これだけは知って欲しい【感情の特徴3選】
不安や怒り喜び、悲しさ、寂しさ。
あなたは最近、どんな感情を感じましたか?
あなたにとって感情とはどういうものでしょう?
いつも身近に存在しているのに、意識とは関係なく自分を振り回してくるものでしょうか?
ポジティブな感情は良いけれど、ネガティブなものはご機嫌で生きていくために、
なかったものにしてしまいたいものでしょうか?
もしかしたら当たり前にありすぎて、
それが一体どう言うもので、
どう扱うと良いものなのか、
これまで意識を向けることさえなかったかも知れません。
この捉えどころのない”感情”が、
もしも目に見えたなら、そこにはどんな世界が広がっていると思いますか?
今回は、知っているようで意外と知らない
”感情の特徴”についてご紹介したいと思います。
※Podcastでもお話ししています。
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ♫
1.個を超えて周りの空間に広がるもの
感情の大きな特徴の1つとして、自分の内側を出て空間全体に伝わり、周りにいる人たちに影響を与えるというものがあります。
悲しい気持ちの人がいたら同じように悲しくなってしまったり、
怒っている人がいたら、こちらも腹が立ってきたり、
反対にそこまで楽しい気分でなかったのに、
楽しそうな人がいたら段々と楽しくなってきたり・・・。
こうした経験は誰しも少なからずあるのではないでしょうか?
これらは、感情が空間に広がって、お互いに影響しているからこそ起こることなのです。
敏感な人の中には、瞬時に
相手の感情を自分のもののように感じてしまうと言う人もいます。
人と話している時など、「この感情は本当に自分のものなのだろうか」と自分と相手の感情を分けて捉えようとしてみることは、必要以上に感情に振り回されないためにはとても有効です。
実は私もよく、子どもの感情のエネルギーに巻き込まれることがありました(笑)
例えば、子どもが「学校のプリントが見つからない!」といって不安な様子で家の中を探し回っている時には
私の心にも不安が芽生え、
居ても立っても居られなくなって一緒に探し始めるのです。
不安が増大すると怒りに変化します。
「なんでちゃんと自分で管理しないの!?」と子どもを責めてしまうことも度々ありました。
この時、もちろん自分の反応として不安が出てきている場合もありますが、子どもの感情を自分のことのように感じ影響を受けていたことも、案外多かったのではないかと振り返っています。
なぜなら、影響の受けやすさに気づいて
子どもと自分の感情の境界線をしっかりと意識してみることで、次第に巻き込まれることが減っていったからです。
他にも、子どもがイライラしていると
それを自分も感じてより一層イライラしてしまうこともありました。
実は、こうした感情のやりとりは、特に母子の関係で起きやすいことです。
子どもが赤ちゃんの頃は、泣いたり笑ったり、主に感情のエネルギーを感じ取ってやりとりしていたために、そのコミュニケーションの習慣が身体に染み付いているんですね。
子どもが大きくなればなるほど、感情的なコミュニケーションから、言葉によるコミュニケーションに移行していくことを心がけたいものです。
感情的に巻き込んだり、巻き込まれたりしない、
スッキリとした関係性を目指したいですよね。
2.方向性をもつ
個人の領域を超えて、
空間を自由に広がる感情のエネルギーは、
強力な方向性を持つことがあります。
「そんなことをしてたらおやつあげないからね!」
「いい加減にしなさい」
「なんで言うこと聞かないの!ダメな子ね」
「もうママは知りません!」
静かな心で、
これらのセリフを読み上げてみてください。
なんの威力も感じませんね?(笑)
もしこの言葉に、不安や怒り、悲しみなどの感情を入れたらどうでしょう。
感情のエネルギーが言葉に乗って、
受け取った相手も「不安」や「怒り」「悲しみ」を感じるでしょう。
同時に、痛みを感じるかもしれません。
こうした状況がもしも目に見えるならば、
雪合戦でかちこちに固めた雪団子を、
思いっきり投げつけているようなものです。
当然ながら、そんなものをぶつけられたら痛いですし、個人差はありますが心が傷付きます。
その傷は自己否定感の根源となって、子どもが大人になってからも根深く人生に影響し続けてしまうことさえあるのです。
心の余裕がなくなっている時は、つい感情のままに言動をしてしまいがちですが、
雪の固まりをぶつけているんだとイメージしたらやっぱり「そんなことはしたくないな」と思いますよね。
3.溜まる・固まる・濁らせる
3つ目の感情の特徴として、
感じることでクリアになり、
感じなかったものは溜まっていくというものがあります。
子どもに思い切り投げつけていた巨大な雪の固まりも、感じることで小さくできるというわけですね(笑)
しかし、いきなり
「感情を感じてください」と言われても、
「感情を感じ切る」ことが難しく感じてしまうかもしれません。
そういう人は、
子どもの頃から親との関わりの中や、
学校、あるいは社会生活を送る中で、
泣いたり怒ったり、感情的に振る舞うことが良しとされていないことが多かったのではないでしょうか?
私も幼い頃、
「いつまでもメソメソ泣いてばかりいるんじゃない」と親に強く叱られて、
次々に溢れてしまう悲しみを一生懸命抑え込もうとしていた記憶があります。
他にも例えば、周りの友達に合わせるために、自分の感情を押し殺したり、社会生活の中で成果を上げるために感情に蓋をすることもあるかもしれません。
こうした子どもの頃からの長年の習慣によって、感情は”我慢するもの”や”見ないようにするもの”になり、”自然に感じるもの”ではなくなってしまっているのです。
こうした習慣を変えていくには、箸の持ち方を治すように、慣れと地道なトレーニングが必要です。
逆に言えば、慣れ次第で誰でもできるようになるということですね。
(トレーニングの仕方についてはこちらにまとめました)
長年の習慣から押さえ込まれたり、見ないフリをして感じられなかった感情は、消えることなく心の底に溜まっていき、
同じような刺激が起きた時、さらに大きな感情を生み出します。
それでも感じられないと、感情はやがて固着化して心の深くに溜まってしまうのです。
綺麗な海の底に、泥が積み重なって粘土のように固まっていくようなイメージです。
こうした固着化した感情が多ければ多いほど、心の中の澱みとなって、自分の本音が捉えにくくなってしまいます。
子育てをしていて訳もなくイライラすることが多かったり、
大きな不安に襲われたり、
一人でいるときに急に寂しさを感じることがあったら、
溜まった感情が固着化している可能性が高いと言えるでしょう。
固着化した感情までクリアにしていく場合
一人では難しい領域なので専門家のサポートを受けるというのも一つの選択肢です。
普段から感情を感じる習慣を身につけることで、
これ以上の滞りを作らないように
少しずつでも意識していきたいものですね。
(”感情の取り扱い方”についてはこちらを参考にしてください)
感情について知ること
今回は感情の特徴についてお話ししてきました。
捉えどころのない感情ですが
本来は蓋をしたりコントロールしたりめんどくさくて厄介なものではなく、
その特徴とやり方さえ身につければ、自分自身で”扱えるもの”です。
そうなってくると、自分をより深く知っていくための便利な機能のようになっていくことでしょう。
子育て中は、
これまで蓋をしてきた感情が溢れ出す機会がすごく多いですよね。
私は普段は穏やかなタイプだったのに
子育てを始めたら、
イライラ鬼母ちゃんに変化して、
正直自分でも驚きました(笑)
でも今から思えばそれはこれまで蓄積していた感情のことを知り、
より自分らしい方向に進むためのビッグチャンスでもあったのです。
どんなことも
全て学びに変えていけば
それでOK🙆♀️
これから一緒に学んでいきましょう!
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