Raymma|旅とアート

盛田諭史×伊地知奈々子のユニット。旅日記やそれぞれの活動(アート、食文化etc)につい…

Raymma|旅とアート

盛田諭史×伊地知奈々子のユニット。旅日記やそれぞれの活動(アート、食文化etc)について書いてます!拠点は神戸。【旅で出会った"あたらしい光"をお届けする】がコンセプトです。

マガジン

  • 喜悦旅游〜旅の私小説

    • 25本

    食あり、不思議あり、色々ありの珍道中1年。Raymma公式サイト上で連載されていた旅の私小説「喜悦旅游」が、noteに場所を移して再開します。大幅加筆バージョンを、2024年9月9日から、1ヶ月連続毎日更新!(平日7:00)

  • Raymma Weekly ZINE

    旅するユニット、Raymmaが出会った“あたらしい光“をお届けするマガジン。

  • gallivant

    gallivant |いつか行きたいところにつながる旅マガジン あなたと「いつか行きたいところ」をつなげる発信ができたら幸いです。|巨石、巨木、自然風景が好きな方|静かな旅、ひとり旅好きの方に|旅で出会った"あたらしい光"を お届けするユニット「Raymma」がお届けします。

  • 盛田諭史|インタビューとメディア

    盛田諭史の活動報告です。インタビュー、メディア、展示情報などはこちらからどうぞ。

ストア

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    盛田諭史1st Album 「AnA」

    盛田諭史1st Album 「AnA」 ¥3,300 瞬間のインスピレーションが滴り落ちる、珠玉のピアノ即興演奏。 デザイン・アートワーク全て本人の手による、アーティスト盛田諭史、デビュー作となるCD。 =========================== タイトル:AnA アーティスト:盛田諭史 発売日:2023年10月29日 曲目:1. miru 2.akeru 3.hairu 4.najimu 5.susumu 6.tomaru 7.yasumu 8.ochiru 9.waku 10.umareru 商品コード: YMMA-0426 送料について 価格は送料・事務手数料込みです。 国内発送:日本郵便のスマートレターにて発送します。2枚以上のご注文の場合はレターパックでお届けします。
    3,300円
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    盛田諭史1st Album 「AnA」

    盛田諭史1st Album 「AnA」 ¥3,300 瞬間のインスピレーションが滴り落ちる、珠玉のピアノ即興演奏。 デザイン・アートワーク全て本人の手による、アーティスト盛田諭史、デビュー作となるCD。 =========================== タイトル:AnA アーティスト:盛田諭史 発売日:2023年10月29日 曲目:1. miru 2.akeru 3.hairu 4.najimu 5.susumu 6.tomaru 7.yasumu 8.ochiru 9.waku 10.umareru 商品コード: YMMA-0426 送料について 価格は送料・事務手数料込みです。 国内発送:日本郵便のスマートレターにて発送します。2枚以上のご注文の場合はレターパックでお届けします。
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最近の記事

St.Henriのアイスラテ【モントリオール】旅の私小説「喜悦旅游」#26

 市場に背を向け、とりあえずサン・ヘンリー方面に向けて歩き出す。  しばし歩くと、グリーンスポットが見えてきた。  昔ながらのダイナーで、ターキーサンドにグレービーソースがたっぷりかかったものが名物。グリーンピースが2、3個上に乗っていたっけ。  そうそう、ここ、ここ。ショーの後、近所のジャズメンや踊り子と、夜遅くにちょっとジャンクなものを食べたりしていた。そういうのに丁度いい店だった。  グリーンスポットは昔のままだったが、周囲の店はオシャレな雰囲気だった。  街

    • 地ビールとピザ【モントリオール】旅の私小説「喜悦旅游」#25

       2024年4月23日、カナダ到着翌日。  時差ボケもなく、快適な目覚めで調子が良い。滞在している場所の近所を散歩しようということになり、盛田さんと旧港(オールド・ポート)方面に向かう。  まず向かったのは、ノートルダム大聖堂。外側は修理中だったが、見学する分には問題無かった。  続いて石畳の街並みをブラブラする。  天気は快晴、少し肌寒いものの、散歩にはちょうど良い。  ここはモントリオールの始まりの地で、フランスからの入植民がたどり着いた港である。  フランス

      • 夜風とスモークミート【モントリオール】旅の私小説「喜悦旅游」#24

         カナダの春は、4月に入ってもまだまだ寒い。  数日前は吹雪だったせいなのか、はたまた人通りがまばらだからなのか。夜の坂道は、なんとも寂しい風情。  数時間前空港に着いた時、迎えに来てくれた友人たちが「コロナ前後で街の様子は大きく変わったよ」と言っていたが、確かに想像よりもはるかに静かだ。  滞在先で少し休憩し、小腹が空いたので散歩がてら夕食に出ようとしているが、かれこれ小一時間、めぼしい店が見つからない。  このままではカナダ到着初日の夕食が、なんとも侘しいものにな

