Ren Yano

シドニー在住。書家。アーティストとしてスペシャルスキルビザで永住権を取得。異文化混在生…

Ren Yano

シドニー在住。書家。アーティストとしてスペシャルスキルビザで永住権を取得。異文化混在生活のエッセイ中心に書かせていただいてます。 renclub.net/sample-writing-in-youtube/ 是非チャンネル登録お願いします。

マガジン

  • ちょっとした小話風

    小話的な話をまとめます

  • やめておく、という判断も必要な話

    汚いものの説明をしたりする箇所があるので、読むのやめておこう、という判断が必要です。

最近の記事

人類は屁を出すときに息を…

何を”正しい”とするかはいろんな状況下・条件下で異なると思うし、その人の考え方にもよるものであろう。 ただそんな小難しいことを横に置いておいて、その道の専門家と言われる人が言うところの”正しい”方法を信用してみることは、抱えている問題を解決する一つの方法だと言えるだろう。 ということで知っているようで知らないというか、見よう見まねでやっていたので何が正解か分からずにとりあえずお茶を濁してきた感しかない「スクワット」なのだけれども、あらためてそのスクワットのやり方をネットで

    • 「私、きれい好きです」っていう人は、嘘つきであるのか?

      あるネットのコミュニティに短期の滞在先を求める書き込みがあって、本人の写真も添付されていたのだが、最後に添えてあった「私、きれい好きです」という一文が引っかかってしまった。 写真の人物が自分の家の風呂場のタイル磨きや窓ふきなど(親任せで)生まれて一度もしたことがなさそうに見えてしまって(これはそう見えた俺に責任があるのでもし違っていたなら謝る)一言書きたくなったので「一般論」として書こうと思う。このコミュニティの書き込みの人に対するものではないことを断っておきます。 「私

      • 「パンツをはいている者」と「パンツをはいていない者」

        世界中には人間が沢山いるが、大きく二つに分けることができる。 「パンツをはいている者」と「パンツをはいていない者」だ。 卓球日本代表の水谷選手も「パンツをはいていない」らしい(らしいというのは実際に俺は確認していないため)。 世界中に人間が沢山居すぎて正確な数を調査するのは困難だが、とにもかくにもそう分けることができることは断言できる。 最近は週6-7でボディコンバットのクラスに参加している。筋トレマシンには触りもしないが、ほぼ毎日ジムに通っている。 コンバットが終

        • やっとキッチンが使えるようになった。

          やっとキッチンが使えるようになった。 ほぼ6週間、コンロエリアが使用不可になっていて(日本でなら発狂していたかもしれない)、2週間前に換気扇が、そして昨日やっとガスレンジが新しくなった。 前のはもう20年以上、おそらくユニットを貸し始めたときから何の補修もせずに使い続けられていたもので、ここ何年かは日本人の俺らが使っていなければトオの昔にお釈迦になっていたろう。 最初は「修理」ということで業者がやってきた。 そしてこの業者が「修理不能」というお墨付きをだした。 そこに

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        • やめておく、という判断も必要な話
          6本

        記事

          McAfeeを装った詐欺師からのメールが届く

          「自分は大丈夫。」という油断は後で面倒くさいことになる可能性があるので十分に注意が必要ですね。 朝オフィスでメールを開くとMcAfeeから請求書が届いていて、680ドルが請求されていた。ここはシドニーなのでもちろん英文である。 身に覚えがない場合はここに連絡すればキャンセル対応する、といったことがシドニーのローカルの電話番号とともに書かれていたのでデスクの電話からかけてみる。 電話が繋がり、受話器の向こうの男がMcAfeeのxxxと名乗る。請求書が来たけど身に覚えがない

          McAfeeを装った詐欺師からのメールが届く

          余計なことをしない

          「余計なことをしない」 2017年に朱で書いたもので、その時もある事柄に対して余計な口を出してしまったことを後で反省をした。 それから7年。またも、またしても余計なことをしてしまったようで、結局自分の気分が恐ろしく悪くなってしまうのだ。途中興奮して上品とは言えない言葉が登場するのでそれが嫌な人はここで読むのをやめていただきたい。何だか本当に申し訳ない。 「魔はさすものだ」と昔々同じような目にあった誰かが言って、それにそうだそうだその通りだと納得する人がめちゃめちゃ沢山いて

          余計なことをしない

          作り手は日本製品への誇りをもって仕事をして欲しいものである

          日テレで放送が始まった『先生さようなら』っていうドラマの学校の中のワンシーン。文化展示スペースに生徒の絵画や書の作品が並んでいる…と思いきや、そうではなかったことに気が付く。漏れ出る違和感の独特の臭みがプンプン臭ってきたのである。 この書道の作品らしき”壁掛け”であるが、どうもパソコンで作って拡大プリントアウトしたものだろうと思われる。人間が画仙紙に毛筆を使って墨で書いて、滲みも擦れも一切なくこんな風に出来上がることはまず無い。正方形のなかに画一的に収まった形からしても毛筆

          作り手は日本製品への誇りをもって仕事をして欲しいものである

          神様はツンデレがひどい。

          今日はオーストラリアデー。 毎年この日はなかなか気温が高くて暑いイメージがある。 今日も曇ってはいるが蒸し暑い感じだ。 まあそれはいい。 うーん、よくもないかな。 さっき買ったMixue Ice Creamのストロベリーサンデーが、レシートをみたらいつもより多くチャージされていた。この間店ができたばかりでもう値上げしたのかとちょっと驚いてレシートを二度見すると、値上げではなく、ホリデー料金を10%取られていたのだった。週末や祝日に支払われる給料がウィークデーより割高なのは

