FACTFULNESS①
FACTFULNESS(ハンス・ロスリング)
〇イントロダクション
・そもそも自分は世界についてどれほど知っているのか?
・優秀な人達でさえ世界のことを何も知らないようだ。何も知らないというより、みんなが同じ勘違いをしているって言った方が近いかもしれない。
・人間は、不正解の二つのうち、よりドラマチックの方を選ぶ傾向が見られた。ほとんどの人が世界は実際よりも怖く、暴力的で残酷だと考えているようだ。
・ドラマチックな本能とドラマチックすぎる世界の見方をするあまり、ありのままの世界を見ることはできない。なにが正しいのかも分からないままだ。
〇第1章
分断本能
・乳幼児死亡率からは、子供の健康状態だけでなく、社会全体の健康状態もわかる。そして数字より、数字から見えてくる人々の生活の方がおもしろい。
・人は誰しも、さまざまな物事や人々を2つのグループに分けないと気がすまないものだ。そして、その2つのグループのあいだには、決して埋まることのない溝があるはずだと思い込む。これが分断本能だ。
・ほとんどの人が想像するほど低所得国の暮らしは苦しくないし、人口も多くはない。
・分断本能を刺激するような話を見分けるのには3つのポイントがある。
・「平均の比較」
平均の一歩先にある「分布」に注目し、ひとくくりにされた数字よりも一人一人の数字を見ることで、より正確な全体像をつかむことができる。
分断されているように見えても、重なりがあることは意外と多い。
・「極端な数字の比較」
私たちは極端な話に興味を持ちやすいし、極端な話の方が記憶に残りやすい。
大半の人はその中間にいて、両極端な例はほとんどが当てはまらないからだ。
統計は意図のもと大げさに伝えられたりする。だが、同時に、統計は物事の本質をとらえるのにも役立つ。
あなたの国のいわゆる「貧困」は「極度の貧困」ではなく、「相対的貧困」だ。
・「上からの景色」
レベル4の暮らしをしていると、レベル3、2、1はみな同じくらい貧しいように見える。すると、貧しいという言葉自体の意味があやふやになる。
高層ビルの上からの見下ろすと、低い建物の高さの違いが分かりにくい。どれも同じくらい低く見える。だが、実際は違う。
・勘違いを見つけて、捕らえ、正しい理解に変えるにはデータが必要だ。データを見せ、データの裏側にある現実を見せることだ。
・ファクトフルネス・・・
話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと。
分断本能を抑えるには、大半の人がどこにいるか探すこと。
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