東日本大震災から8年。脱原発が進まない現状について考える。

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2011年3月11日から今年で8年。この8年間で日本社会はどう変わったのか。東日本大震災以降も日本各地で地震を含めた天災は発生し、日本という島国はリスクがあることについて国民の理解が深まり、防災意識は間違いなく高まった。震災復興に関しても進捗は見えてきており、2021年には復興庁は解散となる。時は残酷なほどに止まることはなく、当たり前のように経過している。
その中で何も変わっていないのは原発である。地震の影響で福島原発は完全に崩壊し、原発推進を進めていた日本は一気に原発推進派と脱原発派に分裂が起こった。しかし、結論的にいえば福島原発は廃炉は決まったが廃炉までには膨大な時間と費用が発生することが判明し、原発のコストが安いという神話は完全に崩壊したと言えるだろう。
原発にはリスクがある、コストが安いわけではなく、一時的には原発を停止や廃止を行い、自然エネルギーへ舵を切られかけたが、現実は甘くなかった。自然エネルギーは目先のコストが高いと判断され、原発再稼働が各地で決議されまるで福島原発の事故がなかった社会に戻っているのが現状である。確かに目先のコストだけを見れば自然エネルギーよりも原発再稼働なのだろう。なぜなら既にある施設の稼働と新たに設備投資をするならばそれは前者であるのは理解はできるが、本当にそれでいいのか?と思わざる得ない部分はある。

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