          神様はツンデレがひどい。

          背中にも刺さるんですね

          書道のお稽古の時間。 墨を磨る音。磨墨された墨汁の香り。 とても素敵である。そうはお思いになりませんか? さて小学生の男子。 「気」の字の4画目のタテ線がうまくキューっと曲がらない。 分かりやすい説明で有名な俺は「マエケン(前田健太)のスライダーくらい曲げなきゃ」と的確なアドバイスをした。 「お父さん、マエケンってなに?」 彼は間髪置かずに横にいたお父さんに尋ねた。 分かりやすい説明で有名な俺の説明は今どきの小学生には届かなかった。おいおい、マエケンにはもっと

          背中にも刺さるんですね

          地球の滅亡?

          おはようございます。 今朝は小雨が降ってて涼しくていい感じ。 朝通勤(オフィスまで20分歩く)してたら突然頭にボサッと何かがふれた。それは風ではなく、量感のあるものだ。 「あ゛?」と思って頭に手をやり、目でその「何か」を探す。 鳥(クロガオミツスイっていうのか?)だ。 俺の頭にタッチしたそいつは、そのまま飛んでいってちょっと先の枝に止まってドヤ顔しているのである。くっくっっと頭を動かしながら、嘴の端をちょっと持ち上げて二ヤッとしている。 俺ともあろうものが鳥ごとき

          地球の滅亡?

          というわけでビール3本目。

          地元の市長主催のサマーセレブレーションイベントがチャツウッドのコンコース内のファンクションで年末に執り行われた。 毎年やっているのかはわからないが、メールで市長から招待状をいただいたので参加することにした。 受付で配られた俺の名札には、名前の下に地元のアーティスト、と肩書が書かれていた。地元のならず者とか、やっかい者と書かれてなくて良かった。 オーストラリアに単身で移り住んで、アーティストとして永住権を許可(当時もレアだったが、今でもレアだと思う)していただいて、チャツ

          というわけでビール3本目。

          福岡県の世界戦略。

          先日、昼間にシドニー市内のホテルに出向いてきた。 福岡県で選抜された15人の高校生男女による1週間のオーストラリア農業研修の研究発表会が開催されたためだ。 なんでお前がそんなところにいるんだ?と至極当然の疑問を持った方もおられようが、それは俺がシドニー福岡県人会の副会長だからである。 いやいやなんでお前がそんな大層な役をやっているんだという至極当然の疑問を持った方もおられようが、それは俺が説明してほしいほどである。 とにかく福岡県は県と県出身の在外日本人の絆を殊の外大事

          福岡県の世界戦略。

          「いいじゃん」といえるところとそうでないところがあることを何とか分かってほしいものである。

          歳をとったせいなのか、そもそもの性格なのか、気になるものを気になっていないぞと自分に言い聞かせてひたすら黙っているという行為を密やかに執り行うことが出来辛い。 どうしてこんなことになっちゃうんだろう。 シリーズ20を優に超える某有名刑事ドラマの過去のワンシーンであるわけだが、ポジションがある程度高い人物のデスクの後ろの壁に掛かっている扁額。書かれているのは「古轍(こてつ)」。辞書によれば、「前人の行なった通りの方法や様式。昔ながらのしかた。古の聖人の行なった行跡。」という

          「いいじゃん」といえるところとそうでないところがあることを何とか分かってほしいものである。

          屁の河童

          正月早々に『屁の河童』を毛筆書きするとは夢にも思わなかったが、まあ物事というのはいつも突然に起こるものである。 どうしてこんな言葉ができたかというと、もともと『木っ端の火(Koppa-no-hi)』という(木の削りくずはすぐ燃え尽きてしまうところから)あっけないことやたわいないことをたとえていう言葉があり、これが訛って『河童の屁(Kappa- no-he)』と変化し、それをひっくり返して『屁の河童』となったのだそうだ。(諸説あり) そもそも何故『木っ端の火』を訛らせたのか

          屁の河童

          亀よりのっそりお兄さん。

          アパートのシャワールームの中にある洗面台のリークの修理は12時半のブッキングだった。12時26分に「レーンコーブを今出た」とメッセージが入る。うちはリンドフィールド。20分くらいかな。やれやれ…。 でも20分の遅れなら早い方じゃないか、と思い直す。 俺がベランダで外を見ながら待っていたら、それらしき背の高いお兄さんがリュックを肩にかけ道具箱を持ってアパートの敷地内に入ってきたのだが、それがなんと亀よりのっそり歩いている。遅刻しているとか客が待っているとかこれっぽっちも考えて

          亀よりのっそりお兄さん。

          反田恭平氏のピアノリサイタル

          日曜日の晩に、反田恭平氏のピアノリサイタルに行ってきた。 会場は Sydney Conservatorium of music。 日本の皆さんは彼のことをよくご存じだろう。そう天才だ。 日本ならチケット即完売、満員御礼なのだろうが、残念なことにシドニーの会場は全部埋まっていたわけではない。それでも沢山のファンの人が来ていて、日本人だけじゃなく、オージーの姿も沢山あった。 俺は左側の一番端の7列目、一段高くなっている席だったから、手元がとてもよく見えた。 己の技術で勝負し

          反田恭平氏のピアノリサイタル