        • 不思議な旅団|旅の私小説「喜悦旅游」#20

           2024年3月某日。わたしは確定申告の作業をしていた。  これが最後の個人確定申告かと思うと、何か感慨深いものがあった。24年間一貫して行なってきた個人事業が、ひとつの区切りを迎えている。  もちろん、何事も「最後」というものは厳密にはなく、終わっていたこと、途絶えていた道が急につながることもある。実際に、引退し、旅芸人としての役割を終えたはずのわたしが、来たる4月には旅回りの拠点としていたモントリオールの舞台に立つ。確定申告に並行し、衣裳の準備、靴の準備、髪飾りの準備

        St.Henriのアイスラテ【モントリオール】旅の私小説「喜悦旅游」#26

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        • 喜悦旅游〜旅の私小説
          25本
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          4本
        • 食の絵日記
          32本
        • 空中游泳
          7本

        記事

          旅ばかりしている。でも、旅ばかりじゃない。|旅の私小説「喜悦旅游」#19

           イトナミダイセン藝術祭2023から戻って数日後。  わたしたちが旅先で出会った「光」ーその場所でしか感じられない感覚を、色々な人と何らかの形で共有していきたい。その思いから、この「喜悦旅游」とはまた別に、旅のWebマガジンを企画し、旅先ごとにまとめ始めていた。  Webマガジンの名前は「gallivant」。コンセプトは「いつか行きたいところにつながる旅マガジン」。漠然と感じる「いつか行きたいところ」と、誰かがつながるヒントになれば、という思いで始めた。  最初の特集

          旅ばかりしている。でも、旅ばかりじゃない。|旅の私小説「喜悦旅游」#19

          大山・生まれ変わりの産屋【鳥取】旅の私小説「喜悦旅游」#18

           2023年10月の終わり。山陰の朝は、早くも肌寒い。盛田さんとわたしは、鳥取県大山町に滞在していた。大山町長田を中心に毎年開催されている、「イトナミダイセン藝術祭」に参加するためだ。  同藝術祭は、数千人規模の動員を誇る総合アートフェスティバルで、内容も絵画、映像、合唱、ダンス、舞台、インスタレーション、体験型企画など、多岐に渡る。  わたしは、時間と空間、そして体験を共有することをコンセプトとした「時空インスタレーション」というシリーズや、鉱物と星の関わりを語るトーク

          大山・生まれ変わりの産屋【鳥取】旅の私小説「喜悦旅游」#18

          生ラムで乾杯!【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#17

           北海道の右半分、「端」をめぐる旅。最北端、最東端の2箇所だけだったが、それでも北海道は広かった!全4日間、走行距離、合計「1675・7km」。  レンタカーを返却したら、「うちの店の走行距離で、最高記録ですよ!」とお姉さんが言っていた。実際、同じぐらいの距離を移動した方もいるようだが、5〜6日は要していたという。  今わたしは、新神戸でわたしたちがやっている店舗、Raymmaの窓辺でこの原稿を書いている。  北海道から帰ってきた時は、神戸はまだまだ暑かった。あれから、

          生ラムで乾杯!【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#17

          納沙布岬【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#16

           北海道に到着して3日。道東の遠軽から摩周湖を経由し、向かうは日本の本土最東橋、納沙布岬だ。  約150kmの道のりの大半は、穏やかな林道の風景が続く。昼食の摩周そばでお腹がいっぱいだったこともあり、いつの間にか、うとうとと眠ってしまった。盛田さんは淡々と運転してくれた。途中、何回か休憩に立ち寄ったというが、わたしは覚えていない。  あとで、車の外から撮った証拠写真を見せられて、「そうだったんだ」と思ったほど、深く眠っていた。  ひたすら眠りこけて、目が覚めたら夕暮れ。

          納沙布岬【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#16

          最近の絵、ことば、動き|9/29 Raymma Weekly News

           だいたい週末更新のコラム「最近の絵、ことば、動き」をお届けします。アーティストユニットRaymmaの近況を、お手紙感覚でつづっています。  最近のいろいろを、のぞき見していただけたらうれしいです! 最近やってること(コラム) こんにちは!ようやく秋風が吹いてきましたね。  わたし達は、鳥取県は大山町を中心に、山陰にて「ものづくりの秋」!イトナミダイセン芸術祭に先だったアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)が始まっております。  盛田さんは現在、陶芸を中心にさまざ

          最近の絵、ことば、動き|9/29 Raymma Weekly News

          盛田諭史インタビュー by VB CONTENPORARY(アメリカ)

