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堕天使リスタの気まぐれ夜明かし

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悪魔と天使と堕天使と悪魔払いと天界剣士! トーキョー。 そこは最もカオスな街であった。 天界を追放された天使リスタは堕天使として羽をもがれて、人間界に堕とされる。 そこは地球…
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第4話

朝のニュース番組が流れていた。
寝起きのまま、ソファの上でレイナはぼーっとテレビを見ていた。
しばらく思考が働かない。
昨日のことがまるで夢だったのではないだろうか?と未だに思ったりする。
レイナは寝ぐせの付いた頭をくしゃくしゃと掻き回す。

(ちょっと待って……私………本当に何してんだろう?)

レイナはふと我に返って思った。
公園から突如降ってきた流れ星——、と思ったそれは裸の青年で。
その青

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第三話

「わからない?……なんで?記憶がないって事?」
「うん……気が付いたら堕ちてたし」
「じゃあ堕ちる前のことは?覚えてる?」
「ええと……飯食って……風呂入って……リアナの家で寝てて……」
「ちょっと待って」
「ん?」
「リアナって誰?」

レイナがリスタの顔を覗き込むように見つめていた。

「え……友達」
「友達?……どういう関係?」
「どういうって……ただ……仲がいいだけだけど」
「……ふうん」

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第二話

「ええっと……もう一回聞くよ?」
「うん……ふああ」

あくび混じりに眠そうにリスタは答えた。
レイナは隣に座るリスタに向けてもう一度質問した。

「リスタは上から来たって事?……それって……ええっと……つまり空の上って事?」
「うん……にゃむ……そゆこと」

首をコキッコキッと鳴らしながら、リスタは肩の力を抜きながらそう答えた。
レイナはリスタの言っていることが信じられなかった。
でも——。

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第二章 リスタの奇行

第一話「明日の天気は午前中は晴れでしょう……——その後、夜にかけて少し雨が降るかもしれません」

夜のニュース番組がテレビで流れている。
白湯の入ったコップを両手で持ちながら、レイナはソファの上に座ったまま、テレビをボーっと見ていた。
やがて、シャワーを浴び終わったリスタがリビングにやってきた。
上下青いジャージ姿のリスタはバスタオルで茶色い髪を拭きながら、ヨタヨタとレイナのところまで歩いていく。

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第4話

赤白い大きな炎——、それは公園の中央で発火していた。
夜の公園はたちまちにその大きな炎で照らされている。
レイナは口をあんぐりとしたまま、突っ立ったまま、動けなかった。
キャンプファイヤーでもここまで明るくはならないだろう。
しかし、その炎は、思いのほか、すぐに弱まっていき、たちまちに小さくなっていってしまった。
やがて炎が消えてしまうと、発火していた場所からは白い煙が霧のように出ていた。
夜の公

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第3話

「は……それ……本気で言ってる?」
「うん……ごめん……だから俺のことは……もう忘れてほしい」
「え……ちょちょちょっと待って……好きな人って……誰よ?」
「いや……お前に言っても知らないやつだから……」
「……あ、そう」

レイナはだんだんスマホを握る手の力が抜けてくる感覚を覚えた。
缶ビールを握っている左腕の手首にかかったコンビニの袋さえ、重く感じた。
その袋にはつまみに買った唐揚げが入ってい

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第2話

トーキョーの夜空を赤白く発光した流れ星が勢いよく流れていた。
よく見ると、それは流れ星ではなく、天界から堕とされた天使リスタであることは誰も知らない。
高速で落下していくリスタの体は大気圏を突入してから、真っ赤に発光しだした。
いくら天使の肉体とはいえ、高速で落下していく衝撃に体が燃え上がっていく。
リスタの着ている白い布の服はたちまちに燃え上がってしまった。
そして背中についていた——その立派な

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第1章 堕天使リスタ

第1話

「おい、ちゃんと持て!ドーラル!」
「け、けどよお、ミンタス……ほんとにいいのかな?こんなことしちゃって」

二人の男天使たちは白い雲の上で何かを運んでいる。
男天使たちの背中には白くて大きな翼がそれぞれついている。
せっかちで口の悪いミンタスと、その子分のように言うことを聞く大柄なドーラル。
ミンタスとドーラルが運んでいるのは一人の男天使、リスタだった。
ミンタスとドーラルは白くて大き

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