「50万円貸すから卒業旅行に行っておいで」って、簡単に正論言われてもつらいよ

「50万円以上ぜんぜん貸すから、2月に絶対卒業旅行行っておいで。」

コロナでバイトが、なくなった。お金がないから卒業旅行をやめた。

友達から優しさから声をかけてくれた。でも、はじめて、人の優しさがこんなにも痛いと感じた。

い海外旅行がいかに自分にとっての成長になるか、私たちは知ってる。だから、信頼してお金を貸してくれるって言ってくれたのは知ってる。

でも、大金を稼いだことがなく、コロナのせいで余裕がない私には、簡単にお金を貸してくれるって言ってくれた友人の「やさしさ」が「凶器」でしかなかった。

悔しかった感情を書き留めておきたい。

コロナのせいでバイトがなくなった。本当は、私がコロナの影響をうける一番の当事者だった

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ちゃんと計画して貯めていたはずだった。私は大学4年生。ちゃんと単位も取って勉強もある程度頑張ってきた。今年は行ったことがないヨーロッパに旅行に行こうと決めていた。

でも、コロナの影響で2月からバイトがなくなった。もう今年に2か月分の給与がない。そしてこれからなにかを探そうと思って求人を見ても何もない。

私のバイトの収入の使い方は、仕送りがないため半分は生活費。4分の1は、友人とのご飯や洋服代とかの普段かかる娯楽費。4分の1は、時間がある大学生ならではの旅行代。大学生になった3年間は大体こんな感じだった。

私は4年の最後に行ったことがないヨーロッパに行ってみたかった。そのために今年は我慢できるところはしてお金を貯めようと思ってた。

でも、現実は甘くなかった。

本当はちゃんとやりくりしてたはずなのに生きるためにバイトをしなきゃいけなくなった。

そんな現実でも、しょうがないと思い込んでいた。毎日ニュースでみるコロナの情報。自粛の影響で外に行く機会がなくなった。外出したとしてもほとんどしまっているお店。飲食店のバイト先もつぶれそうだった。

だから、コロナが経済に与える影響はすごいことなんて私は頭の中では分かっているつもりだった。

私の預金は毎日少しずつ減っていく。決して増えることはない。バイトをしていないから当たり前である。卒業旅行はいけない今年は生活費でぎりぎり。だから今年のヨーロッパの卒業旅行を諦めるしかなかった。

いままでコロナで苦しんでる人を助けたいと思ってた。だから、文章にもして行動もしてた

でも、本当は、バイトで生活してる私がコロナの影響をうける一番の当事者だった。


「50万円くらい貸すから絶対行っておいで」私を気遣って、社会人の友人が言ってくれた

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「いくらでもお金は貸すし、返すのはいつでもいい。卒業旅行でヨーロッパ行っておいで。2月とかはきっとコロナも少し落ち着いてるよ。」

コロナでみんなが苦しい。だから、自分も苦しくなることは当たり前。

私は頭で理解しているつもりだった。私の場合は明日いきなりごはんが食べられないわけではない。別にすこし今までよりも我慢しないといけないだけで困ってはいない。

でも、贅沢はできなくなる。

今まで大学ではヨーロッパの文学について研究してた。だから、大学生中に行こうと決めていたヨーロッパ。

そんなヨーロッパへの海外旅行が金銭的にいけなくなることが今の私にはすこし悲しかった。だから、ふと友人に本音を言ってしまった。

「お金が今年はないからヨーロッパの卒業旅行やめたの。」

そんな弱音を吐いた私の言葉を友人は真剣に捉えてくれた。私の今までのことを見て言ってくれたのか、友人はいくらでもお金を貸すから絶対行っておいでと言ってくれた。

友人は学生時代に自分がお金がなくて海外の文化に触れる機会がなかったことを悔やんでいた。だから、お金がある今、私に同じ思いをしてほしくなかったらしい。

だから、何度も説得してくれた。「卒業旅行をお金のことだけで諦めないで」と。

「だからいくらでもお金は貸してあげるし、返すのはいつでもいい。」って。


年間100万円しか稼いだことがない私が、自分の娯楽のために、6か月以上の給料を簡単に友人から借りれない

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「金の切れ目は縁の切れ目」親しい人でも貸し借りはしない。

私はそう思って生きてきた。

貸してくれるといってくれた金額が友人にとっては大きい金額じゃないのかもしれない。でも、私にとっては大きすぎる金額。そんな金額を自分の娯楽のために簡単に人から借りられない。

50万円は、その友人にとっては、年収の何分の1なのかもしれない。でも、50万円は私の年収の2分の1。

家族ならまだいいのかもしれない。親や子供、旦那や奥さんから借りるならいいのかもしれない。いくら信頼してるからって友人から大金を借りるには勇気がいる。そして理由もいる。

それでも友人は言ってくれる。

「自分のお金ならいくらでも貸すよ。将来いつか返せるときになったら返してくれればいい。」

海外の経験がいかに自分を大きくさせてくれるかなんて言われなくても知ってる。だけど、今しかできない海外旅行。いまだからこそ吸収できるものがたくさんある。

大学で、ヨーロッパの文学について研究してる私が本当は一番ヨーロッパに行ってみたい。高校留学をした自分が一番、ヨーロッパを体験してみるべきなのは分かってる。

海外旅行のためにお金を人かりるというハードルは高いことは事実なんだ。

だから、その友人の気持ちを受け入れることができず、感情が爆発しそうになった。


人とお金の価値観は同じにはなることはない。私は時間の許す限り卒業旅行に行くことはあきらめない。

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人と同じ環境になることはない。だから収入や自分のお金も関係することなんてない。

だから友人の言葉に動揺してしまった私は、どこかで友人に対して対等でありたいと思ってしまったのだろうか。お金をかりる関係になりたくなかった。だから、友人の言葉が悲しかった。

今は使えるお金がない。でもまた一か月後は違うのかもしれない。旅行に行くのはまだまだ先なのだ。

これから何かを見つけて、アルバイトにまた入れるようになっているのかもしれないし、逆にもっと厳しいのかもしれない。

コロナが収まっておらず、もしかしたらそんな状況じゃないのかもしれない。

今思い悩むことじゃなくて、もうすこし落ち着いてから考えたらいいじゃんか、私。べつに明日出発なわけじゃない。

私は私の生き方で生きていきたいと思うし、私のペースで生きていきたい。

明日になれば友人のお金を素直に借りることができる人間になっているのかもしれないし、世界がどうなっているのかなんて全くわからない。

だから、今は今のことに集中しようと思う。

そういえば、起業したいと思うところがあって、一応、税理士さんにおはなしを聞きに行ったら最初の資本金は800万円ぐらいならいまの環境でひぱって来ることができるなって言ってたな・・・・・


P.S.
最後まで読んでくれてありがとうございました。感情で書いてしまった部分が多いのですが、私のような人はすくなくてもいるのではないのでしょうか。そんな人のことをいろんな人にもっと知ってほしい。そんな思いで書きました。感想をコメントで聞けると嬉しいです。この記事を読んだ人に少しでも救われる人がいますように。

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