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蜜蜂と遠雷③

蜜蜂と遠雷(恩田陸)

・これが自分の仕事だという確信はあるものの、幸福か不幸かなんて考えたことは1度もなかった。


・これはコンクールなのだ。我が道を行くのはいいが、1人で違うところに行ってしまっては困る。


・何でも弾けて器用貧乏に陥ってしまうような人達。そういう人達は、驚嘆され便利ではあっても尊敬はされにくい。


・プロとアマの音の違いは、そこに含まれている情報量の差だ。


・スポーツは心でやっているのだと思うのだが、まさに音樂を奏でているのは指ではなく心なのだ。


・何かが上達する時というのは、階段状だ。
緩やかに坂を上るように上達するというのはあり得ない。引けども引けども足踏みばかりでちっとも前に進まない時がある。しかし、ある日突然次の階段に上がる瞬間がやってくる。


・リズムとは快感だ。


・緊張する、というのは理解できるけども、「恐ろしい」と感じることが理解できなかった。
なぜ怖がるのだ?皆、望んでここに来ているのではないか?そのためにここにいるのではないか?なのに、なぜそれに恐怖するのか?


・音楽をする前に、
あたしの音楽は素敵か尋ねても仕方がない


・「個性」と一口に言うがそれは意外にとらえどころがなく、それでいてしっかりと存在している。わかりやすい「個性」と言うのは、そこここにあって、誰もが口にしやすく、指摘しやすい。それは、変わった身振りだったり、ちょっと変わったアーティキュレーションだったり、単に見た目だったりもする。


🚬753本目

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