リオ

夢日記、好きなこと、考えたこと等。書きたいこと、ふだん言えないことを好きなように書いて…

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夢日記、好きなこと、考えたこと等。書きたいこと、ふだん言えないことを好きなように書いていきます。

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最近の記事

まっすぐ満ちる【短歌】

下の名で呼ばれるときにそよいでる私の耳の中の繊毛 ひとつずつ大事な石を抱えててどっちも大事にできないでいる 石なんていらないからさ、僕にだけ聞こえる声で歌ってほしい 駆け引きは禁止 まってよ なぜ まって まっすぐ満ちるスパークリング 来世での約束なんてしちゃってさワイングラスに残る口紅

    • 欲しいものがあるとき

      普段、あんまり物欲ってないんだけど。 本当に気に入るものが見つかるまで、ゆっくり探すことも楽しい。探してるうちに欲しかったことを忘れちゃったり、無くても困らなかったりすると、ふっと消えていく欲求達。 突然なにか欲しくなるときって、季節のもの(ワンピースとか水着)とか、ブログなんかで素敵なコーディネートを見たときとか、お手頃なアクセサリーの紹介だとか、なにか情報に影響されてることも多い。 それから、本当に欲しいものは、物じゃなかったりする。満たされないなにかを物で埋めよう

      • ハグ

        さきおととい、ハグを促すような人の夢をみた。 ・・・ 「ハイ!」 って、にこやかに両手を差し出されて、自然にハグしようとして。 あれ? 私は、この人とハグしていいのかしら。 この人は、私とハグしていいのかしら。 私は、かまわないけど。 考えている瞬間も、その人はニコニコしながら腕を差し出していた。 ・・・

        • おとななじみ

          あ、この人とは、おとななじみになれる。 そう感じることができたら、本当についている。 大人になってから、本当に仲良くなれる人っていうのは少ない。 ・・・ 今日、おとななじみに出会った。 今までも知っていたけど、そこまで話す機会がなかった。 でも、なぜかずっとずっと気になっていて、チャンスがあればゆっくり話をしてみたいと思っていた。 幼なじみみたいに小さな頃から何でも知ってるわけじゃないけど、おとななじみは、おとなになってから、仲良くなれる。 おとなだから、限られた

        まっすぐ満ちる【短歌】

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        • 短歌
          2本
        • 小説
          1本
        • 日記
          2本

        記事

          あなたの音までペグを回して

          おやすみの日の朝、テーブルの上から、目の前から、余計なものを全部とっぱらう。 いま、本当に欲するものだけ。 いつかは食べた方がいい朝の残り物とか、片付けたくなる書類やおもちゃとか。 もういいやーってほおっておく。 今朝は、濃いめの熱々ミルクティー。 水色のマグカップにのぼる湯気。 ほわほわんとしたそれを、しばらく眺める。 久しぶりに気持ちよく晴れて、そしておやすみの日で、なんだかそれだけで幸せ。 こないだ思いきって買ったピアスをつける。 ピアスが揺れると、紫色の光がキ

          あなたの音までペグを回して

          今日をどんな日にしようかな。いいことがありそう。

          今日をどんな日にしようかな。いいことがありそう。

          書き散らしたい、という言葉がふっと浮かぶ。前は、どうしてたんだろう。そういうときはTwitterを使ってたのかも。

          書き散らしたい、という言葉がふっと浮かぶ。前は、どうしてたんだろう。そういうときはTwitterを使ってたのかも。

          ざわざわガール

          「ざわざわさせるものを、求めているの」 心から、と彼女は声を潜めて付け足した。 どういうこと?と僕が目で尋ねると、 「あのね。音楽でも、歌でも、味でも、服でも、においでもいいの。なんか、私をざわざわさせてほしいの。で、すーっとしたい」 と、彼女はため息をついた。 「たとえばさ、車の塗装した所に、すーっと傷がついて消えないみたいに。撫でると、そこにいつまでも傷が残っていて、だんだん錆びていくような傷。」 タトゥーみたいな感じかな。いたそう。 「怖いとか痛いんじゃな

          ざわざわガール

          あめのちあめ、コーヒーはいかが

          タイトルをうちこんだら、なんだかカタツムリが歩いているみたい。 細かい雨の朝。 外に出ると、足首をひんやりとした空気が包む。 雨が冬を連れてくるのかもしれない。 食器の片付けやら、とりあえずの掃除なんかが一段落して、コーヒーを入れた。 インスタントの粉がマグカップにざらっと入るときのにおい。鉄瓶のお湯を注ぐと、たちのぼる香ばしい香り。 ちゃんとドリップコーヒーを入れる日もあるし、インスタントで入れる日もある。 大切なのは、どちらも味わって飲むこと。 冷蔵庫に生

