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23年って、あっという間。

今朝の書道のお稽古のときに昔のある事件のことが話題になった。生徒さんのお一人が本を読んだというのだ。

神戸連続児童殺人事件である。

今から23年前の1997年、兵庫県神戸市須磨区で当時14歳の少年が次々と児童を殺傷した事件があった。酒鬼薔薇聖斗と名乗っていたこともあって『酒鬼薔薇聖斗事件』とも言われた。普段は全く思い出しもしないが、あれからもう23年も経ったのだ。

神戸市の中学校の正門に切断された男の子の首が置かれていたことが日本中を恐怖に陥れた。それが行方不明になっていた11歳の男の子の首で、耳まで切り裂かれていた彼の口には犯行声明文が挟まれており、 ここに「酒鬼薔薇聖斗」という名前があった。当時のワイドショーではこの事件のことばかりを扱っていた気がする。記憶違いかもしれないけど。でも日本中が受けたショックは驚くほど大きなものだったと思う。

大学の教授やら心理学者やらがこぞって犯人像を予想していたが、それらすべてを裏切るように犯人が中学生男子だったことも更にショックだった。ショックonショックで、日本国民全員がもれなく強烈なダメージを食らったと思う。

まず小学生の女の子二人がゴムのハンマーで殴られてうち一人が重傷を負う。次は女の子を金づちで殴って殺し、別の女の子をナイフで刺した。さらに男の子を絞め殺す。そして首を切断して、その首を持ちまわった後に自分の通う中学校の校門前に置くのだ。その光景に射精までしたという。

犯人の彼はとおの昔に出所している。
2015年6月に「絶歌 神戸連続児童殺人事件」という書籍を刊行。それが初版10万部で、第3刷までいったらしい。

インターネット上にホームページを開設したり、有料メルマガを配信したりしたこともあったという。

どういう精神構造なのかは俺には分からない。

彼にとっては被害者や、被害者家族がどう思おうと関係ないのだろう。
ナイフで刺された女の子は当時命をとりとめた。今も生きている(と思う)のに。

ネット上では結婚説や子供いる説もあるが定かではない。
関係者が背負った宿命はどれほどのものだろうか。想像もつかない。

ただこれまでの人生で、俺自身も身近な人たちもこういう痛ましい事件に関わることなく、大変大変とは言いつつも大局的に見れば平穏に過ごしてこれたことに改めてありがたいと思った。

23年って、あっという間なんだな。


※写真はとなかいとかりんとう。

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