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「書きたい物語」と「やりたいイベント」の話

ーー運命論に近いものがありますが、僕はそういう儀式とか時期とかそういったものに頼りがちで、背中を押されることが多いんですよね。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「『書きたい物語』と『やりたいイベント』の話」というテーマで話していこうと思います。


📚ここしかないというタイミング

次から次にやりたいことが出てきてしまうので、手に負えなくなって自棄になってしまうことがある僕なんですが、それでも次に何をやるか、やるべきかを決めるのはタイミングだなと思っているんです。

書きたい物語にしても、やりたいイベントにしても、そのときにそれを書く、やる必要があるのかにきちんと答えられなければ、熱量高く向き合える気がしません。

たとえば、僕の初書籍の話。



去年、僕は小説『Message』を出版しました。初めて本にした、僕の物語です。何の話かっていうと、成人式の話です。成人の日の夜に亡くなった青年が遺した「110」というダイイングメッセージの謎を解き明かしていくヒューマンミステリーです。

そもそも成人式の話を書きたいと思ったのは、僕が20歳だったから。20年生きてきたあのタイミングで自分の人生を見つめ直し、20歳になったあのときだから伝えられることを作品のなかに閉じこめました。

20歳の僕だから、20歳の物語を書きたいと強く思ったし、それを本にしたいと思ったし、20歳のうちに出版したいと切望したんです。その全てを叶えることができたのは、やっぱりタイミングがどんぴしゃだったからなのかなと。

そんなこんなで今はっきりと言えること。「これを書きたい」「これをやりたい」と胸を張って言えることをつらつら語っていこうと思います。


📚『はちとご』を書きたい

最近僕がめちゃくちゃ関わっているのが、大学近くにある住み開きシェアハウス「はちとご」です。

住み開きとは、家屋の一部を地域に開放すること。はちとごでは、「はなれ」という空間をコミュニティスペースとして開放しているんです。そこでは大学生がレポートを書きにきたり、子どもが絵本を読みにきたり、大人たちが語り合いにきたりしています。

時々イベントが開催されるんですが、そのときはよく人が集まります。読書会、ウイスキー会、からあげ会、対話の夜会……内容は様々です。そこでの他の人との交流が、大きな学びと実りを与えてくれるんですよね。楽しいだけじゃなくて、ためになる時間にも出会えるので足繁く通っています。

さて、そんなはちとごに入り浸っている僕が先日何を思ったかというと、「はちとごを舞台にした物語を書きたい」ということ。

はちとごに関わる人たちの物語を描くことで、はちとごの場所としての魅力を描きたいと思ったのです。

そんなこんなで最近めちゃくちゃはちとご界隈の人たちにインタビューしているんです。まあ、これが面白いんだ。やっぱり今、追い風が吹いていると思います。やりたい、やるしかないという思いが募りまくっているのです。

さらに、はちとごが今度お引越しするんです。今の物件から別の物件に移るんですよね。このタイミングしかないじゃないですか。

ある種、運命論に近いものがありますが、僕はそういう儀式とか時期とかそういったものに頼りがちで、背中を押されることが多いんですよね。次に話す「やりたいイベント」もそうです。



📚『BOOK TALK LIVE “桃太郎”』をやりたい

少し前に、「BOOK TALK LIVE “Message”」というイベントを開催しました。先ほど紹介した僕の初書籍『Message』を届ける作業の一環として、トークイベントを開催したんです。小説『Message』にまつわるエピソードを1時間物語りました。

参加者の方々にはとっても満足していただけて、なかには涙するほど感動していただたい方もいらっしゃいました。



本について語るトークライブ。

このコンセプトが個人的にははまっていて、テーマを変えながら、いろんな話をしていけたらなと思うんです。で、次にどんなテーマをもとに話そうかなとぼんやり考えていたんですが、ここはやっぱり「桃太郎」だなと(笑)

というのも、僕の大学の卒業論文のテーマが「桃太郎」なんですよ。

もう少し正確にいうと、芥川龍之介の『桃太郎』を中心に研究していくんです。もちろん世には「
桃太郎」の物語が腐るほどありますから、これまで桃太郎の物語がどう変化してきたのかを探っていくこともします。

昔の桃太郎は桃から生まれなかったこと、

日本初の長編アニメ映画は桃太郎であること、

桃太郎がどうして教科書から消えたのか、

現代の桃太郎は......?

などなど、掘り下げたらいくらでも魅力的な話題が出てくるんですよね。

で、なんなら以前に僕は『桃太郎』という作品を書いているんですよね。以前にもがっつり桃太郎について研究していたんで、そのとき成果として自分なりの桃太郎を書いてみようと思ったのです。前回の「BOOK TALK LIVE "Message"」で参加した記念、お土産として本が買われることは実験済みなので、その時期に『桃太郎』を出版して物販するのはなかなか良い打ち手だと思います。

さらに僕の背中を後押しする要素があります。

毎年2月の半ばに卒論発表会というイベントがあるんです。各ゼミから選ばれた大学4年生たちが、それぞれの研究した卒論の概要を20分程度で発表するというものなんですが、そこで発表の最後にさらっとイベントの告知をすれば興味を持ってくれた同輩、後輩たちの参加を一定数見込めるんですよね。こんなにも大々的に多くの人に告知できることはなかなかないので、この機会を使わない手はありません。

さらに、追い風が吹いています。というのも、今年から4年生全員が発表することになったんです。

今までは各ゼミから1人ずつだったんで、卒論発表会に出ようと思ったら、前提としてゼミのなかで選ばれなきゃいけないんです。しかし、今年からは必ず全員発表することになりました。

大多数の学生は「えー!」という悲鳴を上げたんですが、僕からしたらこんなにもおいしい話はありません。選ばれる必要がなくなったからです。

こんなにも好機が重なっているので、やらないわけにはいきません。というより、後にも先にもこのタイミングほど運命的で魅力的な瞬間はありません。

ということで、2024年3月3日(日)に「BOOK TALK LIVE "桃太郎"」を開催しようと思います。桃の節句に桃太郎の話を物語りにいきます。場所も、演出も、配信するかどうかも何も決まっていませんが、やります。

面白い未来になりそうです。最後まで読んでくださりありがとうございました。

20230806 横山黎


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