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だから人は本を読む②

だから人は本を読む(福原義晴)

〇第3章
仕事は読書によって磨かれる

・本には、目先の役に立つから読んでおくべき内容のものもあれば、10年先、20年先、あるいは生涯の基盤となって、その人の仕事を支えていくものもある。

・原理の違うものを複数身につけるということ、また、本を読んで学ぶということは、企業人には非常に大きな力になるのである。

・不思議な気もするが、物事を突き詰めようとしていくと、たとえジャンルは違っても同じ本質に行きつくということなのかもしれない。だから、本の食わず嫌いをしないで欲しい。
歳を重ねると新しい考え方が次第に入らなくなって、柔軟さが欠けてくる。それを救ってくれるのが、新しい刺激をくれる本であると思う。


〇第4章
私が影響を受けてきた本

〇ラ・ロシュフコー箴言集(ラ・ロシュフコー)

・「人はふつう誉められるためにしか誉めない」

・愚かなことを私自身がやっているということを毎日反省しながら、しかし、それでも人間は生きていかねばならず、愚行を繰り返す。と同時に、片方で、常にどこかで反省しているところがある。そういうことの繰り返しが人間の厚みみたいなものになってくるべきなのだろう。

〇ご冗談でしょう、ファイマンさん
(リチャード・ファイマン)

・イタズラを通して、物理の法則の発見と相通ずる基本的な「方法」を学習していく。

〇悪童日記(アゴタ・クリストフ)

・日記形式であり、簡潔に描かれる重いテーマ

〇パーティー学(川喜田二郎)

・私たちが生きている時代は何か
・やり甲斐と生き甲斐を感じる時



第5章
読書と日本人

・漫画は読みやすいが、漫画家が創作したイメージに左右されてしまって、自分の解釈する余地が少なく、文字を読んだ時のように背景や人物に思いをめぐらせることにはならず、広がりをもった楽しさには到達できなかった。

・今の日本を見てみると、人はなんでも単純化
視覚化しないと気がすまなくなってしまったようだ。しかしその結果、物事への第一歩が踏み出しやすくなって視野が広がったり、難しい問題に挑むような機運が漫画世代に高まっているかというとそうでもない。表層的なわかりやすさだけで満足してしまっているように見える。


・「アンパンマンのマーチ」の歌詞に深い意味があることに触れたが、作者のやなせたかし氏はこの歌詞について「子供向けだからといって、“お子様ランチ”的なものにはしたくなかった」といっているそうだ。

🚬758本目

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