カラーのお話をしようかと… vol.3
<カラーの箱にハマってしまった?!>
ちなみに、私はアメリカではウィンター、日本ではオータムと診断されました。
アメリカでは、アジア人はウィンターに入れられることが多いと後から聞きましたが、まあ色々な人種がいる国ですから、ばっくり分けるとそんな感じになってしまうのかなあ、とも思います。
なんといっても化粧品ブランドのファンデーションの色数は数十種類ありますから。
…でね、少しハマってしまったんです。
カラーの箱に。
<授業中にカラーのモデルをして…>
面白い体験をしているので、それについて少し書きます。
イメージコンサルティングの授業の時に、先生がパーソナルカラーを実演した時のことです。
私も含め、生徒数名が前に出てモデルをしたのです。
先生がカラードレープを生徒にかけてゆき、どれが似合うか生徒達に聞いていきました。
結果、、
他の生徒が私に似合うと選んだ色は、どれも超グレイッシュで地味なくすんだ色でした。
くすんだベージュとか、くすんだ小豆アイスの色(あの薄い小豆色ね 笑)とか。
それをみた私、
こんなくすんだ色ありえへ〜〜〜ん!
好きじゃないし〜〜〜!
勘弁して〜〜〜!
先生が私のこの表情を見たかどうかはわかりませんが(笑)、生徒達に「うーん、ちょっと違うかな。彼女(私のこと)の普段の授業態度とかに引っ張られすぎ。」と言ったのでした。
そう、この頃まだ私は若かったので、クラスでは遠慮がちで(小さな頃から人見知りの引っ込み思案)、いつも静かに真面目に講義を聞いていたので(第二外国語だからよそ見できん!)、そのイメージからか?いわゆる控えめでおとなしい色が私に選ばれたわけです。
他人からの客観視が色に表現されたわけですね。こわい〜。
普段そんな地味目な色はクラスでも着ていなかったのに、そんな色が選ばれるとは驚きでした。
あ、ちなみに、今は授業中でもよくツッコミを入れます。オバちゃんになったので、引っ込み思案は殆どなくなりました(笑)。
だから今はこういう色は選ばれないと思います。
余談ですが、こういう診断ってAIにやらせれば一発でわかるでしょうね。
一瞬にして肌色を分析してくれるでしょうから。
それがまだ一般的になっていないのは、やはりヒューマンタッチや傾聴してもらえる行為が受ける側には心地良いからかなあ。
閑話休題。
また、違うクラスでのことです。
この時もカラーの話になって、モデルとして前に呼ばれました。
(アジア人が少なかったので、結構サンプルにされました 笑)
その時は、黒のTシャツとゴツめのカーゴパンツに、超ド派手な蛍光グリーンのハイヒールを履いていました。
で、先生は「彼女(私)にはどんな色が似合う?」と聞きながら、私に幾つかカラードレープをかけてゆきました。
ブライトグリーンの布を私の肩にかけた時、生徒達は「Not that color!(その色違うな〜)」と満場一致で言っていたのですが、
先生は私に「みんなに靴見せてあげて」と。
私は机の陰になっていた足をあげて、その蛍光グリーンのハイヒールを見せました。
「彼女はこういう強い色を好むのよ。そういうこともわからないとね。」とだけ、先生は付け加えてくれました。
わかってるやん。先生。
ブライトカラー大好きよ。
この時は顔から離れた靴の色でしたが、似合わないと言われた色だって、好きだったら着れば良いと思うんです。
その色を着ていればハッピーになるわけだから、それだけで顔がにこやかになっているはずだし。
<アメリカではウィンター>
パーソナルカラーのクラスでウィンターと診断されてからことです。
私はウインターの「ダーク系の濃い色が似合う」という診断でした。
ウィンターのパキッとしたクリスプな色は好きだし、黒やチャコールはよく着るし、まずは「そうなんだ〜」という感想。
「私はそんな診断なんかに左右されないわよ〜」と言いながら、その診断直後は、やはりウィンター系の色を好んで選んでいました。
今だから言える懺悔(笑)。
でも…なんかウィンターのカラーコスメにちょっと違和感あったのです。
色が浮いてしまう感じ…。
だから心の中では、ウィンターど真ん中ではないんだなとは薄々気付いていました。
<日本ではオータム>
帰国後、日本では何とオータムの診断が下されました。
こちらも
ええええ〜〜!
今度はオータムっすか〜〜!
