自由保育の子が10歳以降にグンと伸びる理由
はじめに
noteをフラフラ読みしていて、こんな記事に出会いました。
「Tomoパパさんの保育園を選択した、共働き世代の親として思うこと。」と言う記事。
この記事のみ読んでいるので前後関係は分からないまま発言しますが、支援学級が必要な子に「親がもっとこうしてなかったから〜」と言う人がまだいるのかと最初に衝撃を受けました。びっくり。要するに親のせいにするという言動。
これは言われた方はしんどいですね。
本筋の内容よりこっちが衝撃的すぎて若干本筋が霞みました。
人間の障がいなど「何かが足りない」が先行する社会ではなく、それぞれが得意な事を活かせるインクルーシブな社会に早くなっていくことを願っています。
で、その後の内容です。
通ってらっしゃる保育園が基本的に自由保育で集団行動があまりない、と。
その代わり自分たちでチームワークを作ったり問題を解決する能力が高くなる。
小学校の最初は集団生活に慣れるまで時間がかかるけれども、高学年になるとグンと伸びる。
これに共感して今回この記事を書きました。
自由保育を経験した子どもが10歳以降位からグンと伸びる話をしたいと思います。
幼児教育には色んな形態がありますが、今回は「自由保育」「一斉保育」の2つを比較します。
自由保育とは何か?
子どもの主体性を尊重し、自由度の高い環境づくりが必要とされている。
子どもの育ちや内面を理解し、個々の興味関心・やりたいことが実現できるように環境を整えていく。
*メリット・・・非認知能力が育ちやすい(自主性・想像力・他。。。)、子どもの興味関心に気付きやすい。
*デメリット・・・放任保育になりやすい、遊びや行動に偏りが生まれる恐れがある。
一斉保育とは何か?
保育士が定めた指導案に沿って、子どもたちが一斉に取り組む方法。お絵描きや音楽、読み書き、工作など。
*メリット・・・カリキュラムに沿って、目標にしている能力を身につけられる。集団で行動するため、協調性や忍耐が身に付く。見通しが立ちやすい。
*デメリット・・・自主性が育ちにくい。豊かな発想は育ちにくい。
現在保育園・幼稚園の保育・教育法は、大まかに分けるとこの2つに分類されるか、もしくはその中間か、といった感じだと思います。
あとはモンテッソーリなど特殊な海外から入ってきた教育方法か。
時代が自由保育の方向へ
どちらの保育・教育法でも、メリットデメリットはありますが、これからの時代に対応するには非認知能力が必要で、自由保育の方に重きが置かれつつあります。
昔は一斉保育が多かったので、自由保育を実現するには保育者も考え方を変えなければなりません。そう簡単に実現が難しいとなっているのが現場の声です。
例えば、給食で、今までは「全部残さず食べなさい」と一律不公平が出ないようにやってきた指導内容が、これからは「食べられる分だけ食べる」となって幼児が自分でコントロールできるようになりました。
自分で食育の話を聞き学び、自分が食べたいものをどれだけ食べたいか選ぶ、その選択に責任を持つ、という目的です。
「じゃぁ好き嫌いは治らないではないか」とか「食べる量が少ないと成長に繋がらない」など保護者も保育者も疑問が残ります。
「子どもは未発達な存在で、大人が指導し導くべき」(一斉保育)
という価値観もあり、
「子どもも一人の人間として尊重し、発言・行動は大切にする」(自由保育)
という価値観もあります。
どちらが良い悪いではないですが、今時代が変わっている時なので現場も親御さんも非常に混乱しています。
自由保育と一斉保育を行った結果
そんな中、結局その教育を行った結果はどうなのか?という部分がみんなが知りたいところですよね。
一斉保育はお絵描きや音楽や読み書きなど目に見えて分かりやすい能力が身に付くので、どんな大人にも理解されやすいです。
芸術・運動・勉強・礼儀作法等、やればやるだけ身に付く年齢でもあるので、とにかく無我夢中で行いたくさん身につけることができ、小学校との連携もスムーズです。
しかし、小学校高学年になり勉強にも応用が出てきて、それ以降思春期に差し掛かった時に、今まで「やらされていた」事に疑問を持ったり嫌になったりと何らかの反発も出やすいです。「もうこんなことやりたくない!」と自由を求める子も少なくはありません。もしくは自主性がなくなり自分で動けと言われても動けず、指示待ち人間になる場合もあります。
とはいえ培った忍耐と指示通りにやる能力は抜群なので、そういった職場へ就職すれば輝けることでしょう。
今までの終身雇用で上から言われたことを黙々とやる社会には向いていると言われています。
一方自由保育では、小学校入学で一度躓きやすいと言われています。今まで自由に選んできたのに、小学校で自由がなくなるのですから当然と言えば当然です。小学校も自由教育になっているところもあるとは思いますが、まだ少ないです。
言われるままにやりなさいという生活に慣れるのにしばらくかかります。
しかし、小学校高学年や思春期になり自由に何かできる機会が増えたり、リーダーシップが必要な時になってくると、途端にメキメキと伸び始めます。
遅れていた学力なども、そこでやっと追いつくと言われています。
非認知能力も高められるので、困難に当たった時でも乗り越えていきやすい。
変化が多い社会で、自分で考えて行動しなければならない現場では力を発揮するでしょう。
今抱えている世界の問題を解決するためには、タフな精神や柔軟な発想やどんな人とも関係を作れるコミュニケーション能力が必要とされています。
ここまで、自由保育と一斉保育などの今の保育・幼児教育現場の現状と、その保育・教育を行った結果をお伝えしました。
両方メリットデメリットがあるにも関わらず、なぜ今は自由保育が支持されてきているのか。時代の変化もありますが、最近になって出てきた大きな問題を解決することにも一役買っているように思えます。
ではここからは「自由保育の本当のメリット」を有料記事で書いていきたいと思います。
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