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フェッドと争うな 1/11/22
遅いですがあけましておめでとうございます。さて2022年、アメリカの株式事情はどうなるかはわかりませんが12月からの動きを見てある程度短中期の予測はできます。このところのテーマはいろいろありますが、たぶん重要なのはフェッドの動きでしょう。インフレ率も5%以上とひどくなり、政府、フェッドの信用問題となってきています。今年はフェッドは金利を4回上げるのではと予測されています。
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続くサンタラリー 10/31/21
アメリカ株価は10月に入り、9月とはがらりと変わりましたね。Seasonalityは今年はうまく従来の形が当てはまっているようです。サンタラリーは12月の中旬ぐらいまで続くことが多く、特に11月は過去の例から見るととても強い月です。うえにNASDAQの日足チャートを載せますが、上場来高値を付け上昇機運に乗っています。
NASDAQのなかでも半導体が非常に強くなっています。その中でもAMBA, X
10月中旬到来 サンタラリーか?10/17/21
前から話していた10月中旬にやっとなりましたね。季節的にはこの辺からサンタラリーが始まる可能性が高いです。それにこたえるように先週の後半ダウは2,000ポイントばかり上がりましたね。私が注目したのはハイテク関連株とConsumer Discretionaryが上がったことです。Consumer Discretionary(CD)が上がってきたのはHoliday Seasonがまじかだというのでそろ
もっとみる危険はまだ続く 10/3/21
激しい変動はまだ続いていますね。先週の木曜は9月最後の日で大きく下げました。やはり9月は大きく下落しましたね。金曜は10月1日で9月の終わりを祝うように大きく上げました。9月も終り、さー、サンタラリーだと思う人がいるかもしれませんが、私はまだ早いと思います。
上に示すのは過去6か月のS&P500の1時間足チャートですが、9月の初めまでは大きく下がった後下がげる前の値の上をいくところまで行っていま
セクター別パーフォーマンス 9/27/21
先週の月曜はまさに「魔の月曜」で派手に下げました。しかし今日(9/27/21)は比較的穏やかでしたね。ただ相変わらずセクターローテーションは激しいです。上の表はこの一週間のセクター別のパーフォーマンスを示すものですが、エネルギー、銀行、金融がよ上がり、Utilities, Real Estateが下がっています。この背景にあるのは金利でしょう。
上の表はこの20日間の各セクターと10年物のTre
危険信号発生 ー VIXのRSI(14)10日移動平均値 9/11/21
日本株は日経が30,000を破り今のところは順調に上がっていますが、米国株は先週はまりよくなかったですね。特に金曜の動きは気になります。発表された8月のProducer Price(日本の卸売物価に相当)が予想より高く、それにつれて10年物のTreasuryの金利が上がりました。より注目される消費者物価指数(CPI)が火曜に発表されるのでそれに対しての警戒感もあるのでしょう。9・11を記念して大き
もっとみる最近の日本株の急上昇は予測できたか 9/4/21
多分先週株関連で一番注目されたのは日本株ではないでしょうか。このブログでは日本株を扱ったことはありませんが、このブログを読んでいる人で日本株にも興味のある人がいると思うので少し今回書きます。私のポートフォリオでは日本株は今まで5-15%ですが、アメリカに住んでいるので日本株はOTCで取り引きされている大型株のADRしか買えません。過去日本株でもうけたことはありますが、今回上がりそうな気配がしたので
もっとみる中長期RSI,MACDの効用 8/29/21
なんだかんだ言ってもアメリカ株は強くて、もう落ちるだろうもう落ちるだろうと多くの人が言っても上がり続けますね。こうなると1990年代のような超長期なブルマーケットになっていることも否定できません。私の友人でも1990年代に大儲けして大きな家を買ったのが何人かいますが。しかしこの様なブルマーケットでも変動が激しいので6月に書いた記事(勝つ確率を上げる方法 投資家の強敵Whipsawを防ぐ)で書いたよ
