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自分を鍛える【知的トレーニング】生活の方法④

自分を鍛える【知的トレーニング】生活の方法
(ジョン・トッド、渡部昇一)

〇「心の猛獣」を自由に扱える人こそ本物の英雄なのだ

・自分の感情をコントロールするには少なからず努力が必要だが、それができる人こそ、本物の英雄なのだ。

・それを避けるには、人間らしい心を養うことである。隠し立てをせず率直な人間になることである。それも、他人の目にそう見えるということだけではなく、事実、そうあらねばならない。

・自分のおかれている境遇に満足するようにしなさい。不平不満ほど、たちどころにその人間を不愉快な人間にし、本人自身の心の平安をも乱すものはない。

〇なぜ自分のこととなると「バランス」が働かなくなるのか

・ある人間や作家に対して、一度不利な偏見を抱いてしまうと、なかなかそこから脱することができなくなる。判断力よりも偏見に左右されて行動するのが習慣となってしまう。

・自分自身の評価は、誰もが必ずと言っていいぐらい過大評価してしまうものだ。
友人同士の場合は、お互いに欠点を見過ごしてしまうし、たとえ見抜いても大目に見たりあやふやにしてしまう。

一方、敵対関係にある人間の批判は、厳しく身にこたえるが得てしてそれが的を射ている場合が多い。

〇こんな“友人”なら、つきあって失敗はない

・友人を作る場合、特に難しいことが2つある。
1、本物の友人を得るのことの難しさ
2、その友人と交友を続けることの難しさ
後者の方がずっと難しい。

・後になるほど深まっていく友情に限って、はじめの出会いというのはさりげないものである。それに引き換え、はじめから両手を広げて抱きしめてくれるような人との友情というのは、めったに長続きしないものである。

・お互いがお互いの習慣、性質、考え方、ものの言い方などを吸収し合うことになるのだから、単に美点をそなえているだけでなく、できるだけ欠点の少ない友人を慎重に選ぶよう心がけることだ。

・「優しい言葉は友を倍にし、思いやりのある話し方は親愛の情を倍にするものである。多くの人と仲良くしなさい。だが、相談相手はそのうちの一人で十分である。
友を欲するなら、まずその人間を把握しなさい。評価を急いで、その人を買いかぶってはならない。
なぜなら、自分の都合の良いときのみ友になりすまし、あなたが困難にあっている時には立ち去ってしまうような人間もいるからである。
あなたの敵に近寄ってはならない。この手の友に用心しなさい。
忠実な友は、強き味方であり、このような友を得ている者は宝を得ていることと同じである。
忠実な友は人生の妙薬である。古き友を捨ててはならない。なぜならば、新しき友で古き友に及ぶ者はいないからである。
新しき友は日浅き若いワインのようなもので、成熟したあかつきに心より賞味すればよい。
石を投げ小鳥たちを脅し散らすように友をきびしく咎める者は、友情も破壊するだろう。とがめられればいかなる友も自尊心は傷つき、秘密は暴露され、裏切りに傷つき、あなたのもとを立ち去るからである」

・深い尊敬の念を抱いていない相手に対する友情は、長続きしない。

・度を超えた馴れ馴れしさと永続的な友情とは、相容れないものである。


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