見出し画像

FACTFULNESS②

FACTFULNESS(ハンス・ロスリング)

〇第2章
ネガティブ本能

・統計を読み解く際には、「数値の差が10%程度かそれ以下である場合、その差を基になんらかの結論を出すことには慎重になるべき」と覚えておこう。


・「平均はばらつきを隠す」ことを忘れないように。


・「世界はどんどん悪くなっている」という勘違いを打ち破るには、現在と過去を比べてみればよい。もちろん、いま発生している悲劇を軽んじるべきではない。しかし、過去の悲劇について学べば、世界は昔よりオープンになり必要な人に援助が届きやすくなったことにも気づくはずだ。

・せっかく金持ちになっても、いたずらにおカネを使うのであれば意味が無い。
せっかく長生きしても、いたずらに時間を過ごすのであれば意味が無い。平均所得を高め、平均寿命を伸ばすことが大切ないちばんの理由は、それによって人々が好きなことを楽しむ自由を得られるからだ。

・ネガティブ本能・・・物ごとのポジティブな面よりもネガティブな面に気づきやすいという本能だ。

要因は3つある。
①あやふやな過去の記憶
②ジャーナリストや活動家による偏った報道
③状況がまだまだ悪い時に「以前に比べたら良くなっている」と言いづらい空気

・暮らしが良くなるにつれ、悪事や災いに対する監視の目も厳しくなった。悪い出来事ばかり目にしていれば、だれでも悲観的になる。
しかも、思い出や歴史は美化されやすい。

・「悪くなっている」と言う人は、実は深く考えておらず、何となく感じているだけだ。

・私は「可能主義者」だ。
「可能主義者」とは、根拠のない希望を持たず、根拠のない不安を持たず、いかなる時も「ドラマチック過ぎる世界の見方」を持たない人のことを言う。

・「なにひとつとして世界は良くなっていない」と考える人は、次第に「何をやっても無駄だ」と考えるようになり、世界を良くする施策に対しても否定的になってしまう。

・私は、頭の中に「悪い」と「良くなっている」という2つの考え方を同時に持つようにしている。
わたしは、「世界は良くなっている」とは言っているが「世界について心配する必要はない」と言ってはいない。「悪い」と「良くなっている」は、どちらかひとつを選ぶべきだろうか?そんなことは無い、この2つは両立するのだ。

・良い出来事、ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい。悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らない。


🚬761本目

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?