          あめのちあめ、コーヒーはいかが

          大阪の記憶

          空が高くなって、雲が薄くなってきて。 昼間は蒸し暑いけど、夕方になると少し涼しい。 ふっと、夏にひとりで大阪まで行ったことを思い出す。駅で待ち合わせて、水族館に行って、そのあと観覧車にも乗ったんだったかなぁ。 そのとき買ったジンベエザメの形のスプーンは、今も台所の引き出しに入っている。 そのスプーンは今も現役。 料理の味見に使ったり、ヨーグルトとシリアルを混ぜて食べるときに使ったり。 スプーンを一緒に買ったあなたは、今どうしているのだろう。 私に短歌を始めるきっ

          大阪の記憶

          三月最後の水曜日 【短歌】

          うるさいよ、春 散っていく花びらがタイムリープを誘発させる たんぽぽを結んであげる週末はだれとも約束しないでほしい くちづけてしまう枕にした花が傾いていく水曜の午後 くちづけるたびに背中についていくシロツメクサのにおい あまいね 戻れないことばっかりだインスタに四角い春が流れていくね #短歌

          三月最後の水曜日 【短歌】

          7月20日のヒグラシ

          仕事の帰りがけに坂道を下ると、風がざーっと吹いた。 ああ、ヒグラシだ。 カナカナカナカナカナ…と続いて、後半に音が下がる鳴き声。蝉の声は少し前から聞こえていたけど、ヒグラシはまだだった。 ふと思った。 ヒグラシに声をかけるなら「おかえりなさい」か、「お久しぶり」か、どっちだろう。 七年間土の中にいたのなら、「はじめまして」が正しいのかな。 はじめまして。この夏もたくさんあなたの声が聞けますように。

          7月20日のヒグラシ

          七夕、蝉の声に気づく

          職場を出る。 べたべたと注意書が貼られたドアの外は、むあっと蒸し暑くて、今日も風が強い。 台風みたいだねぇ、とこないだから何回めかの言葉をつぶやいて歩きだす。マスクを外してバッグにしまう。 唇と頬に、風が気持ちいい。すこしだけ涼しい。雨があがって、緑がいきいきして見える。 あ、蝉の声だ。 昨日は聞こえなかったのに。 昨夜から雨だったのに、蝉達は土から出てきたんだろうか。それとも成虫になってから、雨のうちは静かにしていたんだろうか。 もしかしたら、流されたりした蝉もいた

          七夕、蝉の声に気づく

          毒消し

          ふっと目が覚めると揺れていた。地震だ。 揺れが強くならないでほしいと思いながら、ガーゼケットを引き寄せた。足がすこし冷えている。窓の外はとても薄い水色に、灰色がほんのり混じったような空合。 こんなときにつらつら思い出すのは、会いたい人のこと。会えなくなった人のこと。 春から仕事が再開した。 「この状況で、復帰なんて大変だね。」「この状況で、よく戻ってきたね。」「おかえりなさい。」等、たくさん声をかけて頂いた。冗談まじりで「戦時下みたいな状況」という声も聞いた。戦時下。

          毒消し

          指の傷と似てるもの

          私には縁を切った友達がいて、その人のことをたまに思い出す。思い出されるたびに前は悲しくなったけど、最近は、ああまた出てきてるなぁ、ふーんってくらいになってきた。 だんだん薄れていくんだろうな。 彼女とは当時最も親密(と私は思っていて)で、わりとなんでも話していた。たぶん当時の恋愛については、すべて話していたんじゃないかな。学生だったから時間もあったし、お茶をしたり、遊びに行ったり。 社会人になって会う頻度は減り、関係の中で波はあれども、仲良くしていた。私は友達が少ないけ

          指の傷と似てるもの

          会いたくて夢にみるのか会いたくて夢に出るのか

          今朝、夢をみた。 午前中、洗濯物を干し終わってからふと思い出した。起き抜けからなんかひっかかってる感じがあった。コーヒーカップの底にうすく溶け残った砂糖みたいな違和感。思い出すと甘いような、遠いことのような。そういうときはだいたい夢の中のこと。 横顔と黒髪と眼鏡。白いシャツ。やさしくうなずくと、さらりと見えるうなじ。なにを話したのか覚えていない。おそらくあの雰囲気は彼女そのもの。ゆっくり二人で話していた。 会いたいなぁと思いながら、烏龍茶をいれた。

          会いたくて夢にみるのか会いたくて夢に出るのか