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今日のうんち

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食べたら、でるもの。なにかを食べては、今日も出す。 2018年4月16日よりまいにち更新される、白川烈が書くエッセイです。 クサいときもあるかもしれませんが、それはご愛嬌で。… もっと読む
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2020年9月の記事一覧

鏡に写っている自分を、もっときれいにするにはどうしたらいいと思う?

*「鏡に写っている自分を、もっときれいにするにはどうしたらいいと思う?」と、問題を出されたら、なんて答えるだろう?ダイエット、おしゃれする、整形する、なんて答えもありそうだ。心の目で見る、なんて答えを導き出した諸君は、もう一度しっかりとこの文章を心の目で見ておくれ。この文章は、心の目で見ると見えないようにつくられているのだ。わっはっは。

おっと、そうだった。答えだね。べっつに、答えなんて用意して

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おぼえている、つまりおぼえられている。

*ぼくは、呑み屋でも、どこでも、誰かと会話をするときに決めていることがある。「人の悪口を言わない」だ。もちろん、100%守れてるかって言われたら、あやしいかもしれない。いや、でも、こういうのは100%じゃないと意味がない気もするな。あくまで、ぼくのなかでの話だよ。

なぜしないかの理由はいくつかあるんだけど、まず大きく、聴いていて何一つおもしろくないからだ。9割8分はこれに尽きる。人の悪口を聴いて

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自分を畑として考える

*「自分を畑として考える」というメモより。
才能とか、実力とか、好きなこととか、できるできないとか、職業や夢、やりたいことなんかを考えるときに、ぼくが心がけていること。それが、畑として考える、だと思ってメモをした。

ぼくは大学を中退したので経験はしていないけれど、周りが就活をしている時期に自己分析なんてものをやって、自分に向いているものがどうこう〜なんてのをしていたり、相談を受けたときに思ってい

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いつ、なにに、どう使うのか分からないけれど、いつか役にたつかもしれないもの。

*自分の部屋を見渡してみる。キャンプ道具に、服に、読んだ本が本棚に、まだ読まれていない本が机の上に何十冊、インテリアになんやらかんやら,,,ちょっと、我ながらびっくりするね。おれの部屋を埋め尽くしているもののうち、1週間以内に使ったものは、消費税程度しかないんじゃないか。

でね、お次はじゃあその空間を、自分の頭の中に移してみよう。いろんな知識や教養が、たぶん君の頭の中にも入っているはずだ。でさ、

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言葉に新鮮さを補う。

*ぼくは平成生まれだけど、昭和くらいの音楽が好きだ。こう言うと、「イマドキの若もんにしちゃ珍しく、古き良きを分かっているじゃねェか」とおじさんたちから可愛がられそうだけど、裏を返してみれば、流行についていくのを諦めたのだ。今流行っている音楽とか、モノとかはもう知らない。

あ、書きたいのはそこじゃぁないんだった。長渕剛とかさ、さだまさしとか、「古い」と言われる当時の曲たちを、現在の長渕剛やさだまさ

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映画『はちどり』

*『はちどり』という韓国映画を観てきました。ちょっと前に、元町映画館のスタッフと知り合って、観たいんですよねーなんて話をしていたら、あと2日で終わりますよ、と言われたので急いで観に行った。急いで観に行って、よかった。

14歳の女の子の日々を描いた映画で、普遍的なのにとっても私的で、かつ詩的だった。いつどの場面から始まっても、いつどの場面で終わってもいいような映画。それぐらい地続きで、普遍的なつく

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沈黙こそが根っこである

*さいきんよくおじゃまする飲み屋でいきなり、流しのミュージシャンがやってきた。5,6曲を歌いさっそうと帰っていったが、夏の終わりにちょうどいい歌声と曲で、お酒のおかげもあってか、気持ち良い時間だったと思う。その中でふと出てきた歌詞に「聴こえない言葉が聴こえるようになりますように」というのがあった。

この話は、くちすっぱく何度も書いているので飽き飽きしている方もいるだろうけど、聴こえない言葉を聴く

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SNSノグソ論。

*いつもかわいがってもらっているセンパイとキャンプに行って、ノグソをした。あれ、これじゃあノグソをしに行ったみたいだね。キャンプ場にと選んだ場所がトイレのない場所だったから、結果的にのぐそをすることになったわけだ。外で立ち小便はわりとする機会があるけれど、キャンプ場でもトイレがあるところに行くのがほとんどだったから、新鮮なノグソ体験だった。

森の奥の方に入っていって、スコップで土を掘り起こし、で

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表現はすべてうんちである。

*表現は、生活から生まれるものだ。
このことは、自分に何度も言い聞かせている。いろんな方向にころがすことのできる言葉でもあるしねー。例えば、経験していないことは表現として成立しなかったり(おもうも経験である)、自分の生活と程遠いところにある表現はちょっとうそっぽかったりするし。

例えば、コーヒーを缶でしか飲んだことのないような男は、コーヒーについての表現はけっして出てこないわけだ。分かりやすくし

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胸に飛び込む礼儀。

*さいきんよく行く立ち飲み屋で、昨日は飲んでいた。隣になった松山ケンイチ似のDJさんと、だらだらと話をする。家族がこっちにいて、単身赴任で県外で仕事をし、週末は帰ってくる生活をしているそうだ。話を聞いていくと大のSF好きらしく、それまでだらだらと話していたのがうそみたいに、スイッチが入る。スイッチが入ってからのSF話も好きだったけど、それまでのだらだらした20代の頃の話も、ぼくにとってはたまらなか

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おひっこし。

*昨日から、この「今日のうんち」の場所を、HPからnoteへと移しました。はじめまして、の方のために説明しておくと、じつはこの #今日のうんち という名前で書かれるエッセイのような、日記のような、駄文のようなものは、2018年4月より、筆者の記憶ではたぶん1日も欠かさず更新されているものです。少し前までは専用のHPにて公開していたのですが、昨日の文より、noteへとお引越しをしたのですよ。

お引

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ぼくという動物を飼う

*ぼくという動物を飼う。ぼくが、ぼくという生物を飼うためには、ぼくのことをきちんと知らねばなるまい。知らねば、その動物は病んだり、果てには死んじゃったりするだろう。それは、飼い主として避けねばならぬことだ。まずは、ぼくという動物がどんな環境で生きれて、何を食べ、何を嫌がり、どんなサイクルで生きているのか、基本的なところから知らねばなるまい。

ぼくという生物を、魚のようなものだと考えると分かりやす

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