リオ

夢日記、好きなこと、考えたこと等。書きたいこと、ふだん言えないことを好きなように書いて…

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夢日記、好きなこと、考えたこと等。書きたいこと、ふだん言えないことを好きなように書いていきます。

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記事一覧

まっすぐ満ちる【短歌】

下の名で呼ばれるときにそよいでる私の耳の中の繊毛 ひとつずつ大事な石を抱えててどっちも大事にできないでいる 石なんていらないからさ、僕にだけ聞こえる声で歌ってほ…

リオ
1年前
4

欲しいものがあるとき

普段、あんまり物欲ってないんだけど。 本当に気に入るものが見つかるまで、ゆっくり探すことも楽しい。探してるうちに欲しかったことを忘れちゃったり、無くても困らなか…

リオ
1年前
4

ハグ

さきおととい、ハグを促すような人の夢をみた。 ・・・ 「ハイ!」 って、にこやかに両手を差し出されて、自然にハグしようとして。 あれ? 私は、この人とハグしてい…

リオ
1年前

おとななじみ

あ、この人とは、おとななじみになれる。 そう感じることができたら、本当についている。 大人になってから、本当に仲良くなれる人っていうのは少ない。 ・・・ 今日、…

リオ
1年前

あなたの音までペグを回して

おやすみの日の朝、テーブルの上から、目の前から、余計なものを全部とっぱらう。 いま、本当に欲するものだけ。 いつかは食べた方がいい朝の残り物とか、片付けたくなる…

リオ
1年前
2

今日をどんな日にしようかな。いいことがありそう。

リオ
1年前

書き散らしたい、という言葉がふっと浮かぶ。前は、どうしてたんだろう。そういうときはTwitterを使ってたのかも。

リオ
1年前

ざわざわガール

「ざわざわさせるものを、求めているの」 心から、と彼女は声を潜めて付け足した。 どういうこと?と僕が目で尋ねると、 「あのね。音楽でも、歌でも、味でも、服でも、…

リオ
2年前
1

あめのちあめ、コーヒーはいかが

タイトルをうちこんだら、なんだかカタツムリが歩いているみたい。 細かい雨の朝。 外に出ると、足首をひんやりとした空気が包む。 雨が冬を連れてくるのかもしれない。…

リオ
2年前
1

大阪の記憶

空が高くなって、雲が薄くなってきて。 昼間は蒸し暑いけど、夕方になると少し涼しい。 ふっと、夏にひとりで大阪まで行ったことを思い出す。駅で待ち合わせて、水族館に…

リオ
3年前
2

三月最後の水曜日 【短歌】

うるさいよ、春 散っていく花びらがタイムリープを誘発させる たんぽぽを結んであげる週末はだれとも約束しないでほしい くちづけてしまう枕にした花が傾いていく水曜の…

リオ
3年前
2

7月20日のヒグラシ

仕事の帰りがけに坂道を下ると、風がざーっと吹いた。 ああ、ヒグラシだ。 カナカナカナカナカナ…と続いて、後半に音が下がる鳴き声。蝉の声は少し前から聞こえていたけ…

リオ
4年前
1

七夕、蝉の声に気づく

職場を出る。 べたべたと注意書が貼られたドアの外は、むあっと蒸し暑くて、今日も風が強い。 台風みたいだねぇ、とこないだから何回めかの言葉をつぶやいて歩きだす。マ…

リオ
4年前
1

毒消し

ふっと目が覚めると揺れていた。地震だ。 揺れが強くならないでほしいと思いながら、ガーゼケットを引き寄せた。足がすこし冷えている。窓の外はとても薄い水色に、灰色が…

リオ
4年前
1

指の傷と似てるもの

私には縁を切った友達がいて、その人のことをたまに思い出す。思い出されるたびに前は悲しくなったけど、最近は、ああまた出てきてるなぁ、ふーんってくらいになってきた。…

