わたしたちの旅を、私小説として記録しています。オリジナルの記事は、Raymmaサイト(https://www.raymma-0.com/blog)にて連載しております。noteで…
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「18年、交差する時空」喜悦旅游#22 - 旅の合間に。
私の街で桜が開花した朝、盛田さんからメールが届いた。
「丸18年分を1週間で片付けたよ」
盛田さんは、北鎌倉で営んでいた美容室「盛田」を閉めた。絶え間なく盛業であり、予約の取れない繁盛店だった。繁盛店の後にお店が入ると、とても縁起がいいと聞く。同店の跡地に開業される方も決まっているというが、幸先の良いスタートを切ることができるだろう。
しかし、普通こんなことが起こり得るだろうか。全て
「旅の途中、ふと立ち止まる」喜悦旅游#21 宮古島
宮古島の海は、なんとも形容しがたい青だ。
この青が呼んだのか、わたしたちは半年の間に3回も、ここに来てしまった。
いつでも宮古島の旅は、突然決まる。それでいて必然としか言いようのないできごとが毎回あり、その後のわたしたちの展開は、大きく変わっていく。
「運命を切り替えるような磁場が、この島にはあるのかも知れないな」
来間島の険しい石段を見下ろして、わたしは、ひとりつぶやいた。