           米国ワシントンDCを拠点とするVB CONTEMPORARYは、カルチャー・プラットフォームであり、現代的な3Dバーチャル・オンラインギャラリーを運営しています。  同団体のキュレーター、Vian Borchert氏による盛田諭史へのインタビューが、先日公開されました。インタビューは英語版で公開されておりますが、本記事では盛田自身の言葉による、日本語版を公開させていただきます。 原文(英語)はこちらから Q1どのようにしてアーティストの道を歩み始めましたか? あなたの

          盛田諭史インタビュー by VB CONTENPORARY(アメリカ)

          摩周湖の霧【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#15

           洪水伝説の巨石・インカルシを後に、摩周湖に向かう。林道を抜け、摩周湖手前にある、屈斜路湖沿いのカーブに入ると、急に空は曇り、霧めいてきた。遠軽での、抜けるような青空が嘘のようだ。霧の中のカーブ路を、ひたすら走っていく。  やがて、展望施設に到着した。ガラス張りのデッキがあり、摩周湖を一望できる。グランピング的でイマドキだ。  展望台に上がると、目の前の景色が一気に広がった。山に囲まれた湖、圧巻のブルー。摩周湖は、その透明度でも世界的に有名だそうだ。あまりの透明さが、こ

          摩周湖の霧【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#15

          巨石、その名はインカルシ【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#14

           北海道・道北の稚内から、道東は遠軽(えんがる)へ。鹿やキツネが飛び出して来るナイトドライブは、予想外の速さでゴールに到着し、文字通りキツネにつままれたような気分となった。翌朝(といっても、もう当日なのだが)も、そこそこ早く出発するので、解散と同時にベッドに倒れ込む。  目を開けたら、もう朝だった。慌てて身支度をしてロビーに向かうと、盛田さんはすでにそこにいた。さっそく車に乗り込む。  本日の長距離運転に対応できるよう、まずは給油してガソリン満タンに。そこからUターンして

          巨石、その名はインカルシ【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#14

          夜を走る【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#13

           稚内繁華街の居酒屋「八や」さんで絶品料理を頂いて、つかの間の憩いを得たわたしたち。しかし、本番はこれから。北海道の先端を西から東へと横断し、今夜は遠軽町へと行かねばならないのだ。  遠軽町は、翌日の目的地である北海道最東端、納沙布岬の手前にある。最北端から最東端に一気に進むのはいくらなんでも過酷すぎるので、土地勘の無いわたしが地図上で選んだ町だ。どうやって行けば良いのか全く見当がつかないので、ここからはナビ任せとなる。  調べてみたら、全行程5時間23分の旅、まずは日本

          夜を走る【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#13

          北海道は、夢の味【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#12

           華やかなテーブルに、満を持してやってきたのは、主役のタコ陶板焼きだ。  先ほど食べて、美味しさを十分見せつけられた稚内の地物タコ。ごま油でマリネされ、塩と胡椒がパラリとかかっている。新鮮なネギが上に散らされ、目にもうつくしい。  女将さん曰く、焼くのは両面、ほんの少しでいいとのこと。しっかり目で見て、身が少しだけ縮んできたらそれでOK。焼きすぎてはいけないそうだ。  早速焼いてみる。  あたたまった陶板の上で、一気にタコがチリチリチリっと縮んでいく。 表面だけさっと

          北海道は、夢の味【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#12

          タコに感動、稚内!【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#11

           宗谷丘陵で聞いた、盛田さんの不思議な話。  臨死体験の時に見ていた風景と完全に一致する草原は、確かに天国とも言えるうつくしさ、静けさだった。  その中で、現実のわたしたちは立ち尽くしている。あたりはすっかり暗くなった。お腹がグーッとなった。そうだ。ひたすら続く日本海沿いのオロロン・ラインで昼食を食いっぱぐれたから、今日はほとんど何も口にしていないのだ。  日が完全に落ちる頃、わたしたちは稚内に向かった。  繁華街の中心にある渋い居酒屋、「八や」さんだ。  こちらは

          タコに感動、稚内!【北海道】旅の私小説「喜悦旅游」#11

          最近の絵、ことば、動き|9/22 Raymma Weekly News

           だいたい週末更新のコラム「最近の絵、ことば、動き」をお届けします。アーティストユニットRaymmaの近況を、お手紙感覚でつづっています。  最近のいろいろを、のぞき見していただけたらうれしいです! 最近やってること(コラム) こんにちは!「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、お住まいの街では、どんな感じでしょうか。  南北に縦長なこの日本、お国柄が出たそれぞれの秋が、徐々に始まっていると思います。秋といえば、食欲の秋、芸術の秋。これまた、色々ですね。  わたし達は、今

          最近の絵、ことば、動き|9/22 Raymma Weekly News