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FACTFULNESS⑥

FACTFULNESS(ハンス・ロスリング)

〇第6章
パターン化本能

・人間はいつも、何も考えずに物事をパターン化し、それを全てに当てはめてしまうものだ。しかし、間違ったパターン化は思考停止につながり、あらゆる物事への理解を妨げてしまう。

・日常生活を過ごすのにパターン化は欠かせない。だから、分類は必要だ。大事なのは、間違った分類に気づき、より適切な分類に置き換えることだ。「先進国」と「途上国」という分類を「4つのレベル」に置き換えたように。

・パターン化を防ぐには旅にでるといい。

・国は違っても所得の同じ人たちの間には驚くほどの共通点があることが分かるし、国は同じでも所得が違えば暮らしぶりがまったく違うことも分かる。

・「自分の分類の仕方は間違っているかもしれない」といつも疑ってかかったほうがいい。
見直し続けるのに役立つ5つの方法を紹介しよう。
①同じ集団の中の違いと、違う集団のあいだの共通点を探すこと。
②「過半数」に気をつけること
過半数とは半分より多いということでしかない。
③例外に気付くこと
④自分が「普通」だと決めつけないこと
相手が賢いという前提に立って、なぜこのやり方が理にかなっているのか、と。
⑤ひとつのグループの例を他のグループに当てはめていないかを振り返ること。

・集団が大規模な場合は特に、より小さく、正確な分類に分けた方がいい。

・異なる集団のあいだに、ハッとするような共通点を見つけたら、分類自体が正しいかどうかを改めて問い直そう。


〇第7章
宿命本能

・宿命本能とは、持って生まれた宿命によって、人や国や宗教や文化の行方は決まるという思い込みだ。変わらないし、変われないはずだ、と考えてしまうのだ。

・文化も国も宗教も人も、岩のように動かないものでは無い。いつも変わり続けている。

・ゆっくりとした変化でも、変わっていないわけではない。

・積極的に知識をアップデートする
社会科学では基礎の基礎になる知識でさえすぐに賞味期限が切れる。新鮮に保つように心掛けないといけない。テクノロジー、国、社会、文化、宗教は刻々と変わり続けている。

・価値観なんて変わらないと言いたくなったら、親や祖父母の価値観と自分の価値観を比べてみるといい。子供や孫と比べてもいい。30年前の世論調査を見てみるのもいい。ものすごい変化が起きたことに気づくだろう。


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