という驚きでした。
だって秋色、、、どちらかというと好きでないかも。
顔まわりで2色比べられて、嫌いな方が「似合う」と言われる感じ(笑)。
セッションが終わって、持ってきた自分の口紅をつけようとしたら、先生がオータムの色だという口紅を貸してくれました。
ぎょ。
90年代の色ですか?もしくは80年代のネオパンクですか?みたいな超ブラウン、その上ゴールドのヌメっとしたパール入り(笑)。
チャレンジャーなのでそれをつけてみたのですが、やっぱり超似合わない。てか、時代遅れ(笑)。←診断のその当時はね。
それを見た先生も「。。。。」←「(心の翻訳)うわ、似合わない」(笑)。
私の場合、リップカラーがオータム過ぎると本当に似合わないのです。
老ける。。。
しかしながら、これでコスメに関しては微妙な色の調整が必要なのがよくわかりました。
カラーコスメは絵の具のように色を自分で混ぜられるから、パーソナルカラーの箱にハマらなかったのは幸いです(笑)。
そんなこんなで、新診断を宣告されて(笑)、ここでハマったオータムの箱。落ち葉が沢山入ってそうだな(笑)。
丁度ミセスブランドのデザインをしていた頃で、カーキグリーンが流行っていてよく使った影響もあり、クロゼットの中にオータムなカーキグリーンが増えた増えた(笑)。
まあ他の色にも合わせやすいので、今でも少し持っていて便利なのですがね。
そしてある日、クロゼットを見回して決心しました。
「肌には馴染む色かもしれないけど、気分が乗らない!」
自分にオータム禁止令を出しました。
なんかね、性格まで変わるんじゃなかろうか?と思うくらい、色の影響ってあると思うんです。私にとってオータムのパレットは、自分を抑圧しているように感じたのです。
アメリカから帰国して、それだけでも閉塞感と抑圧を感じていたのに、毎日着る色からも抑圧を感じていて、プッツリ切れた感じでした。
秋に着るなら素敵でいいけどね。
1年中は着たくないなあ、という感じ。
<気がついたら今度は黒しかない!>
ふりだしに戻る(笑)。
もう色に振り回されないぞ!と固い決心をし、勢いで買ったオータム系を幾つかフリマサイトで処分し、「さあ、新たに買うなら好きな色を買おう」と決めたにも関わらず、今度はなかなか欲しいものが見つからない…。
お店で「あら、このデザインいいじゃない」と手に取ると、それは2色展開。黒と、もう一色は(私の気分が上がらない)くすんだ微妙に薄い色。
そう、日本ブランドの服の色はちょっとくすんだカラーが多いので、なかなか私好みの色に会えないのです。
でもこのデザインはとても好きだし持っていないし、、、フィットも良いし、、、で、結局黒を買う。
…の繰り返しで、今度はクロゼットの中がまっ黒くろすけ(笑)になってしまいました。
むか〜しから持っている服も黒が多かったし、マジで黒い箱に。
正真正銘のブラックボックス(笑)。
そこからは(なるべくの)黒禁止令発令。今に至ります。
徐々にブラックボックスからの脱却を図っていますが、小物を併せさえすれば色を加えられるし、まあそんなに焦ってもいません。
焦らず、じっくり選ぶ、むやみに買わないが3原則です。
これだけパーソナルカラーに翻弄されてきたのと、業界のシステムもわかっているので、トレンドカラーも全く気にならなくなりました。
日本の場合、トレンドになるとすごい確率で皆同じようなものを着るので、自分から個性を消しに行っている感を強く感じちゃうんですよね…。
<パーソナルカラーにハマらないようにするには…>
肌に馴染む色、似合う色は、知っておいても損ではないとは思います。
例えば、シンプルなワンピースを買う時に、似合うと言われた色と他の色の2色展開なら、似合う色を選べば良いですよね(もちろん使う用途も関係ありますが)。
メイクアップにもある程度活かせます。
ただ、「似合うと言われた」と、自分自身を束縛してしまう人が多いので、そこは要注意!
実際、プロの私が経験したくらいですから。
参考程度に軽く考えるべきです。
以下がそのヒントになるかもしれません。
*ズバリの色の服や小物が実際に売ってる?
その「似合う」という色、ズバリの色が売ってるんですか〜?!
まずはこれです(笑)。
自分で染めるしかない。そしてお仕立てしてもらうしかない…という、わけのわからないドツボな沼の世界に入ります。
ね、ズバリの色売ってないんだから、参考程度に考えた方が良いです。
*光源
色は光源によって見え方が変わります。
デザイナーの仕事で、ステッチ糸の色を糸帳から選ぶ仕事があったのですが、自然光を使う場合、色を見る時間が重要でした。
それだけ時間帯によって色の見え方が変わるんです。
夕方に色を選んで、翌朝「こんな色選んだっけ?!」と思うことが幾度とありました(覚えろよ、ですが💦)。
…ということは、せっかく選んでもらったベストな色も、光源によって少しブレるってことですよね〜。
ね、光源によって見え方多少変わるんだから、参考程度に考えた方が良いです。
生活は同じ光源の中だけでするわけではないですから。
*それってオシャレ?バランス悪くない?自分のマインドや熱量を表現している?
これは前にも書きました。キモですね。
ということで長くなりましたが、パーソナルカラーはあくまでも参考に、と思って頂くのがベストと思います。
自分が気持ちよく感じる色を着れば良いし、会う相手が喜んでくれるような色を着れば良いし、シチュエーションやドレスコードに合った色を着れば良いのではないでしょうか?
女性だけでなく、男性もね。
頑なに「この色が一番似合うと言われたからこれ!」と思わないで、
一度深呼吸。
ファッションもメイクも自分を表現しながら楽しみましょう!
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