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カナダ3 「好きな物」から広がるカナダライフ

旅にまつわるBGMを聞きながら、記事をお楽しみ下さい♪

ついに、ホストファミリーと対面

長い空の旅の末、私達はついにハリファックスに到着した。到着ロビーでは、ホストファミリー達が私達を温かく迎えてくれた。私と友人Oさんのホストファミリーは、老夫婦だった。彼らは満面の笑みで私達を抱きしめてくれ、美しい白亜の家へ連れて行ってくれた。

「えっ。子供がいないの?」
同世代のホストシスターやブラザーができ、それぞれの国の映画、ヒット曲、ファッション、文化などについて色々話すのを楽しみにしていた私達は、初めにホストファミリーが老夫婦だと知った時は少しガッカリした。
しかしこの陽気で優しい老夫婦は、初日から様々な方法で私達を大いに楽しませてくれた。

人生で初めて、字幕なしで見たハリウッド映画

「あなた達、映画を見るのは好き?」
「もちろん大好き!特にハリウッド映画が好きだよね、O!」
「う、うん!どんな映画でも見たい!」
「じゃあ明日、早速映画館に行こう!」
彼らはティーンが好きな映画をピックアップし、2日目から私達を映画館に連れて行ってくれた。
私達がとても楽しんだのを知ると、翌週も再び青春映画を観に、映画館に。
どちらの映画も、ホロリと涙が出る甘く爽やかな映画で、感動した私は、両方の映画のサウンドトラックを購入した。

英語の解説で見る、フィギュアスケート世界選手権

映画だけではない。
「あなた達、好きなスポーツは?」
「2人とも、テニス部だけど、好きかどうかは…」
「確かにテニスはもう飽きたかも。好きなのはスノーボードやスキー!見るのは、フィギュアスケートが大好き!」
「テニス、スノーボード、スキー、フィギュアスケートね!あっ。明日、フィギュアスケートの大会があるね!みんなでテレビで観ようか!」
「見たい!!」

こうして彼らの自宅のテレビで、フィギュアスケート観戦も共に楽しめた。
英語の解説で見る世界選手権はますますエキサイティングで、それぞれのお気に入りの選手を熱狂的に応援した。
動作があるものだと日本語訳の予想もしやすく、ホストファミリーとより盛り上がったのを覚えている。
自分の好みを伝えれば伝えるほど、ホストファミリーは色々な事を思いついてくれた。

『タイタニック』ジャック・ドーソンのお墓を探して

週末、彼らが通うこじんまりしているが美しく清潔な教会に行った後、ホストマザーはふと思いついた様に言った。
「あなた、タイタニックのジャック・ドーソンが好きなのよね?」
「うん、本当に素敵な人だと思う。お墓、ハリファックスにあるんだよね?」
「そう…次に向かうのは、タイタニック犠牲者の墓地よ」
「わぁ、嬉しい!」
「理菜ちゃん、ジャックの墓があるんじゃない?」
「絶対見つけたい!」
「頑張って見つけような!」
ホストファザーも気合満々で、ジャック・ドーソンの墓を探してくれた。
ジャック・ドーソンの墓は残念ながら見つからなかったものの、私は一生懸命お墓を探し続けてくれたこのホストファミリーを、本当の親の様に感じた。

引き出しが多く、まるで私達を実際の娘達の様に可愛がり、夢を叶えてあげようとする彼らがホストファミリーで、私達は幸運だったと思う。

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