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宝塚感想

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#いじめ

舞空瞳の無神経さは宝塚会見の無反省さ

舞空瞳の無神経さは宝塚会見の無反省さ

「充実感があふれ」

予科本科として密に過ごした仲間の自殺直後、中止も延期もせずに押し切った公演についてこう言い放った。

星組トップ娘役・舞空瞳の退団記者会見である。

自殺の代表ロミジュリ、故人となった先生、パワハラが認められた宙組トップスター芹香斗亜の相手役を「大切な役」としてわざわざ上げた。

さすがは「証拠となるものをお見せいただきたい」でお馴染み不謹慎理事長お膝元の会見だ。

『記憶に

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102期の冷酷さは矮小化か悪化か

102期の冷酷さは矮小化か悪化か

25歳娘役が転落死した宝塚事件に関して、週刊文春は他の話題に移り掲載はほぼ終わった。

吉本芸人の性加害と日本テレビの原作軽視問題は、ホモソ的男社会に加害された女性と、大企業に搾取された個人事業主が続々と声を上げることに繋がった。詳細の真偽で矮小化しているが、本質はそこではない。

構造への#MeTooなのだ。

一方宝塚の事件は、旧ジャニーズと近い。長く不可侵領域であった組織の闇を暴く話題である

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110周年第2の期限はトップ退団

110周年第2の期限はトップ退団

25歳娘役が転落死した原因に過重労働があるとして、過密スケジュール回避の観点から宝塚歌劇110周年記念行事が中止された。当初解決期限と思われていた行事である。また貸切公演中止などスポンサー離れも顕著になり、状況は悪化の一途を辿っている。

特に何が問題だったというよりは、全てが期待を下回ったのが原因に思う。
思い切りが悪く、センセーショナルで目を引く行動が一切無い。まず劇団は最小限で済ませようと、

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102期切らずにキキじゅり斬ればリーク合戦止まらない

102期切らずにキキじゅり斬ればリーク合戦止まらない

毎週宝塚転落死事件を報道している週刊文春だが、そろそろ切り替わる予感がした。
今週は別箱公演を行うかのお話会の内容である。ただ状況的に、花組が中止をするのは難しいと思っていた。

103期生の転落死直後、一切の中止無く公演を行ったのは星組である。
しかも本科生として故人を密に指導した、102期の舞空瞳と天飛華音が中心であった。

縁の深い102期が主演公演を行ったことで、他の組が中止しにくくなった

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宙組ではなく102期のパワハラなら立証出来る

宙組ではなく102期のパワハラなら立証出来る

宝塚歌劇団の宙組に所属する25歳の劇団員女性が9月に急死した問題を受け、11月14日に歌劇団が会見を行った。
そこで宝塚新理事長に発表された村上浩爾取締役が「証拠をお見せいただけるよう」と発言したことで、もはや就任前に退任になりそうな炎上を招いた。
しかし失言というより、裏の意味にとれる。

何故なら遺族は「102期のパワハラ」なら立証出来るのだ。
102期生である、双子の妹も遺族なのだから。

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宝塚のストライキに必要なこと

宝塚のストライキに必要なこと

世界的にはハリウッド、国内では百貨店で行われたストライキが話題となった。そして朝ドラでもストライキの話が作られ、世は正にストライキブームだ。

そんな時に宙組生の転落死により中止が決まった雪組は、トップスター彩風咲奈による実質ストライキだと週刊文春が報じた。

正式なストライキは規定が多くあるが、有名人であれば「ストライキっぽいこと」で本物のストライキ以上の効果が見込める。

そう考えるとストライ

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清濁併せ呑む宝塚ファンへ

清濁併せ呑む宝塚ファンへ

現役生徒の転落死により、宙組大劇場公演を中心に多くの公演中止が発表された。

宝塚歌劇団についての週刊文春記事はあの一件から毎週上がり、ランキングでも上位に多くの記事が上がっている。

宝塚に限らずエンタメ業界全体に言えるが、権力を持つ人間に対して表に出る人間が目立ち過ぎる。そのため、スターより遥かに発言権のある上層部が透明化されがちだ。

本音はそこを踏まえて、もっと権力者に踏み込んだ内容が出る

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