祉法人です。また、一

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床のゴミが気になる

床のゴミが気になる

事業所の床に落ちている小さなゴミが気になります。綿くずのようなゴミや穴あけパンチの丸い紙、ガムテープのはじとか、小さなゴミが落ちていると拾います。毎日、掃除をしていても小さいゴミは生まれてきます。拾っているときりがないです。

床のゴミに気をつける私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人の本部は、利用者が使う事業所の中にあります。私は、その事業所の床に小さなゴミが落ちている

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利用者の貢献感に応えられる支援者になろう(アドラー心理学を意識した内部研修②)

利用者の貢献感に応えられる支援者になろう(アドラー心理学を意識した内部研修②)

内部研修の準備をしています。昨年の秋から、Zoomによる内部研修を強化しました。昨年度は、経験の浅い層を中心とした研修でした。今年度は、中堅層の研修から始めます。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人には、小さな事業所が8か所あります。事業所と事業所が離れているため、事業所間を超えて支援者が集まるのがたいへんでした。それがZoomの普及で解決されました。違う事業所の支

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支援がずれはじめるとき

支援がずれはじめるとき

グループホームの利用者が、私のところにやって来て「今日の泊りは?」と泊り支援者の確認をしに来ます。私は「今日は〇〇さんだよ」と伝えます。それを日に何度も繰り返します。私は、その利用者が宿泊する支援者の名前を聞いて顔つきを変えないかどうか気にします。

私は障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人の中には、障がいのある人が支援者と一緒に共同生活をするグループホームがあります。そこで

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注意するかわりに「ありがとう」と言おう(アドラー心理学を意識した内部研修)

注意するかわりに「ありがとう」と言おう(アドラー心理学を意識した内部研修)

内部研修の準備をしています。私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人には、小さな事業所が8か所あります。事業所と事業所が離れているため、支援者たちが集まるのがたいへんです。

この離れ離れ緩和を解消してくれたのがZoomです。同じ場所に集まることなく研修会を開くことができます。昨年の秋、有料版に切り替えてから定期的に内部研修を実施しています。

中堅向けの内部研修昨年度は、

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福祉事業所の防災訓練②(災害備蓄品の管理)

福祉事業所の防災訓練②(災害備蓄品の管理)

noteで「#みんなの防災ガイド」というお題の募集が始まりました。そこには、実践している対策や、準備している防災グッズなど、防災についての役立つ情報をぜひ投稿くださいと書いてあります。昨日に続いて、私の社会福祉法人の防災訓練の取り組みやそこで気がついたことを記事にします。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人の事業所では、毎月、防災訓練を実施します。しかし、ときどき現

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福祉事業所の防災訓練①(消火器の使い方)

福祉事業所の防災訓練①(消火器の使い方)

noteで「#みんなの防災ガイド」というお題の募集が始まりました。そこには、実践している対策や、準備している防災グッズなど、防災についての役立つ情報をぜひ投稿くださいと書いてあります。今日と明日は、私の社会福祉法人の防災訓練の取り組みやそこで気がついたことを記事にします。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人の事業所では、毎月、防災訓練を実施しています。しかし、本当に

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日常における連携/衣服の調整を事例に考える

日常における連携/衣服の調整を事例に考える

この時期は、利用者が着ている衣服への配慮が必要になります。利用者によっては、自分で衣服の調節ができない人がいます。そのときは、支援者が声をかけて服を脱いでもらいます。簡単な声かけです。しかし、この声かけは奥が深く難しい声かけです。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。私の法人の事業所の中に、生活を支援するグループホームと日中活動を支援する事業所があります。利用者の中には、

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