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株価のトップを探る強力な武器Divergence 6/20/21

今週は多くの株が大きく下落しましたね。特にエネルギー、金融関連株は大変でした。株をやるのにもしかすると一番大事なことは大きな損を出さないことです。テレビドラマなどでもよく出てくるのはそれまでまともにやってきた人が株で大きな損失を出し、犯罪に手を出す、離婚するなどです。そこまでいかなくとも自分の持っている株が大きく下落すれば少なくとも不機嫌になり、自信を失うことはよくありますよね。多くの時間と資金を使って損をしていれば、「俺は何をやっていたんだろう」と思いがちです。

この問題に対し、多くの人が分析をもちろんやってきましたが、株価のトップを探るのはとても難しいことになっています。難しい大きな点は定義によりトップとはそれまで株価が上がっていたのです。上がっているときはマスメディアも上がるぞ、あがるぞと書き立て、ここで買わないと自分は置いてきぼりになるのではと思いがちです。このような時こそドッカーンが来るのです。日本のバブルの時のように。

私の好きなRSI, MACDもいいのですが今までとは少し違った見方を紹介します。これは私のブログでもだいぶ前にリーマン暴落、去年のコロナ暴落のところで書いたものですが、今回もう一度見直してみてなかなかいい手法だと思いました。

このテクニックはDivergenceといい、Divergeとは別の方向へ行くことを意味します。カップルが表面上は仲良くしているように見えても実際はお互いの心が離れていっていると考えれば覚えやすいかもしれません。株分析の場合は株価とインディケータのことです。株価が上がっていてもインディケータが付いてこない、または下落している場合は逆のことが言えます。この場合不倫同士が表面上は何もないように見えて実はいい仲になっているというようなものかもしれません。私はいつも通りインディケータとしてはRSI, MACDを使っています。

上のチャートはNASDAQの日足チャートです。ここで多分一番重要な関心事は今回最高値を更新するかどうかです。そこでいくつかのMACDを下に示します。

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MACDのチャートを三つ示しますが、上から12,20,50日です。べつのところでふつう使われている12はいいけど、20、50はよくないといいましたが、今回はそれらの値の動きを見てください。株価は3回最近同じ位の高さの山を形成しています。ところがMACDは三つともそれぞれの山の頂点が前のより低いのです。私の経験ではこれは非常に強い危険信号です。すなわちDivergenceの見方は特に株価が高値を付けた時RSI, MACDも高値か少なくとも同じ高さにあるかです。現在は赤い破線で示すように三つとも下降線をなしています。また最近の記事でNASDAQは月足チャートでチャネルの上限に来ているとも言いましたが。

この基本的なテクニックは株価の底値にも使えます。これは私がリーマンショックの時の分析の記事に詳しく書いてあります。また個別の株価分析にも使えます。ただこのブログで何回も言ったようにこれらテクニカル分析が当たる確率はせいぜい70%だということです。でも私はDivergence分析の当たる確率はもう少し高いのではと思っています。

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