リオ
4年前
6

会いたくて夢にみるのか会いたくて夢に出るのか

今朝、夢をみた。 午前中、洗濯物を干し終わってからふと思い出した。起き抜けからなんかひっかかってる感じがあった。コーヒーカップの底にうすく溶け残った砂糖みたいな…

リオ
5年前
2
まっすぐ満ちる【短歌】

まっすぐ満ちる【短歌】

下の名で呼ばれるときにそよいでる私の耳の中の繊毛

ひとつずつ大事な石を抱えててどっちも大事にできないでいる

石なんていらないからさ、僕にだけ聞こえる声で歌ってほしい

駆け引きは禁止 まってよ なぜ まって まっすぐ満ちるスパークリング

来世での約束なんてしちゃってさワイングラスに残る口紅

欲しいものがあるとき

欲しいものがあるとき

普段、あんまり物欲ってないんだけど。

本当に気に入るものが見つかるまで、ゆっくり探すことも楽しい。探してるうちに欲しかったことを忘れちゃったり、無くても困らなかったりすると、ふっと消えていく欲求達。

突然なにか欲しくなるときって、季節のもの(ワンピースとか水着)とか、ブログなんかで素敵なコーディネートを見たときとか、お手頃なアクセサリーの紹介だとか、なにか情報に影響されてることも多い。

それ

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ハグ

ハグ

さきおととい、ハグを促すような人の夢をみた。

・・・

「ハイ!」
って、にこやかに両手を差し出されて、自然にハグしようとして。

あれ?

私は、この人とハグしていいのかしら。
この人は、私とハグしていいのかしら。

私は、かまわないけど。

考えている瞬間も、その人はニコニコしながら腕を差し出していた。

・・・

おとななじみ

おとななじみ

あ、この人とは、おとななじみになれる。

そう感じることができたら、本当についている。
大人になってから、本当に仲良くなれる人っていうのは少ない。

・・・

今日、おとななじみに出会った。

今までも知っていたけど、そこまで話す機会がなかった。
でも、なぜかずっとずっと気になっていて、チャンスがあればゆっくり話をしてみたいと思っていた。

幼なじみみたいに小さな頃から何でも知ってるわけじゃないけ

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あなたの音までペグを回して

あなたの音までペグを回して

おやすみの日の朝、テーブルの上から、目の前から、余計なものを全部とっぱらう。
いま、本当に欲するものだけ。

いつかは食べた方がいい朝の残り物とか、片付けたくなる書類やおもちゃとか。

もういいやーってほおっておく。

今朝は、濃いめの熱々ミルクティー。
水色のマグカップにのぼる湯気。
ほわほわんとしたそれを、しばらく眺める。
久しぶりに気持ちよく晴れて、そしておやすみの日で、なんだかそれだけで幸

