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今度のローテーションは金融か? 8/7/21

先週のマーケットの動きはS&P500を見ると表面上大したことはなかったように見えますが、ここでまた一つの重要なローテーションが始まったような気がします。それは金曜の雇用統計の発表で雇用が大きく伸びたというものです。フェッドは金利を低く続ける理由に雇用を挙げていましたが、最新の統計で雇用もだいぶ改善してきたとなるとテーパリングがはじまるのではとマーケットは見ているようです。

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上に10年物の米国国債の金利の日足を示しますが、先週の金曜大きく跳ね上がっています。雇用に加えインフラ強化を目指した巨大な財政支出も見込まれ、GDPも大きく上がる予測を考慮すると、金利が低いままであることは考えにくいです。金利が上がると、程度によりますが、マーケットにはネガティブな影響があるでしょう。ただ経済が順調に伸びていけばセクターによっては強気が続く可能性はあります。

金利が上がっていい影響が出るのは金融関連でしょう。一番上に月足の銀行セクターのETF, KRE, を示しますが、興味を引くのは2020年春の大暴落から急回復したのですが、今年の六月あたりから下落に転じています。しかし2018年初めに付けた$60ぐらいまで落ちた後上昇気味です。ここのテクニカルな解釈の一つは2018年の高値$60を破った後上昇して、Correction をして、つい最近このCorrectionが終わり、元の上昇機運に戻るというものです。この解釈は金利の動きを見てみると妥当性がある感じです。

しばらくは金利、金融関連株の動きは注目に値するでしょう。個別株では私の注意を引いたのはGS,MS,JPM、あと保険株でPRU,METです。金融関連株以外にも保健医療、半導体はまだまだ強いですね。

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