自閉症の人のリアリティ番組が、恋愛の教科書だった

ネットフリックスの「ラブ・オン・スペクトラム ～自閉症だけど恋したい!～」が割と本気で今世紀トップレベルで最高でした。

これは海外でありがちな、恋愛系リアリティー番組（お見合い番組）なのですが、登場人物が全員自閉症スペクトラムの若者（19〜29歳）です。お互いマッチされてデートに行くのですが、それが可愛くて純粋で、とにかく素晴らしい…

てなわけで、この番組から学んだ恋愛における教訓１６選をまとめたいと思います。

教訓１：性格がいいやつは、何があろうとモテる

この番組は全員めちゃくちゃ魅力的なのですが、圧倒的人気を誇っているのがマイケルです。

マイケルの人気は異常で、ネットでは「うちの旦那とマイケルを交換してくれ」「マイケルが独り身だったら俺は自殺する」「マイケルを天然記念物として守ってほしい」と言われるぐらいに大人気です。なんなら人気すぎてYouTubeで特番が作られたり、有名なポッドキャストに取り上げられたりしています。

マイケルは最高で、「奥さんは僕のクイーンになるので、結婚指輪は王冠の形で作る」というぐらいにめちゃくちゃ相手想い。

ちなみにマイケル（25歳）の名言は、「最近の若者は、性行為にしか興味がない」「最近の女の子は、ボディーガードか、貢いでくれるパパしか求めていない」です。

教訓２：相手に興味を持って、話すのは50/50の割合で

番組にはジョディーという亀仙人的な先生が出てくるのですが、この先生の言うことが的確すぎます。

基本的にみんなに教えているのは、

- 相手に興味を持って、質問すること
- 話す・聞くの割合は50・50で
- お互いの共通点を探すこと
- 相手の話をちゃんと聞くこと

など、基礎中の基礎なのですが、「割と出来てない人、多くね？」と聞いていて思いました。

あと面白かったのが、「相手はどんな人間であって欲しい？」と聞くところです。それにみんな意外とちゃんと答えられてるのがすごいなと思いました。

教訓３：初回から頑張りすぎるとつまずく

マイケルがとある女の子（私も視聴者もあまり好きではない）をデートに誘い、めちゃくちゃいい感じのレストランに連れて行くのですが、「フォーマルすぎて無理」と相手の女の子に逃げられるシーンがあります。マイケル、頑張ったのに…。

教訓４：笑顔でゆっくり話す、相手を褒める

この番組で私が惚れそうになった人がいるとすれば、圧倒的にマークです。

「なんでかな〜」と思っていたのですが、常に笑顔で、めちゃくちゃゆっくり話しているからだと気付きました。笑顔も会話のスピードも、マークのデフォルトなんですけどね。

あとすごく自然に「そのネックレス素敵だね、似合ってるよ」「今日本当に楽しかった、こんなに楽しい夜は久々だよ」とか、私だったら恥ずかしくて穴に隠れたくなるようなことをサラッと言います。かっこいい…

最終的にはお勘定のときに割り勘にして微妙な空気になり、大失敗するのですが、お会計以外は最高でした。

教訓５：自慢げに色々アピールすると、引かれる

マークは恐竜が大好きなのですが、それを相手（マディー）にアピールしようと、2回目のデートで博物館に連れて行きます。そこで恐竜の知識をさらけ出しまくるのですが、マディーはドン引きして、「もう会いたくない」と言われてしまいます。

ちなみにこの時のマディーのドン引き顔が最高で、ネット素材としてGifになっています。

教訓６：良い子は、やっぱり何があってもモテる

この番組で一番人気の女の子は、クロエです。クロエはバイセクシャルで、自閉症に加えて、耳が聞こえません。写真でも補聴器が見えますよね。

この番組で一番愛されているのは圧倒的にマイケルですが、二番目はクロエと彼女のデートです。ひまわり畑に行って、二人でブーケを作るという、「どこの映画のワンシーンですか？」と聞きたくなってしまうシチュエーション。

「クロエはこの世界にはピュアすぎる」と言われていますが、本当その通りです。ちなみに私はクロエが一番好きです。

教訓７：性格悪いやつは、何があろうとアウト

クロエの親友は、ダウン症を患っています。その子が「後ろのグラサン＋白Tの男（画像参照）がかっこいい」と言い出して、二人でふざけて話しかけにいくのですが、グラサン男はガン無視します。

偽善者ぶりたくないので正直に言いますが、私も同じ状況だったら無視してしまうと思います。ダウン症の男性と自閉症の男性が近づいてきて話しかけてきたら、笑顔で答えられる自信はありません。