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今日をどんな日にしようかな。いいことがありそう。

書き散らしたい、という言葉がふっと浮かぶ。前は、どうしてたんだろう。そういうときはTwitterを使ってたのかも。

ざわざわガール

ざわざわガール

「ざわざわさせるものを、求めているの」

心から、と彼女は声を潜めて付け足した。

どういうこと?と僕が目で尋ねると、

「あのね。音楽でも、歌でも、味でも、服でも、においでもいいの。なんか、私をざわざわさせてほしいの。で、すーっとしたい」

と、彼女はため息をついた。

「たとえばさ、車の塗装した所に、すーっと傷がついて消えないみたいに。撫でると、そこにいつまでも傷が残っていて、だんだん錆びてい

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あめのちあめ、コーヒーはいかが

あめのちあめ、コーヒーはいかが

タイトルをうちこんだら、なんだかカタツムリが歩いているみたい。

細かい雨の朝。

外に出ると、足首をひんやりとした空気が包む。

雨が冬を連れてくるのかもしれない。

食器の片付けやら、とりあえずの掃除なんかが一段落して、コーヒーを入れた。

インスタントの粉がマグカップにざらっと入るときのにおい。鉄瓶のお湯を注ぐと、たちのぼる香ばしい香り。

ちゃんとドリップコーヒーを入れる日もあるし、インス

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大阪の記憶

大阪の記憶

空が高くなって、雲が薄くなってきて。

昼間は蒸し暑いけど、夕方になると少し涼しい。

ふっと、夏にひとりで大阪まで行ったことを思い出す。駅で待ち合わせて、水族館に行って、そのあと観覧車にも乗ったんだったかなぁ。

そのとき買ったジンベエザメの形のスプーンは、今も台所の引き出しに入っている。

そのスプーンは今も現役。

料理の味見に使ったり、ヨーグルトとシリアルを混ぜて食べるときに使ったり。

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三月最後の水曜日 【短歌】

三月最後の水曜日 【短歌】

うるさいよ、春 散っていく花びらがタイムリープを誘発させる

たんぽぽを結んであげる週末はだれとも約束しないでほしい

くちづけてしまう枕にした花が傾いていく水曜の午後

くちづけるたびに背中についていくシロツメクサのにおい あまいね

戻れないことばっかりだインスタに四角い春が流れていくね
#短歌

7月20日のヒグラシ

7月20日のヒグラシ

仕事の帰りがけに坂道を下ると、風がざーっと吹いた。

ああ、ヒグラシだ。

カナカナカナカナカナ…と続いて、後半に音が下がる鳴き声。蝉の声は少し前から聞こえていたけど、ヒグラシはまだだった。

ふと思った。

ヒグラシに声をかけるなら「おかえりなさい」か、「お久しぶり」か、どっちだろう。

七年間土の中にいたのなら、「はじめまして」が正しいのかな。

はじめまして。この夏もたくさんあなたの声が聞け

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七夕、蝉の声に気づく

七夕、蝉の声に気づく

職場を出る。
べたべたと注意書が貼られたドアの外は、むあっと蒸し暑くて、今日も風が強い。

台風みたいだねぇ、とこないだから何回めかの言葉をつぶやいて歩きだす。マスクを外してバッグにしまう。

唇と頬に、風が気持ちいい。すこしだけ涼しい。雨があがって、緑がいきいきして見える。

あ、蝉の声だ。

昨日は聞こえなかったのに。
昨夜から雨だったのに、蝉達は土から出てきたんだろうか。それとも成虫になって

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毒消し

毒消し

ふっと目が覚めると揺れていた。地震だ。

揺れが強くならないでほしいと思いながら、ガーゼケットを引き寄せた。足がすこし冷えている。窓の外はとても薄い水色に、灰色がほんのり混じったような空合。

こんなときにつらつら思い出すのは、会いたい人のこと。会えなくなった人のこと。

春から仕事が再開した。

「この状況で、復帰なんて大変だね。」「この状況で、よく戻ってきたね。」「おかえりなさい。」等、たくさ

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指の傷と似てるもの

指の傷と似てるもの

私には縁を切った友達がいて、その人のことをたまに思い出す。思い出されるたびに前は悲しくなったけど、最近は、ああまた出てきてるなぁ、ふーんってくらいになってきた。

だんだん薄れていくんだろうな。

彼女とは当時最も親密(と私は思っていて)で、わりとなんでも話していた。たぶん当時の恋愛については、すべて話していたんじゃないかな。学生だったから時間もあったし、お茶をしたり、遊びに行ったり。

社会人に

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会いたくて夢にみるのか会いたくて夢に出るのか

会いたくて夢にみるのか会いたくて夢に出るのか

今朝、夢をみた。

午前中、洗濯物を干し終わってからふと思い出した。起き抜けからなんかひっかかってる感じがあった。コーヒーカップの底にうすく溶け残った砂糖みたいな違和感。思い出すと甘いような、遠いことのような。そういうときはだいたい夢の中のこと。

横顔と黒髪と眼鏡。白いシャツ。やさしくうなずくと、さらりと見えるうなじ。なにを話したのか覚えていない。おそらくあの雰囲気は彼女そのもの。ゆっくり二人で

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