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(キャリア)MBA受験記、そして合格と落ちた話。
おはようございます!
夫はMBAで某アメリカ有名大学にアッサリ合格、
私はSフォードのMBAを受験しましたが、アッサリと落ちてしまいました。
MBAの受験体験記について、合格・不合格の観点から書いてみたいと思います。
最近は円安であまりMBAも人気がないかもしれませんが、これから目指す方は参考にしていただければ幸いです。
まず、なぜMBAなのか?を考える
夫の場合は、勤めている会社から行ってこい!と言われたので行く感じでしたが、私の場合は「自腹(私費)」を予定していました。
エッセイでも志望理由は書くのですが、「MBAって響きがカコイイ」などと、安易に志望する前に、「なぜ、MBAなのか?」というところをしっかりと固めた方が良いと思います。
学費含めて2500万(円安ならもっとかもしれません)くらいする投資ですので、簡単に決めるわけにはいきません。ローンは組むにせよ、日本でいえば、区分マンション買えるレベルです。本当に費用対効果が見合うのか?としっかりと考えなければなりません。
4年生の学部であれば奨学金があるものの、MBAはほぼ奨学金を聞いたことがありません。
わたしはこの「最終目標の点検」を最初に怠ったため、のちのち、とても後悔することとなりました。
ところで、MBAって何?とChat GPTに聞いてみました。
MBAとは、Master of Business Administration(ビジネス管理修士号)の略称です。ビジネス管理のさまざまな側面に焦点を当てた大学院の学位で、ファイナンス、マーケティング、オペレーション、人事、戦略などを含みます。MBAプログラムは、現代の複雑なビジネス環境で組織をリードし、管理するための知識とスキルを学生に提供することを目的としています。キャリアを進展させたい人、業界を変えたい人、自分自身のビジネスを始めたい人など、さまざまな人々を惹きつけます。MBAプログラムは、長さ、フォーマット(フルタイム、パートタイム、オンラインなど)、専門分野などで異なり、異なるキャリア目標やライフスタイルに対応する柔軟性を提供しています。
いわゆる管理職、ビジネス・マネジメントのための学位で、主にはキャリアチェンジを望む人、給料アップを狙う人が取得する修士号のことで、一定の日本企業では社費で幹部候補生を留学させることがあります。
私たちの10歳上くらいの人だと、かなりの割合で取得しているイメージがあります。
私の場合、夫が社費留学(まだ、受験はしていない)と決まった瞬間、「自分もキャリアアップしたい!MBAに行きたい!」と思い、勉強を始めました。
同じタイミングでの受験への挑戦です。
GMATがまず大事
まず、1ですが、MBAにはほとんどの米国有名大学でGMATのスコアが足切りに使われます。
これもChat GPTに聞いてみましょう。
GMATは、Graduate Management Admission Test(大学院ビジネス管理入学試験)の略称です。これは、ビジネススクールや経営大学院の入学試験として広く使われている標準化されたテストです。GMATは、言語能力、数学的推論、統計学、英語の読解力などの様々な分野を評価します。多くのビジネススクールがGMATのスコアを入学選考に使用しており、一部のプログラムではGMATの代わりにGRE(Graduate Record Examination)スコアを受け入れることもありますが、GMATは特にビジネス関連のプログラムで一般的に要求されます。
GMAT(ジーマット、と読みます)コンピュータペースの試験ですが、これはなかなか面白く、英語と算数で8-9割くらいがトップ校MBAの基準になります。
足切りなのかどうかは学校によりますが、有名校だと9割ないと難しいレベル感です。
私は数回受けて6-7割の正答率、合格した夫は、算数が満点で9割。
この時点でだいぶ差がついています。
GMATは英語と算数の試験で構成されていますが、英語の問題がかなり難しく、日本人は算数でがんばるしかないのが実情です。
英語は、具体的にはTOEFLの数倍難しく、本番の内容がかなり受験生に合わせて変化するため、事前の対策が難しい内容です。
算数は英語が理解できたら、だいたいはできると言われるレベルです。
わたしはこれがかなり苦手で躓いてしまいましたが、ほとんどの日本人で平均的な勉強をしてきている方であれば難しくないと思います。
ちなみに私は1年かけてGMATを勉強し、TOEFL IBT 110点以上、TOEIC 970点くらいだったのですが、GMATは最高でも6-7割しか得点できず、点数も伸びませんでした。(うう・・・小学校からテスト勉強ちゃんとやっておけばよかった。。。こんなところで効いてくるとは!)
算数もそこまで得意ではなく、いま思えばこれが致命的でした。
子どもには算数だけはやっておけ!
とこの経験から口を酸っぱくして言っています。
また、夫はGPA(学業成績)が大学時代サボりまくっており、良くなかったため、いい大学には行けたものの、第一志望では合格できませんでした。
いまさらながら、アメリカの試験でも、「まじめ君」が評価されるのだ!と感じました。
(まじめな日本国民の皆さん、ここ、メモ取るところです!)
