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子どもの詩

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自分の子どもに育てられている大きな子どもの詩です。 子どもの掛けがえのない今を残しておきたいから作ります。いつかのあなたに届くといいな。
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#子供

♯子ども いま何が見えるの?

♯子ども いま何が見えるの?

ある日のあなたが忘れられない

真っ青な空の中を
ヘリコプターが泳いでいる

それを見つけたあなたは
ただヘリコプターだけを見て
全速力で追いかけた

私はあなたが誰かにぶつかったり
転んだりしないか心配だったんだけど
そんな心配は必要なかった

あなたは誰かにぶつかることも
転ぶこともなく
ただ前へ前へと進んでいった

迷うこともなく突き進んでいったあなたには
いま何が見えるの?

さっきいた場

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♯子ども どっちかだけじゃ

♯子ども どっちかだけじゃ

あなたは今日も口ずさむ
お手てを振りかざして
身体も揺らして
あなたの口から漏れる歌は
あなたみたいに飛び跳ねている

あなたが走り出した
それはパパが帰ってきた合図
誰よりも早く
あなたはパパのところに飛んで行く
勢い余って危ない時は
よくパパに怒られるけど
どんなに怒られたって
あなたは変わらない
いつもやっぱりパパが好き

パパにべったりなあなた
あなたにべったりなパパ
どっちも同じだけど

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♯子ども 見えると見えないの境い目

♯子ども 見えると見えないの境い目

さっきまでのカンカン照りの
ぎっらぎらの太陽が
積乱雲に飲み込まれた
雨が降って降って降って
雷の音もして
それでもまだまだ雨は降り続けて
どこもかしこも水浸し

そんな日のあなたと一緒の帰り道
その時にはもうすっかり空が明るんでいた
雨の痕跡だけが風景にうまく馴染んでいない
あなたは水溜りを踏もうかどうか迷ってやめた

あなたと一緒に見た虹は
見えると見えないの境い目
私はそれを指差したんだけど

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♯子ども 歯形のストロー

♯子ども 歯形のストロー

あなたが使ったストローは
全部先が潰れている
口の部分に歯形がついたストローは
あなたの印

あなたはいつも私と同じものを好む
本当は違うものが欲しかったかもしれないけど
欲しがるのはいつも私と一緒

そんなあなたのジュースは
私のジュースと同じ色をしている
それでもあなたが飲むのは
私のジュース

私と同じ口調で話すあなた
いつまでも私のそばにいてくれればいいのに
今日もそんなことを私は願ってい

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♯子ども パパノ

♯子ども パパノ

ぬいぐるみを集めて集めて
お布団をもってきて被せてあげる

でも次の瞬間あなたはもう電車を眺めていた
その隙にパパがお布団を片付けたら
すぐに気づいてあなたは布団をまた持ってきた

それは薄手の羽布団
パパは夏は寒がりで
冬は私よりは寒がらない
だから一年中同じ布団
あなたはそれをパパノと呼び
包まったり隠れたり運んだりする

パパノは私とあなたのタオルケットとも
私とあなたの厚めの布団とも
仲良

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♯子ども 私たちが家族だから

♯子ども 私たちが家族だから

今日もあっという間に過ぎてった
あなたはオムツ1枚で
絵本を見開き
電車の名前を読み上げている

また風邪を引いてしまうよ
やんちゃなあなたがもっとやんちゃになるのはパパがいるせいだよね
どんなにおちゃらけて、あなたに振り回されても
パパはちっとも嫌そうじゃない

