磁気探査をやってて良かったこと「特別な施設の中に入れる」
磁気探査とは磁気を検知するセンサーを使用して不発弾を探す仕事です。
この仕事をしていてよかったことの一つに「特別な施設の中に入れた」ことがあります。
不発弾が埋まっている可能性が高いのは空襲や艦砲射撃、地上戦が行われた土地になるので、戦時中に被害のあった場所ならそこに埋まっている可能性は否定できません。土地の所有者がどれだけ移り替わろうとも掘り起こして処理しない限り、不発弾はその場に残り続けます。
そんなわけで仕事現場はセキュリティの関係上一般人は立ち入ることのできない場所にもあるので、そこにも許可をもらってから入ることできます。
施設の入場ゲートなどでセキュリティチェックを受けてから入るような場所は、この仕事をしていないと生まれてから死ぬまで入ることのできない場所だと思っているので妙に緊張感があり不思議な感じがします。現場が長期間なら次第に慣れて飽きてきますが特別感は変わりません。
いろんな施設でいろんな人々の考え、主義、主張などをリアルタイムで見て聞いて感じることができるので、テレビや新聞や雑誌などで報道されている内容との答え合わせみたいなことができるのもなかなか面白いです。
自分で体験することって大事だなと気付かされます。
大体どの職業でも職場でも「関係者以外立ち入り禁止」の場所があると思います。大小あるとは思いますが、それは責任のある仕事をしている証拠だと自分は考えています。
出勤してからいつも入る「関係者以外立ち入り禁止」の場所も「自分は関係者なんだ!特別なんだ!VIPなんだ!」と自らに言い聞かせながら踏み込んでいけば、いつもより少し楽しく仕事ができるかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?