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創作(雑多なテーマ)

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割と自由に雑多な作品たちです。短いですよん。
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#女の子

美しい人(本屋さん)

美しい人(本屋さん)

人は、美しい。

そこに貴賤なんてものはなくて、だから裏を返せば、人は、「皆」美しい、ということになるのだろう。

ただ、元来美しい人と、その美しい人に近付きたくて努力する美しい人がいる。

私は特に元来美しい人が好きだ。彼女らは、光り輝く拳を振りかざして、そしてその空間を一瞬にして瓦解させる力を持っている。ただ、彼女らはその拳を振りかざしたことすら気付いていない。

私には特技がある。美しい人を

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ラムネと風鈴、私たちと彼女

ラムネと風鈴、私たちと彼女

 夏を告げる為に、風鈴を設置する。たいした作業では無いのに、首筋に汗が垂れてくる。
 前髪を切りすぎたおかげでおでこは蒸れなくて済んでいるけれど、それでも暑いことにはかわりなかった。

「ただいまー。あっついねー今日も」
 ユウリの声が玄関から聞こえてくる。頼んだラムネの瓶同士がぶつかり合う音と、ビニール袋が擦れる音が声と共に。
「おかえり。ねえ、風鈴ってどうやってつけるの?」
 リビングまで歩い

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異端

異端

 バラック。すきま風が肌を刺す。何度も湯浴みをして、その結果肌が乾燥して、荒れた傷に風が染みる。

「ただいま」
 ターニャが唇を紫にしながら帰ってくる。

「おかえり」
 カチューシャが言葉少なく、そしてターニャの方を見ることもなく、小さい声で言う。言葉は少ないながらも震えているのが分かる。

「どうだった?」
「最悪。汚いデブだった。金払いが良くてもありゃ外れだよ」
「そんなこと言っても客は選

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控え室にて

控え室にて

「お疲れ様」と、彼女はそう言って控え室に入ってくる。確かに私は疲れていた。彼女は疲れているはずなのにそんな素振りは見せなかった。少しぽってりとした唇を携えて私の前で笑う彼女は美しかった。遠く異国の石のようなキラキラした瞳を私に向けていて、私は硬直する。

「ねぇ、どうしたの?」と、彼女は言って私の手首に指を這わせる。私は彼女を見ることができないまま、手首を触られている。あまりの冷たさに手を引きそう

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力強くて可愛い彼女

力強くて可愛い彼女

 うす暗いステージの上でかき鳴らされたギターが耳に届く。私は最前列で、少し小高いステージに向けて目を向けている。
 アコースティックギターの弦が震えているのが見えるくらいには近くて、力強いストロークで二の腕が揺れるのを見ていた。
 

 ライブに来ている。そこまでフロアは広くない、というかバー併設のライブハウスといったような風体で、客も私含めて十人に満たなかった。
 それでも彼女は歌う。力強くギタ

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