エッセイは添削なしでも良さげ
結局、私も夫も、プロのMBAエッセイ専門家に見てもらいましたが、あまり必要なかったかも?と思っています。
フランス人のやたらとシニカルな人が添削してくれたのですが、とりわけ有益でもありませんでした。
私はやりたいことが明確だったため、「君のエッセイはどこを読んでも金太郎あめで面白くない」みたいなコメントだけ、いただきました。
じゃあ、どうしたらいいのか?を、見込みのない候補者にはアドバイスしてくれません。4-5回の添削に、15万円くらいは支払ったと思います。
今なら、本気で返金請求したいくらいです。
要は、「時代にあった内容を、やりたいことに照らし合わせ、それを裏付ける行動をしてきました」、と言えたら、それで良いのです。
英語はなんとなく綺麗に書けたら良いのです。
その行く先にMBAを提供する大学の理念や哲学があれば、そこでマッチします。もちろん、GMATの点数やエッセイの裏付けがあっての話です。
英語の文法手直しはあったほうが良いのですが、何十万払って高圧的な添削を受けたのは金の無駄遣いかつ、高圧的な先生にあたってしまい、非常に不愉快な経験でした。
英語が多少できるならば、サービスを受ける必要はないと思います。
今なら添削サービスなど、ココナラでも安価にお願いできたりするのではないでしょうか。
イメージとして、実際の経験者のエッセイなど参考になると思います。こちらは学部受験ですが。
大学とは結局「お見合い」
結局、エッセイもいろいろな大学に出しましたが、自分のやりたいこと、MBAを通じて社会に還元したいCoreとなる部分は一緒。
受験、就職と同じで、お見合いだと思います。
夫は自分がやってきたこれまでの経験を述べ、しっかりとしたMBA後の目標も述べ、非常にロジカルなエッセイを書くことができていました。
無事、合格した大学に留学し、私も同伴し、結局はとてもとても楽しい2年間を過ごしました。
ここは正直、時勢に合っている内容ならば、ESGだろうが、ベンチャーだろうが、自分の正直な気持ちを、分かりやすい英語で、アメリカの大学に訴えるように書けばOKだと思われます。
ウェブサイトを熟読すれば、だれでも大学の理念は理解できます。
本人もとても楽しく(MBAについてはある意味適度に授業をこなしながら)2年間を過ごし、とても良い経験になったようです。
私は、初っ端GMATからつまづいてしまい、「いや、そもそもなんでMBAなんだっけ?」というところでさらにつまづいてしまいました。
ビジネス・マネジメント、わたしは果たして、本当したいのでしょうか?という回答に最後まで答えられませんでした。
「あなたはエルメスのケリーを欲しいですか?」
「ロレックスのデイトナが欲しいですか?」
と聞かれて、
「はい、欲しいです!」
と素直に言ってしまい、ウッカリMBAを目指したのでは?
という考えを最後まで払拭できませんでした。
私が目指したのは「ジェンダー平等を目指すために、日本に女性管理職を増やす」というような安易な方向性でした。
今なら「いや、もっと考えろよ」と思うところですが、当時はそれしか考えられませんでした。
社会学を専攻していたので、実際それってどういうこと?という実務上の話まで落とし込めていませんでした。添削の先生が言うように「金太郎飴」になってしまったのは、勉強してきたことを薄く延ばして言うしかできなかったからです。
Sフォードはキャンパスビジットまで子供を置いて飛行機で行きましたが、自分にとってはかなりアウェーな感じはありました。それはそれは素敵なキャンパスではありましたが。
ということで、最後までエッセイを粘って書きましたが、Sフォードは玉砕。
敗因は、GMATとエッセイ。
GMATのスコアでだいぶ予想済みではありましたが、そこそこショックを受けました。
また、今回受験して学んだことは、社費留学ですと、かなりの場合「縁故」のようなものが存在します。
某企業の御曹司で、某有名大学に社費で留学した人を見ました。おそらく、卒業生と寄付金の世界ですからね。
まあ、小学校受験と同じで、そんな感じのドロドロの世界もあるのだと思います。
その枠以外で頑張って入ろうとすると、普通の人や普通の努力では、何かで飛びぬけていないと難しいと思います。
当時、子どもがいた自分にとっては限界まで挑戦しましたが、独身かつ背水の陣だったら結果は異なったかもしれません。
小さい子供がいて、かつ夫がすでに留学が決まっており、自分も帯同することが決まっていた身では、今思えば「危機感」が足りていなかったのかもしれません。
本当なら、寝ないで半年勉強、死ぬほど頑張ってエッセイ、というのをやらねばならなかったかもしれません。
でも、それはできませんでした。
私のスタンスは、「限界までやってみて、無理だったら、もともとそういう道だったということである」と、「あとから楽観」です。
MBAもそれを嫌というほど教えてくれました。
なので、夫にはずっと働いてもらい、私はそのうち向いていない仕事を降りてFIREする、という目標を立てています。
失敗だらけですが、人生学ぶことだらけです。
正直、自分はMBAは必要ないし、向いていなかったと思います。
これからMBAを受験しようと思う方は、ぜひ
・志望理由(ウンゼン万賭ける価値ありますか?)
・どういう大学に行きたいですか?
をまず考えた方が良いと思います。
経験から少しでもお役に立てることがあれば幸いです。
なお、Sフォード大学はそれはそれは素晴らしい大学でした。
キャンパスも、生徒の質も、先生も。
もう一度人生やり直せるなら入りたい!と思う大学です。日本人で公立校卒でも入学している人もいると思いますので、少しでも検討している方は積極的に学部から目指していただきたいと思います。
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