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宙組ではなく102期のパワハラなら立証出来る

宝塚歌劇団の宙組に所属する25歳の劇団員女性が9月に急死した問題を受け、11月14日に歌劇団が会見を行った。
そこで宝塚新理事長に発表された村上浩爾取締役が「証拠をお見せいただけるよう」と発言したことで、もはや就任前に退任になりそうな炎上を招いた。
しかし失言というより、裏の意味にとれる。

何故なら遺族は「102期のパワハラ」なら立証出来るのだ。
102期生である、双子の妹も遺族なのだから。

102期が音楽学校で103期へ行ったパワハラを証言すれば、それで済む。
102期生と一緒になって双子の妹から虐められたとなれば、何年経ってもトラウマだろう。自殺の要因として考慮しない方がおかしい。
加害者として名乗り出れば「宝塚にパワハラはあった」はわりと簡単に認められる。
ここまで大事になっていれば、102期問題で終わりはしないはずだ。1件立証されれば、あとは芋づる式だろう。

故人は母親へ「宙組上級生の愚痴」をLINEしていた。週刊文春からは、日頃から悪口を言っていたのが伺える。
102期にされたパワハラへの愚痴はどうだろう。もし聞いていなかったり少ないなら、吐き出せなかったということになる。

特に103期はいわゆる御曹司候補、ホープが相次いで長期休演している。音楽学校時代含め、精神的に負担が多かった期である可能性が高い。
その中で故人は103期が予科時代に、102期にされたパワハラを吐き出すような場に入れなかったかもしれない。双子の妹がいる故人がいると言いにくいことも多いからだ。そう思うとかなり特殊かつ孤独な立場であった。

被害者として名乗り出るのは簡単で、次々と色々な主張が飛び交い続けている。しかし加害者としての言葉はせいぜい、被害者としての主張をしきった後に「誰もが被害者であり加害者」という文脈でだ。
この圧倒的な差が、加害者として名乗り出ることの難しさを物語っている。
だからこそ効果は絶大だ。


あの発言は「102期は加害者になる覚悟があるのか」を問いているように思う。
そして、決して身を切らないと確信しているのではないか。

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