木片

沖縄で不発弾を探す仕事してます。 自分の思いつきや考えを書いていこうとしてます。

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最近の記事

磁気探査をやってて良かったこと「特別な施設の中に入れる」

 磁気探査とは磁気を検知するセンサーを使用して不発弾を探す仕事です。  この仕事をしていてよかったことの一つに「特別な施設の中に入れた」ことがあります。  不発弾が埋まっている可能性が高いのは空襲や艦砲射撃、地上戦が行われた土地になるので、戦時中に被害のあった場所ならそこに埋まっている可能性は否定できません。土地の所有者がどれだけ移り替わろうとも掘り起こして処理しない限り、不発弾はその場に残り続けます。    そんなわけで仕事現場はセキュリティの関係上一般人は立ち入ること

    • 磁気探査をやってて良かったこと「離島出張」

       磁気探査とは磁気を検知するセンサーを使用して不発弾を探す仕事です。  この仕事をしていてよかったことの一つに「出張で離島に行けた」ことがあります。  上記で「良かったこと」とか言っておきながらですが、磁気探査の仕事があるということは、離島でも戦時中に空襲や艦砲射撃、中には地上戦も行われているということなので、喜ばしいことではありませんのでそこは頭に入れておきながら出張に挑んでいます。  この仕事をする前の自分にとって、離島とは「近くて遠い場所」のような場所でした。実際

      • 磁気探査で嬉しかった瞬間「オペレーターと仲良くなれた時」

         磁気探査とは磁気を検知する特殊なセンサーを使用して不発弾を探す仕事です。  磁気探査をやっていてうれしかったことは、「オペレーターと仲良くなれた」ことです。  磁気探査の仕事それ自体とは直接関係ないですが、特に嬉しかったことです。    磁気探査の現場ではセンサーで探査をした後、反応した物を地中から掘り起こす作業があります。その時、人力で掘るのにはとても時間がかかる場合があるので、ある程度は重機で掘り起こしていくことがあります。  重機で掘り起こすときは外注でオペレーター

        • 磁気探査での失敗 番外編 「水筒どこだ!」

           磁気探査とは磁気を検知する特殊なセンサーを使用して不発弾を探していく仕事です。    今回の失敗は「水筒を現場に忘れた」ことです。  磁気探査の基本はセンサーを持ってひたすら歩くことです。なので夏場の時期になると現場が過酷になってくる。作業靴からは地面の熱が伝わってくるし、ヘルメットの中は熱がこもりやすくなる、さらに作業着は長袖で手袋までつけているので、作業着がビシャビシャになります。  そんな夏場の作業では「水分」と「塩分」が必需品になる。自分の場合、夏の現場に持っ

        磁気探査をやってて良かったこと「特別な施設の中に入れる」

        • 磁気探査をやってて良かったこと「離島出張」

        • 磁気探査で嬉しかった瞬間「オペレーターと仲良くなれた時」

        • 磁気探査での失敗 番外編 「水筒どこだ!」

          磁気探査での失敗「周り見ろよ!」

           磁気探査とは磁気を検知する特殊なセンサーを使用して不発弾を探していく仕事です。  今回の失敗は「人の足をスコップで突き刺した」ことです。  現場は海上などの場合もあるが、基本は地面を探査することが多い。  センサーで探査を行ったあとは磁気反応を検知した場所で何が反応したのか確認するため、反応物が出てくるまで掘っていく作業がある。  この地面を掘削していく工程は安全に作業を進めるため、基本的には人がスコップで掘っていくが、反応物の深度が深い場所にある時はショベルなどの重機

          磁気探査での失敗「周り見ろよ!」

          磁気探査での失敗「袖まくってるじゃねえか!」

           磁気探査とは磁気を検知するセンサーを使用して不発弾を探す仕事です。  今回の失敗は「現場写真を撮る時に袖をまくっていた」ことです。  現場では実際の工程を写真で撮影して、その後事務所のパソコンなどで報告書にまとめます。  写真は、決められた工程が安全に進められているのかを見て判断する材料になるので、写っている「風景」や「人」はとても重要です。  ある日の現場、季節の変わり目で昨日まで寒かったのにその日だけ思い出したように突然暑くなった日があった。季節の変化を舐めていた自

          磁気探査での失敗「袖まくってるじゃねえか!」

          磁気探査での失敗 「何やってんだ!断線するとこだったぞ!」

           磁気探査とは磁気を検知する特殊なセンサーを使用して不発弾を探す仕事です。  今回の失敗は「センサーのキャプタイヤを断線しかけたこと」です。  まず「キャプタイヤ」とはゴム製のケーブルのことで、ケーブルの中には電気を通す導線が入っています。磁気を検知するセンサーはキャプタイヤにつながっており、これが断線すると探査ができなくなります。  つまり、断線すると仕事ができなくなります。  ある日の現場、午前中の作業が終わったので昼休憩前にいったん現場で使用した道具を車の中に片付

          磁気探査での失敗 「何やってんだ!断線するとこだったぞ!」

          磁気探査「水道管に穴開けたことあるよ!」

           磁気探査というのは磁気に反応する特殊なセンサーを使用して不発弾を探す仕事です。  不発弾を探すので現場もいろんな場所がある。山や海の中だけでなく街中や道路で作業することも多々あります。  その日の現場も大きな道路から少し裏道に入った住宅街の道路作業で、古い水道管を新しいものに取り換える工事に伴う探査だった。  裏道で人や車の往来が少ないとはいえ、自分には初めての道路での作業だったので少し緊張していた。緊張のせいでいつもと違う表情や行動をしていた自分に気づいて声をかけて

