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ちょっとした小話風

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小話的な話をまとめます
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記事一覧

「覚悟しな」と口元が動いた、気がした。

やばい。 採られた。 指紋。 油断した。俺としたことが全然注意をしていなかった。まさかこ…

Ren Yano
3年前
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俺ものほほんとしていた。 甘かった。チョコレートパフェに蜂蜜かけて練乳を垂らした…

「この人みたいに生まれなくてよかった。」 日々の生活の中でそう思うことはあるだろうか。 …

Ren Yano
3年前
5

夏の暑い日だったが、紺色のスーツを着て、きちんとネクタイを締めた。

その日俺は仕事の面接に出掛けた。 夏の暑い日だったが、紺色のスーツを着て、きちんとネクタ…

Ren Yano
4年前
8

バットとか武器になるものがないかと思って辺りを探すのだけれど、バットがあったとこ…

ビルの廊下で大海亀くらいの大きさのゴキブリとはちあった。 距離は20mくらいあったかもしれな…

Ren Yano
4年前
6

月曜の朝、トイレ(個室)に入ったオレは、ズドッをいう擬音を纏ったヤツを発見。一言…

世の中には一際群を抜いて秀でた者がいる。 彼らは、強い者、と書いて「ツワモノ」と呼ばれる…

Ren Yano
4年前
7

そんな感傷的な思いを脳から消すために チャツウッドの街にでた。

ナイキのオーダーメイドのシューズをなくした。 ジムに置き忘れたのを誰かが持って行ってしま…

Ren Yano
4年前
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眩しくてよく見えはしなかったが、きっと太陽もニヤついていたに違いない。

 三つあるレジの一つが空きそうだったので、ぱっとそこに並んだ。そこは地元の産物の直売所で、旨そうなものが一通り揃っている。  レジの人(まあまあおばあさん)と俺の前の客のおばあさんは友達らしく、おばあさんが買った品物を丁寧に袋に詰めながら二人で世間話をしている。俺はとりわけ急いでもいないし、のんびりそれが終わるのを待っていた。    話が一息ついたのか、客のおばあさんが切り上げて金を支払おうと財布から一万円札を出した。すると「あらああた、お金はらったわよ」とレジのおばあさん

分かっていてやったんだったら議論の余地なく悪いのは俺という結論になる

熱くなる出来事があった。 銀行へ行った帰りにちょうど通りかかったので肉屋に寄った。お隣の…

Ren Yano
4年前
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金田一くんに頼むべきか、コナン君の方がいいのか、それとも浅見光彦に聞くのがいいの…

大して沢山物を持っているというわけでもないのに 最近靴下の片一方が行方不明になる事件が多…

Ren Yano
4年前
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彼の鳴らすブオーンという音に紛らせて「いいこともあると思うよ」とできるだけ優しく…

腹は立てないのがいいに決まっているが人間そうもいかない。 そもそも人と関わるから腹が立つ…

Ren Yano
4年前
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デート

今日の私は確実にキマっている。はっきり言って、今この店にいる女性客の中では私が最高に美し…

Ren Yano
4年前
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ネタがのっていない酢飯

あくまでも個人的な見解としての恐らく、ではあるが、 例えば握り寿司を1人前注文したとして…

Ren Yano
4年前
8

先祖が分かった話

ジムのボディコンバットからの帰り道。 その道沿いにあるコリアンの食品雑貨店。 大したものが…

Ren Yano
4年前
4

タイムスリップ

タイムスリップした。 午後いちの生徒さんが帰った後、集中して作品を書いた。 今日はもう誰も来ないので気にせずに書ける。 作品を書くにはやっぱり「気になるものがない」という状況は重要である。 「陽光温熱歳月静好」 タッチにあう紙もようやく見つけた。墨もたっぷりある。 ここからは一心不乱である。 どれくらい書いたろう。 ふと壁の時計を見ると6時を回ってる。 夏時間だから午後6時なんかまだ陽が高い。 6時半からボディコンバット。 硯にカバーを置いて、運動着に着替える。 そし