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株価の急降下を予測することはできるかー RSI(14)10日移動平均値 6/27/21

相変わらず株価の変動は激しいですね。変動の原因はインフレへの懸念、それに伴う金利の変化にマーケットは翻弄されているようです。金利が下がると思えばハイテク株は上がり、金融株は下がり、金利が上がると思えばハイテク株は下がり、金融株は上がるという感じです。ただ中長期でみると両方とも上がっているので、ポートフォリオセオリーを使えばこの両方を持っているという手もあります。すなわちこの両方を持っていれば金利が上がろうが下がろうが、短期では動きがキャンセルしあってポートフォリオは安定し、中長期では上がるというものです。最近の二つのセクターの動きを見ているとハイテクのほうを少し多めに持っていた方がいいような気がしますが。

さて今回はたぶん私も含む多くの投資家が最近とても苦しんでいる問題を扱おうと思います。最近ちょこちょこ起こる急落-私の言うドーッカンです。多くの人はマーケットが開いてダウが250ポイント以上落ちているとなると少なくともちょっとパニック的になりますよね。ここでガンガン売って前にも述べたWhipsawを食らうことになりやすいです。このドーッカンが少しでも予測でき、「想定内、想定内」といえるようになれば素晴らしいですよね。私もドーッカンが大嫌いでいろいろ分析してきまして、今回はこれまでの研究成果(ちょっと大げさ)をシェアしたいと思います。

まずS&P500のこの一年半ぐらいの動きを見てみますと、2020年3月の大暴落からの急落は大きさは5-10%で1か月から2か月に一回ぐらいの頻度で起こっています。すなわち前のドーッカンから1か月たったらそろそろ来るかもしれないと注意する必要があるわけです。また2020年3月以外は下落は長続きしません。下手すると朝大きく下げたが午後には回復するというケースもあります。

私は最初いつものSPYなりNASDAQのRSI, MACDを調べたのですが残念ながらあまりうまく予測できません。(これでだいぶ時間を費やしたのですが。)そこでSPYの動きと逆の動きをするVIX、いわゆる恐怖指数、に分析をかけました。ここでもいろいろやりましたが、今のところある程度予測能力があるのはVIXのRSI(14)とその10日移動平均値との関係です。

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まず一番上にあるチャートはこの2年ぐらいのVIXの日足チャートです。ピンクでSPYの動きも同じチャートに示します。すぐ上にあるのは同じ期間のVIXのRSI(14)を赤い線で、その10日移動平均値(10MA)を青い線で示します。それからRSIが10MAを 下から切った時に青い縦線、下に切った時赤い縦線を入れました。 マー大体予測できていますね。この一年ぐらいでドッカーンが起こった日と青い縦線の日を比べてみますと(9/2/20, 8/26/20), (10/23/20, 10/19/20), (10/26/20, 10/21/20), (2/23/21, 2/22/21), (5/12/21, 5/7/21), (6/21/21, 6/15/21)でほとんどの場合数日前にドーッカンを予測しています。同じことを4時間足でもやってみましたが結果は同じようなものでした。

もう少し分析を詰めてみようと思いますが、今回気が付いたことはRSI, MACDは奥が深いということです。



 


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