          磁気探査「水道管に穴開けたことあるよ!」

          磁気探査での失敗「オペレーターに合図しろよ!」

          磁気探査とは磁気を検知するセンサーを使用して不発弾を探す仕事です。 今回の失敗は「重機が動いてる途中で穴の中に入った」ことです。  センサーで探査をした後、磁気反応を検知した場所を掘って反応した物が何なのかを確認していく作業があります。この反応物を掘り出す作業のことを「確認探査」といいます。  確認探査をするときは人間がスコップ等で掘り進めるのが基本ですが、場合によっては重機を使用して掘削を進めることもあります。  ある日の現場、前日にセンサーを使用した探査が終わっ

          磁気探査での失敗「オペレーターに合図しろよ!」

          オススメの勉強方法

           自分は完全に朝型の人間です。朝寝床から起き上がることに抵抗はないが、夜は眠くなるし夜更かしはストレスです。    自分は学生時代、試験のために周りの人たちよりもどうしても勉強しないといけなかったのでたくさんの時間を勉強時間に充てるように考えました。  これから書いていくのは自分の体でいろいろ試した結果です。万人にあてはまる勉強方法ではないと思うので参考までにお願いします。 ・ まずは自分の限界にチャレンジして睡眠時間を減らしてみる。   初めのチャレンジ期間は1か月くらい

          オススメの勉強方法

          磁気探査での失敗 番外編 「斜面を疾走」

          磁気探査とは、磁気に反応する特殊なセンサーを使用して不発弾を探す仕事のこと。  現場は、大体は平坦な地面を2人でセンサーを持って探査しているが、現場によっては斜面で探査をする場合もある。  斜面でもセンサーを持って歩けるならそのまま探査をするが、人が歩けないような急斜面の場合は、簡易センサーを使用して探査する場合がある。この簡易センサーのことを「ロケーター」という。ロケーターは片手で持つことができ、1人で探査をすることができる。  ある日の山の斜面の現場は、崖とまではいか

          磁気探査での失敗 番外編 「斜面を疾走」

          磁気探査             「自分が現場で身に着けている物」

          〇手袋   ・基本的にどこの現場でも付けてたほうがいい。  ・「鉄くず」や「切った番線」などを運ぶときのケガ予防になる。  ・泥や油を直接触らないようにすることで、カメラや手持ち黒板に持ち替えやすくなる。   〇ビニールテープ  ・センサーのキャプタイヤをまとめたり、コード類をどこかに固定するときなどに使う。  ・個人的に、先輩に求められて貸すことが多いので自分の分を確保するために最低2つ持っている。 〇スプレー缶  ・目印をつけるのに使う。  ・センサーやロケーターを使

          磁気探査             「自分が現場で身に着けている物」

          磁気探査で気まずい瞬間「50センチでお願いします!」

           磁気探査は主に不発弾を探す仕事  不発弾は主に鉄で作られているので磁気を持っている。その磁気を検知する特殊なセンサーを使用して不発弾を探している。  このセンサーは探査している地面の50センチ下までの範囲を正確性の高い探査をすることができる。なので、2メートルや3メートルなどの深い深度を掘削する時は50センチ毎に掘り進めることが基本となっている。  掘削をする時は人がスコップなどで掘っていくが、現場によっては重機を用いる場合もある。重機作業は同じ現場の業者の方や、外注

          磁気探査で気まずい瞬間「50センチでお願いします!」

          磁気探査での失敗「いや!それ木だろ!」

           磁気探査の主な仕事は不発弾を見つけること。  不発弾の多くが鉄製なので磁力を持っている。磁力に反応する特殊なセンサーを用いて地中や海中を探査することにより、不発弾を探していく。  磁力の反応があった場所を反応した物が出てくるまで重機や人力で少しずつ掘っていく。その作業中は地中からいろんな物が掘り起こされる。ほとんどが鉄パイプなどの「鉄くず」や「木材」などだが、この「鉄くず」と「木材」の判別が見た目ではわかりにくく、当初は苦戦した。 木材にもいろんな形状があるのだが、その木

          磁気探査での失敗「いや!それ木だろ!」

          磁気探査 「不法投棄」

           磁気探査の主な仕事は不発弾を見つけること。  不発弾の多くが鉄製なので磁力を持っている。磁力に反応する特殊なセンサーを用いて地中や海中を探査することにより、不発弾を探していく。  地中に反応があった時は、反応物を探し当てるまで重機や人力で掘削していくことになるが、その時に不法投棄されたガラクタたちを掘り当てることがしばしばある。以前、プレハブがそのまま埋まっていたことがあり、新入社員の自分は「嘘だろ!」とあきれた気持ちで言葉が出なくなってしまったが、現場のベテランの方々は

          磁気探査 「不法投棄」

          磁気探査での失敗 「測線のカウント忘れ」

           今回の失敗は「測線のカウント忘れ」  磁気探査の主な仕事は不発弾を探すこと。不発弾は主に鉄でできており磁力を持っているものが多い。特殊なセンサーを使って磁力を持っている物を探査することで不発弾を探していく。  探査はセンサーを持ってむやみやたらに歩くのではなく、「測線」と呼ばれる巻き尺のように距離が分かるようになっている線を地面に並べ、その線に沿って歩くことで距離を把握し、必要な範囲を抜けもれなく探査できる。  「測線」を並べたら、あとはひたすらにセンサーを持って歩くだけに

          磁気探査での失敗 「測線のカウント忘れ」