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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を呼んだら⑦

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を呼んだら(岩崎夏海)


・トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームは単純ではない。仲の良さだけではうまく機能しない。人間関係にかかわりなく、トップマネジメント・チームは機能させなければならない。

①トップマネジメントのメンバーは、それぞれの担当分野において最終的な決定権を持たなければならない。

②トップマネジメントのメンバーは、自らの担当以外の分野について意思決定を行ってはならない。
直ちに担当のメンバーに回さなければならない。

③トップマネジメントのメンバーは仲良くする必要は無い。尊敬し合う必要もない。
ただし攻撃しあってはならない。会議の外で、互いのことをとやかく言ったり、批判したり、けなしたりしてはならない。褒めあうことさえしない方が良い。

④トップマネジメントのは委員会ではない。
チームである。チームにはキャプテンがいる。
キャプテンはボスではなくリーダーである。
キャプテンの役割の重さは多様である。


・組織には、それ以下では存続できないという最小規模の限界が産業別、市場別にある。
逆にそれを超えると、いかにマネジメントしようとしても繁栄を続けられなくなるという最大規模の限度がある。
市場において目指すべき地位は最大ではなく最適である。


・実は規模についての最大の問題は組織の内部にあるのではない。マネジメントの限度にあるのではない。最大の問題は、地域社会に比較して大きすぎることにある。

地域社会との関係において行動の自由が制約されるために、事業上あるいはマネジメント上必要な意思決定が行えなくなったときには、規模が大きすぎると見るべきである。
地域社会に対する懸念から、自らのその事業に害を与えることが明白な言葉を行わなければならなくなったときには、規模が大きすぎるとみるべきである。


・しかも急速に拡大しつつある市場、特に新しい市場においては、独占的な供給者の業績は、力のある競争相手がいる場合よりも劣ることが多い。
矛盾と思われるかもしれない。事実ほとんどの企業人がそのような考えを取っていない。
しかし新市場、特に大きな新市場は、供給者が1社よりも複数である方が、はるかに早く拡大する傾向がある。

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