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【要約】人を選ぶ技術 読書記録49

人を選ぶ技術

小野壮彦


人を知るものは智なり、自らを知るものは明なり。


優秀で有害な人を見極める必要がある。
→結果を出すことができるがゆえに、問題意識が薄れてしまい取り返しのつかない状況に陥る可能性がある。

人は4つの階層で構成されている。
①経験・知識・スキル
②コンピテンシー
③ポテンシャル
④ソースオブエナジー

上に行けば行くほど他人から簡単に見て取れる要素であり、下に行けば行くほど単純な質疑応答からでは読み取ることができない要素である。

コンピテンシーを見ることでその人の「将来の行動」を予測することができる。
→この人はどんなシチュエーションでどんな行動をとりがちな人であるのか、を過去のパターンを聞くことで予測できる。

行動特性は大きく3つに分類できる。
①戦略志向
→自分の部門の戦略を考え理解している人なのか、自社の戦略を考え理解している人なのか、市場全体の戦略を考え理解している人なのか、その人の戦略に対する傾向
②成果志向
→目標に対して、諦める人なのか、なんとか目標を達成しようとする人なのか、目標を達成することは当たり前と考える人なのか、その人の成果に対する傾向
③変革志向
→現状打破のためにはどうしたら良いか、前提条件を変革できるかどうか、など変革することに対する傾向

コンピテンシーを見る方法は、その人の意見ではなく「行動をファクトベース」で聞き出す。
→その時あなたはどんな行動をとりましたか?
→その時あなたはどのようにして問題解決をしようとしましたか?

伸び代=ポテンシャル − 経験、スキル、知識

ポテンシャルモデル
①好奇心
②洞察力
→物事を理解する、情報収集することにエネルギーを発揮する
→青色
→情報を集め、整理し、意味を理解することにワクワクする
→自頭の良さと類似する
③共鳴力
→理論と感情を使って、自分の思いやビジョンを伝え、人と繋がろうとすることにエネルギーを発揮する
→黄色
相手とのつながりや結び、エネルギーの交換などにワクワクする
④胆力
→困難な目標に向かっていくことにエネルギーーを発揮する
→黒色
→迷いがありながらも、決断する、腹を括ることにワクワクする
→ピンチになると逆に楽しそうにしている
→自分を律する力と類似する

これらのエネルギーは無自覚に、無意識に発されるエネルギーである。

好奇心は優勢因子で先天的なものに対して洞察力、共鳴力、胆力は好転的に育んでいくものである。

ソースオブエナジーの正体とは
→「使命感」もしくは「劣等感」
→時として正のパワーを発揮することもあれば負のパワーを発揮することもある

エピソードで語られる内容の、重心を置いている部分を観察することでその人が大切にしている価値観を読み取ることができる。
→「何をしたのか」というファクトを聞くことで行動特性を把握できる

会社のカルチャーとは
→①「評価システム」と②「権限委譲システム」

①「評価システム」
→よしとする姿と給与の払い方

②「権限委譲システム」
→ものの決め方のスタイル

相手の無自覚の反応をみとる
→変わりにくいことは繰り返す
→繰り返すことは再現性がある
→再現性があることは予測できる

生産性は見切る力に依っている
→「もうここでいいだろう」という段階になったら一気に方向転換、クロージングに進む
→やらないこと、できないこと、の見切りが早い

ギブアンドテイクの世界
→相手に開示してほしいエピソードがあればまず自分が開示して、求めているレベル感を相手が感じ取ることができる機会を作る


人を決めつけることは、人を愛することから最も遠い行為だ。






○読書記録



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