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【書評】ヘルマン・ヘッセ『荒野のおおかみ』の好きなフレーズ

ロッシーです。

ヘルマン・ヘッセの『荒野のおおかみ』を読みました。

うーん・・・。

深すぎて分かりませんでした(笑)。

物凄く深いことを書いているんだろうな~ということは分かるんですが、正直自分がそれを読み解くレベルに達していないのだと思います。

(すみません、ヘッセ先生。まだ私には無理でした)

ヘッセと同じくらいに悩み、苦しみ、考え抜いたような人なら理解できるのかもしれません。

「荒野のおおかみ」だったヘッセがどこまで悩み多き人生を送ったのかは分かりませんが、私は彼ほどの悩みを抱えて生きてはいないと思います。

きっと私は「荒野のおおかみ」ではなく、「耕地の羊」なんでしょうね。

でも、それでいいんじゃないでしょうか。無理に分かったふりをしても仕方ないですしね。

小説自体はよくわかりませんでしたが、めちゃくちゃ好きなフレーズが二つありますのでそれを紹介します。

好きなフレーズ其の壱

まず一つ目はこれ。

「大多数の人間は、泳げるようにならないうちは、泳ごうとしない」

まさにそのとおりではないでしょうか。

泳げるようになるには、まず水に飛び込んで泳ごうとする必要があります。泳げるようになるのを待っていたら、一生泳げるようにはならないわけです。

でも、多くの人は「いつか〇〇できるようになったら、やろう。」という生き方をしているはずです。

でも、その「いつか」はほとんどの場合には来ません。それよりもさっさとまずやってみる。そうすれば、できるようになるのです。

赤ちゃんは、「立てるようになったら立とう」なんて思いませんよね。試行錯誤して立とうとして、そのうち立てるようになるわけです。

私達は赤ちゃんのときにはそういう風に生きていたのに、大人になるとそれを忘れてしまうのです。

好きなフレーズ其の弐

次のフレーズはこれ。

「彼らは考えることを欲しません。生活するようにつくられていて、考えるようにつくられていません!」

私達は考えるようにつくられていない。

ドキッとしますね。だとすると、考えるという行為自体はとても難しいことなのでしょう。

確かに、ほとんどの人は考えることを嫌がります。

自分で考えるよりも、人に考えてもらうことを好みます。

考えるよりも、作業をするほうを好みます。

考えるよりも、あきらめるほうを好みます。

どんな人間でも、普通に生活をすることはできるでしょう。

しかし、考えることができる人間は、実は限られているのかもしれません。

最後に

『荒野のおおかみ』という小説全体についてはよくわかりませんでしたが、上記の二つのフレーズだけは刺さりましたね。

それだけでも読んだ甲斐があったと思います。

Thank you for reading !

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