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【小説】16ビートで命を刻む君と、空虚めな僕のこと。

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お読みいただき、ありがとうございます。 感想等のコメントも心から嬉しいです。 私の知らないどこかで誰かに「次も読みたい」と楽しみに思っていただけるような小説を書けたらなと、すぐに…
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#あの頃

【16ビートで命を刻む君と、空虚めな僕のこと。】#2

【16ビートで命を刻む君と、空虚めな僕のこと。】#2

もうずっと雨だ。

これが梅雨のせいなのか、はたまた隔週で雨が降る気候に変わってしまったのかわからないくらいに、よく雨が降っていた。

夏は、まだまだ来ないみたいだ。

自然を感じることができないだろうと思っていた大都会は、想像していたよりもずっと、緑が多かった。

人工的な都市デザインのせいなのか、この街では、季節の花をよく目にする。

今の季節ならば紫陽花。

なんでただそこに咲いてるだけで、

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