もっとみる今度のローテーションは金融か? 8/7/21
先週のマーケットの動きはS&P500を見ると表面上大したことはなかったように見えますが、ここでまた一つの重要なローテーションが始まったような気がします。それは金曜の雇用統計の発表で雇用が大きく伸びたというものです。フェッドは金利を低く続ける理由に雇用を挙げていましたが、最新の統計で雇用もだいぶ改善してきたとなるとテーパリングがはじまるのではとマーケットは見ているようです。
上に10年物の米国国債
先週のVIXとハイテク株の動き 7/25/21
上の表に先週一週間のセクター別パーフォーマンスを示します。この表からセクターによって大きく違うことがわかります。半導体(SOXX)をはじめとしたハイテク関連、Consumer Discretionary(XLY), Health(XLV)が大きく上がりました。すなわちRisk-taking(リスクを取りに行く)方向にマーケットは向かっているように思えます。
上のチャートは日足のVIXとそのRSI
大きなローテーションのはじまりか?ーハイテクと不動産の動き 7/18/21
先週終わりのマーケットの動きは大きなローテーションが始まる可能性が高いことを示唆しています。金曜にハイテク(XLK),金融(XLF),エネルギー(XLE),材料(XLB)が大きく下がり、不動産(XLRE),公共財(XLU)が上がり、典型的なDefensive modeになりました。今まで眠っていたXLUが大きく伸び、DUK,DUK,AWK,WTRG、IDAなどはいい形になりました。また一か月ほど前
もっとみる今日の下落の分析ーVIXのRSI(14)の動き 7/8/21
速報です。昨日(7/7/21)にVIXのRSI(14)はその10日移動平均値を上に切りました。前回の記事に書いたようにこれは危険信号です。今日(7/8)ダウは250ポイントぐらい下げて始まり、一時500ポイントほど下落してから少し回復し、260ほどの下落でとじました。問題はここからどこまでVIXは上がり、株は下がるかですが、正直言って私もわかりません。明日VIXがもっと上がることもここから下がるこ
もっとみる株価の急降下を予測することはできるかー RSI(14)10日移動平均値 6/27/21
相変わらず株価の変動は激しいですね。変動の原因はインフレへの懸念、それに伴う金利の変化にマーケットは翻弄されているようです。金利が下がると思えばハイテク株は上がり、金融株は下がり、金利が上がると思えばハイテク株は下がり、金融株は上がるという感じです。ただ中長期でみると両方とも上がっているので、ポートフォリオセオリーを使えばこの両方を持っているという手もあります。すなわちこの両方を持っていれば金利が
もっとみる株価のトップを探る強力な武器Divergence 6/20/21
今週は多くの株が大きく下落しましたね。特にエネルギー、金融関連株は大変でした。株をやるのにもしかすると一番大事なことは大きな損を出さないことです。テレビドラマなどでもよく出てくるのはそれまでまともにやってきた人が株で大きな損失を出し、犯罪に手を出す、離婚するなどです。そこまでいかなくとも自分の持っている株が大きく下落すれば少なくとも不機嫌になり、自信を失うことはよくありますよね。多くの時間と資金を
もっとみるNASDAQはもっと上がるか 6/13/21
このところRSIやMACDなどのインディケータの話をしましたが、今回は私が使うもう一つの重要な武器、チャートパターンでNASDAQをみてみましょう。
上のチャートはNASDAQの一時間足ですが、ブレークアウトをしています。私がここで使うブレークアウトとはだいぶ前の記事で書いた強い抵抗線,支持線を破った時のことです。ブルのブレークアウトはいくつかあって、今までのチャーティストがしゃれた名前を付けた
勝つ確率を上げる方法 投資家の強敵Whipsawを防ぐ 6/7/21
多くの投資家はマーケットが中長期で上がっているのに損をしてしまう―よく聞くまたは経験することですね。三つの大きな原因が考えられます。①弱い株をいつまでも持っている。②セクターローテーションについていけない。③Whipsaw。
最初の二つは前の記事でいろいろ書いたので今回は三つ目のWhipsaw について話しましょう。Whipsaw とは中長期で上がっているのにちょっと下がると怖くなって売ってし