あなたは時々お腹をポンポン叩いて
パパを誘っている
作戦通りパパはすぐに来て
あなたはパパに電車の名前を聞いた

そんなにあなたが電車

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♯子ども なんだかいつも心残り

♯子ども なんだかいつも心残り

今日あなたと過ごした時間も
あっという間に過ぎ去ってしまった
それはいつも通りなんだけど
なんだかいつも心残り

何かを忘れた気がして
その何かがどうしても思い出せない感じ
忘れたことに気づいたって
思い出せなきゃ意味がない

あなたとの時間が今日も終わってしまった
そんなこといちいち考える方がどうかしている
でもいつもそう
だったら考えなきゃいい
でもそれができない

さっきまで泣き喚いたり

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♯子ども 楽しいを追いかけて

♯子ども 楽しいを追いかけて

確か今日の朝掃除機をかけたはずだよね?
まるで嘘のよう
あなたはただ楽しくて
その楽しい先を追いかけていただけだけど
もう足場がないね

できればその使っていないものを片付けてほしいところなんだけど
あなたにはきっと届かない
いま私がいる場所より
もっと楽しいところにいるんだから

お腹痛いね
電車のおもちゃを労るあなたの気持ちはきっと伝わってるよ
楽しいを追いかけて
今日はどこまで行くの?

♯子ども 飲みかけのジュース

♯子ども 飲みかけのジュース

パパとあなたが遊んでいるのを
少し離れた場所から眺める
さっきあなたに飲まれてしまったジュースを飲みながら
あなたに見つかったら怒られると思う
本当は私のジュースだったのに
罪悪感を感じているのはなぜ?

あっという間に過ぎ去ってしまう
静かな時間はあとどれくらい続くのだろうか
いつまで続くか分からない時間に
いつも予定なんてない

パパのジュースを飲んだ
やっぱりこっちもいけるな
それに罪悪感が

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♯子ども 夏の音

♯子ども 夏の音

ぎゅうぎゅう詰めの蝉の鳴き声
蚊にされるがままに刺されて
虫除けを忘れたのを後悔する
無駄に膨らんだ鞄には
必要なものが何も入っていない

思っていた以上に
時間が早く過ぎていく
いくら時間を追いかけたって
一日に過ぎる時間は同じ

降らないはずだった雨に打たれて
それでもめげずに水遊び

あなたに誘われても
水に濡れるのが嫌だって断った自分に
いつか後悔するだろうか

それは虫除けを忘れた後悔よ

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♯子ども 戯れる

♯子ども 戯れる

あなたと戯れる4体のぬいぐるみたち
パンダに自分の名前をつけて
もう一つのパンダの名前はパパ
カアサンと名付けたのはネコ
ヒトと名付けられたのはピカチュウ

寒くないように
タオルケットを被せて
足寒いねーって
気持ちも被せてあげた

4体のぬいぐるみと一緒にタオルケットに包まった
私はどのぬいぐるみより可愛いあなたを探していた
タオルケットから
あなたはひょっこり顔を出して
いつもと同じハニカミ

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♯子ども 飴玉

♯子ども 飴玉

知らないお姉さんの後を
置いてかれないように
追いかけて
お姉さんは振り向いて
あなたを待ってくれていた

一緒にボールを投げ合って
飛んでいったボールを取ってきて貰って
顔に水が掛かったら
当たり前のように心配して貰っていた

すっかり打ち解けているあなたが
あなたらしくて
私じゃなきゃいけないあなたが
あなたじゃないような気がした

お姉さんから飴玉を貰ってきたあなたは
いつまでもその飴玉を離

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♯子ども 電車の置き去り

♯子ども 電車の置き去り

あなたより
小さいあの子が
あなたが遊ぶ電車を眺めていた

勇気を出してパパと一緒に
こっちに来てくれたんだけど
すぐに泣き出してしまったあの子

あなたはあの子が行ってしまってから
しばらくして
持っていた電車を
あなたから少し離れた場所に置いた
さっきまであの子がいた場所から
ほんの少し離れた場所
あの子は気づいてくれるだろうか

もうあの子の泣き声は遠いところ
電車はまだあなたが置いた場所の

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♯子ども 寝起きのあなたと私

♯子ども 寝起きのあなたと私

静かな朝の
夏なのに寒い空間で
私は薄いカーディガンを羽織って
ミルクコーヒーを飲む

気まぐれにやってくる
贅沢な朝の時間
ぜんぜん準備していないから
いつも慌ててる
何をしようか迷っている時間はない

あなたが起きた
目を擦りながらまだ眠たそう
私の朝の時間
いつまた会えるかわからないその時間を
懐かしく思った

一重になってる目は
昨日の夜泣いちゃったからだよね
怖い夢見ちゃったの?
しばら

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