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大きなローテーションのはじまりか?ーハイテクと不動産の動き 7/18/21

先週終わりのマーケットの動きは大きなローテーションが始まる可能性が高いことを示唆しています。金曜にハイテク(XLK),金融(XLF),エネルギー(XLE),材料(XLB)が大きく下がり、不動産(XLRE),公共財(XLU)が上がり、典型的なDefensive modeになりました。今まで眠っていたXLUが大きく伸び、DUK,DUK,AWK,WTRG、IDAなどはいい形になりました。また一か月ほど前にこのブログに書いた記事(6/2/21)で取り上げたREITを含むXLREはますます上げています。あと医療(XLV)と日常品、Staples(XLP)も結構いいです。

XLREは上の週足チャートが示すようにこの数か月で25%ほど上がっています。この逆が金融、エネルギーについて言えます。ハイテクもアップル、マイクロソフトを含め金曜大きく下げました。7月8日の記事でVIXのRSI(14)の動きが危険信号を発していると書きましたが、その後、特に先週の終わりにかけてVIXは上昇しました。危険です!!

このようにマーケットがDefensive modeになり、VIXが上昇しているときはマーケットが調整に入るサインです。ここでの大きな疑問はどこまで下がるかということでしょう。私は現在5-10%ぐらい下がるのではとみていますが、それ以上下がることも頭の中に入れています。いつものようにVIX, RSI、MACDをじっくり見ながら様子を見ます。5%ぐらいの調整であれば、Defensive なXLRE、XLPやXLUを買ってもいいのですが、それより大きくなると過去の経験から全セクターが下落する可能性が大きくなります。今のところXLRE、XLPやXLUのRSI(14)は上を向いています。

もう一つ気になることは9月は統計的に下がる確率が大きいことです。マーケットがここから調整に入ると下落傾向のままタイミングが悪い9月になってしまいます。10月の中旬ぐらいまで格言(Sell in May and go away. ただし11月には買い戻す。) の通り待った方がいいかもしれません。結論はこれからの2,3か月はいつも以上に下落に対して注意を払わなければならないということでしょうか。


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