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反田恭平氏のピアノリサイタル

日曜日の晩に、反田恭平氏のピアノリサイタルに行ってきた。
会場は Sydney Conservatorium of music。
日本の皆さんは彼のことをよくご存じだろう。そう天才だ。

日本ならチケット即完売、満員御礼なのだろうが、残念なことにシドニーの会場は全部埋まっていたわけではない。それでも沢山のファンの人が来ていて、日本人だけじゃなく、オージーの姿も沢山あった。

俺は左側の一番端の7列目、一段高くなっている席だったから、手元がとてもよく見えた。

己の技術で勝負しているどの分野のプロ中のプロの人の動きもそうだと思うが、なんだかもう魔法である。天才は天才なんだが、もうこれは魔法使いでもあるだろう。指の動きが速すぎて抑えていない鍵盤の音まで鳴っていそうな(そんなことあるか!)勢いなのである。

何度もアンコールに応えていただいて、その度に拍手はするものの、それがお代わり欲しさの拍手にも感じられて気の毒な気がしてしまう。こちらの浅ましさの代償をどうして氏に払わせようとするのか。

ピアノの先生に伺ったところアンコールは4回というのが一般的ということで、そこまでは計算して体力も配分しているだろうけれども、2時間あれだけ神経も体力も使えばそりゃもうクタクタのはずである。早く帰ってシャワーを浴びてビール飲んで寝たいだろうに…

どうやらその後にVIPの方との交流会?もあったようで、スターは大変…。
それがスターの宿命なんだったらしょうがないのかもしれないけども、スターじゃない俺にはどうにも気の毒に思えてしまうのだった。

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