しかし視聴者のほぼ8割ぐらいは多分この瞬間、グラサン男を殺したくなったと思います。だって二人が勇気を出して、笑顔で話しかけて来てるのに…。

教訓８：恋愛はみんな不安

私の大好きなクロエですが、ひまわりデートの最後、相手に「よければまた会いましょう」と誘われます。

その瞬間、半分涙目で「よかった、私のこと気に入ってくれてるのか、すごく不安だったの」と相手に伝えています。

「マジで恋愛ってこれだわ」と思いました。みんな不安なのは一緒ですね。

教訓９：見た目やタイプは、意外と重要ではない

マディーは最初「背が高くて、腹筋が割れてて、金持ちな人がタイプ」と言っていました。まるで私が言いそうなことですね。

しかし最終的には背が小さくて太っている男性とデートに行きます。逆に見た目だけでナンパした男は、マディーから振っていました。

「最初言ってたタイプ、どこに行った？」と思いましたが、確かにどれだけカッコ良くても、話してて楽しくなければ意味ないですよね。

教訓１０：相手に嫌われないようにして、嘘をつかないこと

マディーは両親とデートの練習中に、「『将来子供は欲しい？』って聞かれたら、なんて答える？」と聞かれると、「子供は要らない」と即答して、両親に怒られます。

「そんなこと言ったら嫌われちゃうわよ！『今は考えられないけど、タイミングが合えば』とかの方がいいわよ！」と諭され、もう一度質問されるのですが、「子供なんて金と時間の無駄だから、要らない」と即答。「だって嘘ついて、変に期待されても困るし」というド正論で返してきます。さすがマディー。

相手に嫌われないために嘘をついてもいいことないですよね。ちなみに子供が欲しくないからという理由で、マディーを嫌いになった人はいませんでしたよ！

教訓１１：理想を追いかけまくるのは、ダメ

ケルビンはアニメと漫画が大好きなのですが、ゲーマーの女の子とデートに行きます。デート中、ケルビンが突然カメラマンの元に駆けつけて「この子はアニメよりもゲームの方が好きだから無理」と言い出します。すかさず彼女も「ゲームがあまり強くないから無理」と言い始めます。

見ていた私は「いや、そこじゃねーだろ」と思ったのですが、よく考えると似たように色々な条件で人を見ていることって、意外とあるなと思いました。多分他の人からしたら「いや、そこじゃねーだろ」ときっと思うような点で人を見てしまったり。

教訓１２：振られても、あなたを傷つけたいわけではない

アンドリューは、メールで当日ドタキャンされるのですが、断られ方が「色々と忙しくて会えない」でした。ありがちですね。メールでドタキャンってなかなかにひどい。

そのメールに対してジョディー（亀仙人）が、「これはあなたのことを嫌いなわけじゃないのよ。友達としてはすごく良いけれど、恋人としてのときめきを感じなかったの。あなたを傷つけたくないから、こういう言い方をしているのよ」と言っていて、「さすがジョディー…」と思いました。

教訓１３：ゲップしてもおならしても笑ってくれる人がいい

オリビアは、やったらめったらおならとゲップが出ます。10秒に1回ぐらいのペースで出ます。どうやってそれだけのガスを身体にため込んでいるのでしょうか。

でも相手の男性がすごく紳士で、それでも笑ってくれるんですよね。なんていい人なの…私もそんな人がいい…。

教訓１４：女性からナンパしてもいい

「真実の愛があるとすれば、ジミーとシャーネイ」と言われるぐらい、この二人はマジで最高です。めちゃくちゃ良いカップル。

きっかけはシャーネイが職業相談所でジミーをナンパしたとのことでした。理由は、「見た目がかっこいいから」。それで結婚するのだから、本当にすごい。

教訓１５：何度失敗しても、諦めないこと

全員に共通して言えることは、何度失敗しても諦めないことです。何度も振られたり、ドタキャンされたり、全然楽しくないデートを過ごしても、何度も何度も諦めず、出会いを求め続けます。

マイケルも出会い系アプリで頑張っているそうなので、私も頑張らなきゃなぁ…と思いました。めんどくさいので頑張らないけど。

教訓１６：良い子は、マジで何があっても最高（n回目）

ローレンは、自閉症のみならず「てんかん」も持っているので、歩くことが出来ません。しかしおそらくこの番組の女子の中では、クロエの次ぐらいにいい子だと思います。

歩くことがどれだけ難しくても、ローレンは本当に性格が天使なので、私はめちゃくちゃ大好きです。視聴者のみなさんも大好きだと思います。たとえ自閉症でも、それに加えて歩けなかったとしても、性格がものすごく良ければ、やっぱり好きになってしまうものです。

「もし皆同じだったら、この世ってつまらなくない？」

この番組で一番感動したシーンは、マディーが「もし皆同じだったら、この世って結構つまらなくない？」と言ってたシーンです。

みんな色々と個性だとか障害だとか病気だとかありますが、たしかにみんな同じだったらつまらないですよね！ちなみに私はこのマディーの言葉を聞いて泣きました。

疲れたのでこのくらいで。また〜👋